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※二次創作→桜さんがでてきます





海上の上で2国が覇権を争う。


「祖国。」

「分かっとる。ちょっこし奥に下がってろ」

目の前には巨大な戦艦。その奥にも無数に待ち構えているのだろう。

相手はグレートブリテン連合王国、俗に言うイギリスである。イギリスではピューリタン革命が勃発しクロムウェルが権力を握った。そしてオランダの進出に危機感を感じ、航海法を制定したのである。

「お前さん。なんで締め出しなんかするんや」

するとイギリス船からも祖国が出てきた。

「強くなろうとすることの何が悪い?お前らは生意気なんだよ、ガキみてぇにな!」

「ほうか。負けるのがおとろしいんか。」

「あ?」

「虐げられるのを恐れているんやろ弱虫め。」

「それの何がおかしい!祖国ならば民を守るこそ役目だ。そして俺は紳士だからな。悟られることなくブリテン国には気高くいてほしい。」

オランダの手がピクっと動いた。それを見た船員が大砲の準備をし始める。

「こっちにも民がおる。守らんならん。和平の道っちゅうもんはないのか?」

イギリス船もザワザワと動き出す。ニヤニヤとアーサーが続き煽る。

「ほんとうにお花畑だな。頭に巻いているターバンが脳にまで寄生したのか?」

「総員!戦闘準備!目の前の戦艦を撃ち抜きね!」

「てめぇら!自分の家族を守れ!後世の子孫を守り抜け!オランダに勝つぞ!!」



「日本さん」

江戸ではのどかな日常が過ごされている。

「どうされたんですか?西の海でも眺められて。」

ちょんまげ頭が綺麗にできあがり、凛々しい顔立ちをする江戸の化身が問う。

「別に、なんともないですよ。それよりもお団子の店へ連れていってくださいよ」

「ほんとうに食いしん坊ですね、」

平和な日常といえど、それが約束されている訳では無い。明日、急になくなることだってあるのだ。考え事をしながら歩いているとふいにクイッと着物を引っ張られた。振り返ると小さな女の子がいた。

「おや。どうされましたか姫様。」

「祖国様!これ私が作ったの!お団子!」

「あらあらとても美味しそうなお団子。ほんとうにいいのですか?」

「もちろん!味わってください!」

渡した途端またどこかへいってしまった。

「可愛らしい、梅の子でしたね。」

「梅の子?」

「梅柄の着物を着ていたので。あの子だんご屋の末娘ですよ。」

「それはそれは。将来有望の証拠であるきれいな泥団子をくれましたよ。あの店はもっと大きくなりますね」

「日本さんほんとうに口が上手いんだから、」

「ほんとうですよ」

「また長崎に行くんですか?」

「、、いえ。先程文がきて『あの方』は蘭へ帰ったと聞いたので京都に1度戻ろうかと。都には京都さんと桜がいますからね。大火事以来、戻ったことがなくて、、」

「え?それって、、」

「、、、怒られますよねぇ、、平安時代ぶりの再開だなんて、、、、」

「しーらないさよならー」

「江戸さん!!!」




京都

花の都は以前のような華やかさは薄れている。

ある一件の戸を叩く。現れたのは丸い眉毛にツリ目、長い漆黒の髪の毛を束ねる女性。

「日ノ本の君。」

「京都さん。」

京都府の化身である麗しき女性。応仁の乱以降の再開である。

「久しぶりどすねぇ。ほんまに。」

「いやはや、申し訳なく思います、、」

「そんなお言葉大丈夫ですよ」

天皇が変わる事に京都へは参るものの、この家へは通うことがなかった。

「陛下はお元気どしたか?」

「いつもと変わりありませんでした。ですが少し顔色が悪かったですね」

今日は天皇のご調子が悪いとのことで京都へ来たといっても過言では無いが、もうひとつ理由があった。

「桜は?」

本田 桜。もう1人の国の化身。本田 菊は首都を拠点として動くが、桜は天皇のいらっしゃる御所を中心に住み着く。桜とも乱以来である。

「いてはりますよ。お庭をながめていらしてます。どうぞこちらへ。」

「(桜は黒髪で長いのは平安の時代に流行があっていたけれど、ふくよかではなかったし、お歯黒も眉を抜いたりもせずに凛々しかったから美人像ではなかったんですよね。でも今では大和撫子そのものなんだろうなぁ)」

平安の世、桃の着物に桜の簪をさすその姿は麗しかった。札をとる手は玉のように白かった。

室町の世、整備されたお庭をすぐあとに嬉しそうに眺めるその眼は宝石そのものだった。

ほったらかしていたという言葉が合うだろうが、ほんとうに桜とは会いたかった。

「こちらどす。桜さん。日ノ本の君がいらしはりましたよ。」

「さく」

声が止まった

目の前にいる女性はあの日とは違い

やつれ、素朴な色の着物に身を染め

長い髪を短く切っていた。

まず口を開いたのは桜だった。

「京都さん。2人きりにしていただけるかしら」

「もちろんどす。ゆっくりしとぉくれやす。」

パタンと襖が閉じたあと桜はこちらを向いた。

茶色の瞳は変わらなかったが、光が灯ることはなかった。

「久しぶりね菊。背が大きくなったかしら。最近の男性は背が大きくて、、」

菊と呼ぶのは生みの親イザナギ、イザナミ、そして清さん、桜の4人だけ。都道府県すら知らない秘密事項。

「は、はい。あの桜、、」

「姿のことでしょう?そうね、どこから話しましょうかね、、」


ゆっくりと話す内容は残酷な歴史に沿っていた。


平安の世のあと、しばらく日本は戦禍だった。武士が上に立とうと争いに争い、世の中は乱れていた。京都も例外ではなく、華やかな歴史は1部あったものの、庶民は贅沢などできるはずもなく貧しかった。私はこの時、天皇につくか武士につくかで忙しかったから気が付かなかったが。

桜はその時点で重い十二単を脱ぎ、淡い着物はおろか色あせた着物を着ていたのだと。

髪もいつの間にか切っていたらしい。最後の長い髪の記憶は室町時代の足利義政公が記憶の最後だと言った。それからは京都とともに過ごしていたのだという。

「ねぇ桜。やっぱり私と来ませんか?あなたは都道府県ではないのだから、何処へでも自由に行けるのですよ」

「そうね。でも私は陛下のお傍にいたい。例え会えないとしても。」

「桜」

「菊。私ね、今の生活が好きなの」

「え?」

「私は華やかな平安も好きだったのよ?貴族のお方たちと和歌で遊ぶのは楽しかったものの。でも」

桜は庭を向いた。決してとても美しいという訳ではないけれど、整備が行き渡っていた。

「義政公と同じ。私は素朴な日ノ本が好きなの」

「それなら全国にいって、、」

「私の気持ちは変わらないわよ菊。本来なら貴方と共にいるべきなのは分かってる。それでも私はわがままに今の世を生きていたい。この命ある限り。」

「、、そうですか。」

「あのね菊。」

静かに菊の眼を見る。

「私だって日ノ本中の民の笑顔を見ていたい。だって化身だもの。それでも、」

キャーキャーと子供たちの声が聞こえる。その後ろか小さいが大人がパタパタと追いかけていく足音も聞こえる。

「この平和を見逃したくない。たったひと瞬間で壊れるならば一時も動きたくないの。」


外へでると京都と大阪が話していた。

「大阪さん?どうしましたか」

「蘭さんが、帰ってきはりました」


時は1654年になるころ。

バラよりもチューリップを手に

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