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なべこじ地雷注意⚠️
俺らは同じアイドルグループのメンバー同士であり、楽屋の隅でこっそりお互いの体温を確かめ合う、正真正銘の付き合っている恋人同士や。すべての仕事が終わり、すっかり静まり返った夜の楽屋。私服のシャツに着替え終えた俺は、メイク落としのシートを片手に、鏡の前で自分の顔を拭いていた。誰もいないと思っていた室内の隅、一人用のソファに、帽子を深く被ったまま座っている男の姿を見つけて思わず声をかける。
向井「あれ? しょっぴー、まだ残ってたん? お疲れ!」
渡辺「あ……康二か。お疲れ。……うん、ちょっと肌の調子が気になって、スキンケアの動画チェックしてたらこんな時間になっちゃってさ」
グループのメインボーカルであるしょっぴーは、スマホの画面を伏せながら、少し照れくさそうに頭を掻いた。しょっぴーは美容オタクで肌がピッカピカ、歌えば誰もが聞き惚れる圧倒的な歌唱力の持ち主。少しぶっきらぼうな口調やから最初は近寄りがたく思われることもあるけど、実は男女問わずめちゃくちゃモテる人気者なんや。でも、2人きりになると、俺にだけ見せてくれるとびきり甘いギャップを持っている。
向井「そっか。俺も今、今日のブログ用の写真整理が終わったところ。……今日さ、しょっぴーの仕事してるところ遠くから見てたんやけど、やっぱりめちゃくちゃ格好良かったわ」
俺はいつもの人懐っこい笑顔を浮かべながら、鏡越しにしょっぴーの姿をまっすぐに見つめた。大好きな恋人であるしょっぴーのこういう素直な表情を前にすると、つい本音を伝えたくなってしまう。
渡辺「っ、お前……急に何言ってんだよ……」
しょっぴーが一瞬で顔をパァァッと赤くした。少し尖っていた瞳が、俺の言葉にトロンと和らいで、まるで照れている子猫みたいや。その無防備なリアクションが、至近距離で見ると心臓に悪いくらいに愛おしくて、俺のほうが急に余裕がなくなって初心(うぶ)に照れてしまう。
渡辺「……あのさ、康二」
しょっぴーが、ソファからゆっくりと立ち上がりながら、少し低い、いつもより真面目なトーンの声で俺の名前を呼んだ。
向井「何? しょっぴー」
渡辺「お前にそんなこと言われたら、俺、もう我慢できないんだけど」
向井「っ、な、何言ってるん……っ」
しょっぴーのストレートな言葉に、俺は一瞬で顔を真っ赤にしてツンデレを発動してしまった。しょっぴーは大きな一歩で距離を詰めると、俺の細い腰をその引き締まった大きな腕で強引に、でも壊れ物を扱うように優しくグッと自分のほうへ引き寄せた。
向井「ばか、離して……誰か来たらどうすんの」
渡辺「来ないよ。鍵閉めたし。……康二がいつも俺に優しいの、ずるい。俺のこと、ただのメンバーだと思ってないでしょ」
絶対に逃がさないという強引な視線と、男らしい余裕のあるトーン。大きな手のひらが、俺の背中を愛おしそうによしよしと撫で回す。いつもは少し照れ屋なクセに、2人きりになると急にこんな風に仕掛けてくるから、本当にずるいのはどっちだと言いたくなる。俺はただ、しょっぴーの温かい胸元をぎゅっと力任せに掴んで、真っ赤になった顔を隠すことしかできなかった。静まり返った夜の楽屋。俺たちの空気感のまま、付き合っている2人の距離は、静かに、でも確実に重なり合おうとしていた。
コメント
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リオンです。読了しました。第4話、めちゃくちゃよかったです……! 楽屋の静けさと、2人の距離感がじわじわ縮まる空気感がすごくリアルでした。しょっぴーの「我慢できない」からの強引で優しい動き、康二が真っ赤になって顔を隠すところ、もう完全に2人の世界で最高でした。鍵を閉めたって台詞にドキドキしましたね。この関係性の積み重ね、続きが気になります!