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蒼き星地球…。人や動物、『生物』と言われるものが生息できた奇跡の星。だが、ある時地球は大寒波に襲われる。その大寒波に人々はその星で住むことが不可能となり宇宙にと逃げそこで新たな生活圏を築き上げて暮らしていた。そして時は流れて数百年あとの話。再び地球を居住区として使えるのか調査しに行った部隊がいた。彼らの報告では大寒波を超えたようだがそれでも人が生活するにはまだ厳しいとの事。しかし、施設を作りそこで活動する分には問題はなく、また現在の科学力であれば特殊な武装をしたものであれば外での活動も可能とのことだった。その話を聞いた上層部は地球の各所に基地を作成し現在の生態系を調査し再びこの星で皆が暮らせないかと行動を開始した。
調査及び開拓が始まり更に十数年後…。彼もまた地球での調査を名乗り出た若者の一人であり、この時から星の危機を救うことになるのだった。
〜第二宇宙船船内〜
「………んぉ?着いたの、か?」
アイマスクのような機械から音がなり長期飛行モードが解除され窓の外を見る。そこには蒼い星があった。席を立ち船内の廊下まで移動し巨大な窓ガラスから再度その星を見て圧巻される。
「ここが昔俺ら人間が住んでた星『地球』聞いてた話じゃ7割ほどは海という水が占めてて残り3割が陸地で緑もあったらしいが外から見てると青と白しか見えねぇな?まぁ、数百年と時間経ってるからそれはそうか。」
「……『アレン』訓令兵!貴様何故こんな所にいる!?」
その発言の後に後頭部を平手打ちされ慌てて振り返るとこの船に共に乗って来た教官がそこにはいた。
「うげぇ!?『リーマル』おn…教官!!?」
「まだ基地に着くには時間がかかるため席を動くことはないようにと忠告したのだが、貴様はそんなことも理解できぬようだな?」
「い、いや〜……多分その指示よりも前にここに居たかもしれないです………。」
「最低を最低で塗り替える馬鹿がいるか!」
「はいっ!!申し訳ありません教官!!」
「とにかくこれからこの船は大気圏突入に入る!至急自身の席に……。」
その指示が飛ぶ瞬間船が大きく揺れ、アラートが鳴り出す。
「なっ?なんだぁ!!?」
『船員に告ぐ!敵襲により船が大きく揺れる!訓練兵は自身の席から離れることのないように!また正規戦闘員は速やかに戦闘態勢を撮るように!』
「なるほど…。『宇宙海賊』がこの船を狙ってきたか!」
「なっ!?何ですかそいつら!?」
「説明してる暇は無い貴様は席に……。いや、構わんこちらに来い!」
「うぇ!?」
突然のことに脳が追いつかないままリーマルに連れられてきたのはハンガーだった。
「ここって……。」
「『BS保管庫』だ。知っての通りこの船は新型のBSを積んでる。アイツらの狙いは資源だろうがこれがもしあいつらに狙われたらたまったものではない。」
「な、なるほど……。してなぜ自分がこんな所まで運ばれたんでしょうか!?」
「決まっている。今からその新型を貴様に動かしてもらう。」
「……へぇ!?」
「案ずるな私も共に乗りサポートをする。それに新型には優秀なAIが積まれてるからな。そいつの補助もあるだろうから乗り込むぞ。」
BSに乗り込むや否や起動し動き出す。
『起動確認。こんにちはエリック隊員さん』
「早めの起床すまないな。いきなりだが仕事だ。あんたを狙うやつがこの船を襲ってきてる。船を守るためにもお前の力が必要だ。」
『かしこまりました。では、私の搭乗者の名前を登録してください。』
「よし、ほらアレンお前が名乗れ。」
「じ、自分ですか!?」
「スペースデブリになりたく無ければ早く名乗るといい。」
「は、はいっ!搭乗者は俺!『アレン・ハーネスダイン』」
『認証中……。認証完了。アレン、よろしくお願いします。』
「お、おう!」
