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「…ユリアスを頼んだぞ、ジョー・アルヴィアン。だが関係を公にするのは待ってくれ。」
国王陛下はどこか遠くを見つめるように振る舞い、俺は力強く宣言する。
「勿論、そのつもりです。」
「…私は父親としてユリアスともっとうまく接することができたのかもしれない。あまりにも自分の周囲のことに無関心だったのかもしれない。私は情けない父親だ。」
俺は国王陛下の瞳を見やり、安心させるように努める。
「ユリアスはあなたのことを責めてはいませんよ、国王陛下。最大限のことをしてくれたとは思っているようです。」
「…そうか。私のことをユリアスは許しているのか?」
「ユリアスは人のことを恨み続けられることができませんから。もしそんなことをすれば彼は罪悪感に苦しめられるはず。だから俺は彼のためにやるべきことをやりますよ。お約束いたします、国王陛下。」
「…頼んだぞ、ジョー・アルヴィアン。」
笑顔を浮かべながら俺が返した返答の内容に対して、国王陛下は自分を安心させようとしているようにも見える。あるいは自分を許そうとしているのか。いずれにせよもう終わった話に過ぎない。
「ええ、国王陛下。おやすみなさい。」
俺はそう言って食卓から出ていく。