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カミサマの殺し方

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カミサマの殺し方

5 - 試練 伍 「神力」

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2025年02月04日

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勢いよく俺が吐き出したものは…

鳥だった。

そう、鳥。

綺麗な、小さめの、

鷹だった。

「ほえ?」

こんな声が出て、恥ずかしくないのは今だけだと思う。

鳥だぜ?

……まじで脳が(以下省略。

「おめでとうございます!鷹、ですね!」

「…おめでたい気になれませぬ。」

「これが先輩の 神獣 です!」

「しん…じゅう…?」

まじでわからない。

「簡単に説明すると…さっき先輩が飲んだ札、あれが先輩の中の神の力と共鳴してできた…ペットみたいなものです!」

「?????」

うーん…

ペットってなんだっけ。

それさえもわからない。

俺が吐き出した鷹はギャア?と不思議そうな声で俺を見つめている。

こう言う時普通オオカミとかだろ…

鷹て…

「この鷹…なんか肩についてるな。」

「その鷹は、銃系列みたいですね!」

「ちなみに自分の神獣は、こいつです!おいで、にゃんソード!」

んにゃっ!と言う声が聞こえて我炎の肩に小さな猫が飛び乗る。

「…可愛い」

「こいつは刀系列ですね。」

「爪を強靭な刀にできます。」

「能力可愛くなかった。」

「…で、鷹。」

「センパイ!名前くらいつけてあげましょうよ!」

「…はぁ?そんなこと言われても…鷹でいいだろう。」

「かわいそうですよ!」

「わあったよ…」

「………銃鷹。(マグナムホーク)」

「…さすがですね…!」

「無理して言わなくていいんだぞ…(泣)」

「わかってるよ!俺が厨二引きずってることは!」

さっきから適当に聞いてたけど、銃系列とか刀系列っていうのは…こいつらの大まかな分け方か…?

「ぎゃぎゃ!」

鷹が俺の肩に飛び乗ってくる。

「………ふふ。」

なんか可愛げがあるように見えてきた。

「で、次は何をすればいいんだ?」

「次とは?」

「いや、お前が言ってた試練ってこれのことだろ?」

「これで終わりってのは流石にないと思ってたんだが…」

「もう次の段階に進みますか?」

「なんかまだあんのかよ。」

「先輩の神具を作らなきゃですよ!」

「業界用語的なのやめてくれる?」

まじで神具って何?

「そうですね…まぁ、悪さをしている低級の神たちを封じる…武器、ですかね。」

「神ってそんな種類あったの?」

「はい。この世だけでも数百万体の神がいたはずです。」

「oh…」

「…どこで作るんだ?それ。」

「自分で作るんです。」

「冗談きついですよ…先生…」

「いや、本当にセンパイしか作れないんですよ…」

「神具って、どーやって作るの?」(学芸会風)

「先輩のイメージ通りにできるはずです。」

「目を瞑ってください。」

「虫くっつけてくるとかは洒落にならねぇからな…?」

「そんなのしませんよ。」

「………(瞑る)」

我炎が俺の眼に手を当ててくる。

…ホワホワする。

なんとも言えない…なんだこれ。

「センパイ。どんなものがいいですか?」

どんなもの、か。

…………………………………………………………………………………………………

「決めた。」

「ゆっくりと、言葉に出してください。」

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」

「⁉︎」

目の前に何かが映る。

何かが書いてある。

しかし、それを読む暇はなかった。

「わああ⁉︎大変です!センパイ!」

我炎が急に叫び出す。

「驚かそうたってそうはいかねぇぞ…」

「そうじゃないんです!本来あるはずのないことが起こったんです!」

「というと?」

「神具は本来、何か一つの神の力が受け継がれている、神力が宿っているはずなんですが…」

「まさか入ってなかったとかいうんじゃねぇだろうな…」

「逆です…」

「神力が…全部入ってるんです…」

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