コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
???「なぁ雨花さん、橙さん、桃時さん!放課後俺の店に来ね?」???「紅蓮先生のお店?」
???「確か喫茶店でしたっけ?」
???「先生真面目に営業してるんですか?」
ここは、生徒会室。いつものように「紅蓮先生」は、生徒会室に訪問しに行った。たまたま居合わせたのが「雨花」、「橙」、「桃時」である。
紅蓮「失礼な!シフトにはあんまり入ってないけど、入った時は真面目にやってるよ!」
橙「にわかには信じ難いですね」
桃時「ていうか自分の実家のお店でしょ?何か理由があるならまだしも手伝った方が良いんじゃない?」
雨花「先生、他にも仕事掛け持ちしてらっしゃるんですよね?ならシフト組めなくても無理は無いですけど……」
紅蓮「お前らには世話になってるからな。今日は目一杯楽しんでもらうぞ!兎白さんと瑠璃人さんはいつ来るんだ?」
桃時「今日は夕方まで部活だそうですよ?営業時間いつまでなんです?」
紅蓮「十時までだ。だがそんな遅くまで男子はまだしも、女子を居させる訳にはいかないし……かと言って別日にすると俺がシフトに入っていない可能性があるし……」
橙「なら、今日は私たちで行って、別の日に兎白さんと瑠璃人さんを連れて行くのはどうでしょうか?」
桃時「それが良いわね。あの二人には悪いけど、部活の後はゆっくりして欲しいし、今度休日に五人で行きましょう!」
雨花「意義ナッシング〜」
こうして、雨花、橙、桃時は紅蓮先生に連れられて、「紅色喫茶店」に向かうことになった。
◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎
雨花「ここが紅色喫茶店!フードの匂いがする」
橙「コーヒーの匂いも既に漂ってますね」
桃時「雰囲気も良いじゃない」
紅蓮「よしぽまえら〜入って良いぞ!」
雨花たちが入ると、コーヒーやクリームの匂いがする良い意味で古風な造りになっているお店だった。
紅蓮「今日は何でもご馳走するぞ!」
桃時「ホント?じゃあ早速頼もうかしら」
雨花「お金大丈夫なんですか?」
橙「確かに……結構お金使ってますよね?」
ちっちっちっと指を左右に揺らす。
紅蓮「紅葉のお金を借りるから大丈夫なのだ!!はっはっはっ!」
橙「最低」
桃時「クズね」
雨花「わたしこれ食べたいでーす」
紅蓮「うっ雨花以外の女子たちの目線と言葉がグサッと来る……!」
雨花「まぁまぁなんだかんだいつも返してる……というより強制的に取り押さえられてるっ感じだけど、お金のことでわたしたちを巻き込むようなことは紅蓮先生しないでしょ?そこも良いところだし、紅蓮先生に甘えちゃおうよ!」
紅蓮「雨花さん……!」
橙「確かにそうですね。私たちも素直に甘えちゃいましょうか!」
桃時「それもそうね。そういえば紅葉先生は今日いないの?」
紅蓮「俺があいつがいる時にシフト入れるわけないだろ?」
桃時「確かに」
雨花たちはそれぞれメニューを選ぶことにした。
雨花「じゃあクリームメロンソーダで!」
橙「カフェラテで」
桃時「ミルクコーヒーとトーストで」
紅蓮「は〜い!ただいま持ってきます!」
紅蓮先生は、キッチンの方に行って作り始めた。
雨花「桃時ちゃんてっきりカフェラテ頼むのかと想ったけど、コーヒーなんだね」
桃時「まぁミルクコーヒーだけどね」
橙「皆さんはブラックコーヒー飲めます?私飲めなくて……」
桃時「アタシは品種によるかしら?甘めのコーヒー豆ならいけるわよ」
雨花「わたしは普通に飲めるよ!」
橙「皆さん凄いですね……私、後で頼もうと想います……!克服してみせます!」
雨花「無理はしないでね?」
桃時「ブラックコーヒー飲めなくても別に大丈夫でしょ」
橙「いえ!ブラックコーヒー飲めるのかっこいいので!」
雨花「その考え方可愛いね!」
桃時「ていうかブラックコーヒー飲めるのがかっこいいと想ってることそのものが子供っぽいと想うけど」
紅蓮「はいお待ちどう〜クリームメロンソーダとカフェラテとミルクコーヒーとトーストです!」
紅蓮先生はテーブルにドリンクとフードを並べる。
雨花「来た来た!美味しそう!」
橙「紅蓮先生!ブラックコーヒーをカフェラテ完飲後、持ってきて下さい!」
桃時「トーストも美味しそうね」
雨花たちはそれぞれ頼んだものを食べる。
雨花「うーん!美味しい!」
橙「カフェラテも甘くて美味しいです!」
桃時「ミルクコーヒーも程よく苦くて甘くて美味しいわね。トーストもサクッとしてて美味しいわ」
紅蓮「そりゃあ良かった!あっじゃあブラックコーヒーの準備してくるな!」
紅蓮先生は再び、キッチンに戻った。
雨花「(本当に橙ちゃんブラックコーヒー……)」
桃時「(飲めるのかしら……)」
雨花と桃時は心配そうにアイコンタクトをしている。
橙「ふぅ!美味しかった!」
紅蓮「じゃあ持ってくな〜」
橙の目の前にはいかにも苦そうなブラックコーヒーが置かれる。
橙「…………よし」
雨花・桃時「…………」
橙はブラックコーヒーを一口飲む。
橙「……うっ…………苦い……苦すぎる……」
雨花「ありゃま」
桃時「大丈夫?」
橙「いえ!絶対飲み干します!」
雨花「だ、橙ちゃん!無理しないで!」
桃時「そうよ!無理して飲むことないわ!」
橙「大丈夫です!」
その後、何とかブラックコーヒーを飲み干すことが出来た橙。
橙「な、何とか飲めた……」
雨花「もう敬語使う余裕すらなくなってる……」
桃時「そうね。何か口直しに……」
紅蓮「そうなると想って、ソフトクリーム持ってきたぜ!良かったら食べてくれ!」
橙「あっお願い……します……!」
橙はソフトクリームを食べると、みるみるうちに顔色が戻っていった。
雨花「橙ちゃん。ブラックコーヒー飲めなくても橙ちゃんは充分かっこいいよ?何事にも努力家で、可愛くて、素敵な女の子だよ!」
桃時「そうよ。だからあんたはあんたのままで良いの」
橙「!、ふふっありがとうございます!」
雨花「わたしもソフトクリーム食べたい〜!」
桃時「アタシも!」
紅蓮「オッケー!」
談笑しながら雨花、橙、桃時たち三人は、
紅蓮先生の元、食事を楽しんだのであった。