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____夕飯
涼ちゃんが帰ってきて退院の話をしていると、夕飯が来た。
涼太「また、急だね、退院。」
美柚「うん、私もびっくりした。今日のことあるから、今週外泊できないかもなんて思ってたから(笑)」
翔太「まぁ、いいんじゃね?家の方がゆっくり出来るだろうし」
涼太「だね」
美柚「さ、たべよー!」
涼太「病院食ってこんななんだ(笑)」
美柚「そー、退院したら涼ちゃんのご飯食べれるのが楽しみ✨」
涼太「おかず、こんなんで良かった?」
翔太「うん!ありがと」
いいなぁ。美味しそ……
翔太「食べれば?」
美柚「へ?」
翔太「そのために多めに買って来て貰ったから」
涼太「なるほど!」
美柚「ありがと…//」
今日が水曜日だから、明日明後日でどこまでできるかなー。
翔太「な、涼太。」
涼太「ん?」
翔太「美柚とさ、ブランド立ち上げない?」
涼太「へ?」
翔太「多分ある程度、美柚はわかるだろし。ネット使えばいけるだろ。涼太はモデル経験あるし。なんなら、声掛けりゃいくらでもいるし、自分たちで作ってやっていけば……」
阿部「いいね、それ」
翔太「うわっ、びっくりした!」
阿部「翔太が帰ってこないからここだろなと思ってきた(笑)」
翔太「あ、ごめん…連絡すんの忘れてた。」
阿部「大丈夫。わかってたから。で、さっきの話なんだけど…こっちの大掛かりなプロジェクトも終わるから、営業、翔太がやれば?」
翔太「え?」
阿部「うちの新事業にしちゃおうよ!」
美柚「え?」
阿部「どう?翔太」
翔太「社長がいいっていうなら。」
阿部「じゃ、ちょっとやってみようよ。」
涼太「昼間は店使っていいし」
トントンと話が進んでいく。
すごい。
美柚「あのさ、」
翔太「ん?」
美柚「こわくないの?」
阿部「やってみないとわかんないじゃん?」
涼太「それに、俺興味あるし」
翔太「なんか、メンバーとなら、何でもやれそうってゆーか」
阿部「ひとりじゃないからね!美柚ちゃんも!」
美柚「…………(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)」
翔太「俺達がついてるから!」
美柚「うん……ありがと。」
こうして、面会時間ギリギリまで4人で色々話した。
私ってほんと、幸せ者だなって。
____翌日
趣味活動で、また男の人と会う。今日こそ名前くらい聞こう。
美柚「あ、どうも!」
男の人「あ、どうも。昨日悪かったね…あれから蓮珠さんにこっぴどく叱られたよ(笑)」
美柚「え?あー、いえ。大丈夫です」
男の人「俺、元々服作ったりバック作ったり色々してたんです。けど、色々あって、ノイローゼなって。記憶はあんまりないけど、暴れたみたいで。」
美柚「あの、お名前きいてもいいですか?」
男の人「高橋です。」
美柚「高橋さん…。あ、私、七瀬です」
高橋「七瀬さん。」
美柚「高橋さんは退院したらお仕事とかどうするんですか?」
高橋「細々と服作ったりするかな。嫁子供は出ていかれたけど、自宅はあるから。」
美柚「あたしのデザインした服作ってもらえたりしますか?」
高橋「え?七瀬さん、デザインするの?」
美柚「はい!あの、これ、紙で作れます?大体でいいんです」
高橋「ん?やってみるよ!」
美柚「ありがとうございます!じゃ、私は昨日の続きからやっちゃいます!」
黙々と作業する。
美柚「はぁー疲れた!あと1個…」
高橋「できたよ。仮が。」
美柚「え?もうですか?」
見せてもらうとほんとに出来ていた 。
高橋「あとはここらへんを、しっかりしていけば、出来上がりかな」
美柚「すごい……」
高橋「さ、仕上げてしまおっ。なんか楽しくなってきたな」
美柚「私も…」
高橋「君と仕事したら楽しいだろね。君のデザイン嫌いじゃないよ?」
美柚「私、明日夕方退院なんです。で、年明けから本格的にやろうって、友達と話してて。」
高橋「いいね、若いって。」
美柚「良かったらですけど、高橋さんに作り方とか教えてほしいです」
高橋「ありがたいけど、連絡先とか交換できないし。」
美柚「高橋さんが退院して、興味あったら、SnowDREAMという会社の阿部社長か、渡辺副社長を訪ねてください。そうしたら繋がりますから。2人には話しておきます!」
高橋 「わかった。」
それからも時間まで、黙々と作業し、出来上がった服の形をした紙を貰った。