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今回の依頼は難しいかもしれない。いつも以上に気合をいれよう。私は背筋を伸ばした。




僕達は待ち合わせ場所に着いた。フリフリな服を着た小さい女の子がブランコに座っている。

電話した時間から二時間も過ぎていて、もう昼を過ぎていた。

「こんにちは。お電話いただいt…」女の子は驚いた表情をして、ブランコから立ち上がった。それとともにスマートフォンに何かを打ち込んでいた。

“誰だよ!お前っ゙ ! ”スマホを見せつけて音声を流していた。

「お電話いただいた木村です。」彼女?はまた驚いた顔をしていた。

“俺は電話してねぇ。電話したのは アヤ だ っ゙!”同じように音声を流していた。「俺」。電話越しの女の子の一人称は「私」だった。彼女というより彼。一つも女の子って感じがしない。僕は米田くんと目を見合わした。

すると彼女?は10秒近く目を瞑った。

「大丈夫?」眠くなったんだろうか。患者には“大丈夫?”という言葉を使わないようにしていたのにとっさのことで発してしまった。心に傷をおった患者だからこそ自分は大丈夫じゃないのに「大丈夫」だと言ってしまうからだ。

数秒後、彼女は目を開けた。目を開けてはスマホに何か打ち込んだ。

“ごめんなさい!ユウが出ちゃいました。私はアヤです。”さっきと人格が変わったように口調が変化した。

「えっと…君はアヤさん?」僕は理解できなかった。多分、米田くんもだろう。驚いているのが丸見えだ。可愛い。


“はい。私がアヤです。”真っ直ぐな瞳。純粋な姿。

「さっきのは…?ユウくん?」先ほど言われたことを口ずさんでいるだけだった。

“あっ!すいません!びっくりしましたよね。…”あぁ。びっくりした。急に何もかも変わったんだもん。


「あの。もしかしてなんですけど…。」僕の後ろに居た米田くんが呟いていた。

「あなたは、解離性同一性障害の方ですか?」


説明しよう。

解離性同一性障害とは、一人の人間に数多くの人格が入り込んでいる精神病のことだ。

ひどいショックや悪い出来事があったことで心身に危害を加えさせる。

それを守ろうとする思いが沢山の人格に現れるということ。

わからないそこのあなたにわかりやすく言うと、多重人格 というものだ。


彼女は頷いた。なるほど。たくさんの人格が一つの人間に入り込んでいるのなら理解がつく。だからさっき急に口調が変わったんだ。

「よし。今からは“乾まこと”さんと話してもいいかな?」彼女は苦しそうにしていた。おまけに耳を塞いでいる。

“本名で呼ぶの辞めてください。そんな名前今からでも捨てたいんです。”彼女は真剣だった。

本名を聞きたくないことからやっぱり虐待を受けている可能性が高い。特に親から虐待を受けているのなら嫌いな人にもらった名前なんてなくなってほしいし聞きたくもないだろう。

「あ…。僕が気付かなきゃいけないのにごめんね。なら、主人格はアヤさんでいいのかな?」

解離性同一性障害(多重人格)には主人格といものがある。たくさんの人格をまとめるような役割をしている。

性格がきっちりしてるし、ユウくんのことも止めたからアヤさんが主人格だろう。

“いえ。私は主人格じゃありません。主人格は ルイ です。”あ。そうなの。以外。いやいや、それは僕の偏見か。

「なるほどね。ルイっていう子は女の子かな?」

“いえ。男の子です。”


「え?」米田くんも僕も口にしていた。




ここで終わります! 長くなりそうなので前半、後半に分けたいと思います!3月9日時点340ハートありがとうございます!


この物語はフィクションです。

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