『では次に私のコードネームの登録をお願いします。』
「こ、こーどねーむ?」
「これは貴様の所有物であると登録する必要があるのだ。そうすることで簡単にはこの機体を動かすことができなくなるセキュリティ的な役目を持つものだからな。」
「んないきなり言われても……。」
「迷っているとこの船の人間皆死ぬぞ?」
「うぐぐ…。じゃあ分かった!!今日からお前は『ケンプファー』だ!」
『かしこまりました。今より私の名はケンプファーです。よろしくお願いしますアレン。』
「あぁよろしくケンプファー!」
「では、すぐに外に出るぞ!基本運動は俺が行う!アレンは射撃を頼んだ!ケンプファーは操縦の補助を頼む!!」
『かしこまりました。』
人型二足歩行の巨大ロボットBS。さっき俺が名ずけた『ケンプファー』は白を主体にしたカラーリングで全体的にスタイリッシュな見た目になっており、両肩部には円形の何かが着いておりこれがおそらくブースターにもなるし武器にもなるそういうものだろう。
また腕部には盛り上がってる箇所がありそこにはビームガトリングが装備されていた。恐らく牽制用の武装だろうが右腕はガトリングで左腕はサーベルを収納してるようだった。攻守共に動ける汎用性の高いBSでここまで整った物は確かに見たことがない。新型なのはマジらしい。
「それでは行くぞアレン!腹をくくれ!」
「了解!アレン・ハーネスダイン、行くぜぇ!!」
ハンガーからカタパルトまで移動し外に出る。外に出るや否や装甲の厚そうなBSが数機ほかの船を攻撃しておりこちらを視認するとターゲットを変えて腕についてるダブルバレルのガトリングを掃射し始める。
「ケンプファー!リングライト展開を頼む!」
『かしこまりました。』
こちらに放たれた弾は両肩部に付けられた円形の何かによって防がれてしまった。
「な、なんだ今の!?」
「説明してる暇は無い!一度船を離れ距離を置く!相手の注意を引き集まったところに撃ち込めアレン!」
「なんか分からんがよし!」
あらかた弾を防ぎきると船を離れて近くの人工衛星の方まで飛んでいき引きつける。途中不意を着くような攻撃をしてきたものがいたがケンプファーによって無力化されていき、遂にリーマルの指示通り敵が集まったその瞬間がやってきた。
「今だ!撃てアレン!!」
「操作知らんけど多分コイツだろ!いっけぇぇぇぇ!!!」
肩部に着いた円形の何かを前に構えたかと思えばその空いた空間にエネルギーが溜まっていき一気にそのエネルギーが放出され、追ってきていた敵BSは皆消滅していた。
「おいおい……どんなパワーしてんだよコイツ。」
『今の攻撃で3機撃墜。ほか残っている敵機もみな撤退していきます。』
「よし!船に帰還できるか?」
『残念ながら地球の引力によって戻るのは不可です。』
「うっそだろ!?」
『私は大気圏突入が可能な機体ですが恐らく本来のランデブーポイントに着地することはできません。しかし、アレン達をその付近に飛ばすことは可能です。』
「そうか…。では、それを実行してくれ。」
『かしこまりました。私は極力他の人間に見つからないような場所を見つけそこに隠れます。信号も暗号化しますが万が一皆さんでない人物にあった場合はそく自爆プログラムを実行します。』
「了解。お互い健闘を祈る。」
「えっとぉ?つまりはどういうことですか?」
「一度ケンプファーとは別れ、我々は自力で基地に向かうことになるだけだ。」
「あぁ〜……うん。マジかぁ…………。」
「悪運が強いことを祈るぞアレン訓練兵。」
「こんな新型に乗ってる時点で悪運は強すぎると思いますけどね?」
『では、パイロットと私を切り離します。ご無事で、アレン。』
「あ、あぁ…。必ず見つけに行くからなケンプファー!」
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