TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

キーンコーンカーンコーン

中休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

「ぁ~……。疲れた。」

久々にグラウンドに行って友達と遊んだ。

いつもは教室の席に座り、若林や小鳥のさえずりを聞きながら、勉強をしたりしている。

「もう3時間目か。流れは早いにぇ…。」

ぽつん と独り言を呟くと数学の準備をする。

「それにしても…暑い……。」

頬に伝わった汗を拭う。

最近は、寒暖差が激しい事もあり、妙に季節に振り回されている感じがする。

ガラッガラガラッ…。

「授業を始めるぞ–。」

号令とともに先生が入ってくる。

だが、いつもの様子とは違い、少し慌ただしい様子だった。

どうしたんだろう…。と不安になるが、皆の噂が耳に入る。

「転校生が来るらしいよ~!」

「かっこいい女の子らしい……!」

「惚れちゃうかもー…」

転校生……。4月でもない。8月と言う時期に転校してくる。

不思議だったが、その気持ちが、「楽しみ」というデータに上書きされていく。

「皆の噂の通り、転校生が来る。仲良くしてやってくれ。」

ガラッガラガラッ…

「こんにちは~」

気怠げな声と共に登場した転校生。

「星街すいせいと言います。」

彼女は星街すいせいと言うらしい。

緩めのネクタイに低めの声、澄んだ青色の髪に夜空のように綺麗な藍色の目。

「かっこいい~!!」

「タイプすぎる~//」

と声が上がる。

「声が好み……。席が近くだったらいいにぇ……。。。」

だが、ないだろうと自分の中で否定する。が、やっぱりすいせいの方に目が行ってしまう。


どうしてだろう。今、一瞬目が合った気がした。微笑まれたような……。

「思い込みすぎか。」

そう思い、やっとの事で先生に目を向ける。

「席はー……。教室の隅っこにしようかな。」

「分かりました。」

と落ち着いた声ですいせいは返事をする。

「では次に、面倒を見てもらいたいのだが…。誰にしようかな……。」

「やりたい人、居るか?」

……どうしよう。すいせいの面倒を見たいが、手を挙げる勇気がなくてあげられない。

だが、すいせいが言葉を発した。

「そこのみこさんがいいです」

「みこ?指名が入ったぞ。やってあげてもいいんじゃないか?」

……………………

「みこがですか!?」

耳を疑うような発言に動揺してしまう。

「みこがだ。」

やっぱりこれは現実だった。


「もちろん任せてください!!」

そう言うと、教室からは一斉に拍手が上がった。

「じゃぁすいせいはみこと一緒に〇▶高校の中を回っててくれ。」

「みこ、よろしく頼んだ。」

「はーい。」

いきなりかよ……。

教室からは「いいなぁー…」だったり、

「私も回りたかったぁ」等との声が上がる。

だが気にせず、すいせいの手を引っ張り、

教室を後にする。


「始めまして。さくらみこって言うんだ。よろしくにぇ!!」

「さくらみこ……かぁ…。いっつも呼ばれているあだ名無いの?」

「大体…みこちとかかなぁ。」

「じゃあみこちってこれから呼ぶね!!」

元気で無邪気な笑顔は、こっちまで釣られそうになる。

「じゃあみこは~…すいちゃんって呼んでもいい?」

「その呼び方面白いね!いいじゃん」


彼女達は学校探検に向かった。

転校生の面倒見役!!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

111

コメント

1

ユーザー

ミコメットテエテエ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