「…よし、柳のとこに行くか」
バッ!!
そして、治は…いや、書き方を改めるべきか
オサムは柳の元へ飛び立った
「…俺は利用されるばかり….生きる価値
なんて…」
柳はひとりでぶつぶつとネガティブな
独り言を呟いていた
バサァッッ!
「っ!?」
「ょお柳、終わったからもういいぞー」
「え、あ、はい…?」
ドォォォォ…
パッ!
「…戻ったか感謝するよ、ヤナダ」
「いや、柳です」
「…鰄郎さんは待っていてください」
「え、いや、そんな訳には」
「待っていてください」
力強く、かつ鋭い声で鰄郎を抑えつける
ように放った
ドゴッ!
瞬間、治は強力な踏み込みを入れて
どこかへ行った
「さァて、どこへ行こう」
オサムは暫くは空をさまよっていた
「…シグマを殺すか」
オサムは何故かその思考に至った
「そもそも、俺はなんなんだ?元の人間
はなんなんだ?なんで俺がこんなことを
しているんだ?というか、こんなに苦しい
思いをしてるのもあいつのせいだ…」
オォオォオォォォ…
「…ん?」
何やら、下から音がする
治が視線を下向けると
大きな光の粒が周囲に浮かんでいる
バゴォォオォオオォッ!!!
「クソ野郎が、俺の劣等種は俺が消す
容赦しないからな、コピー野郎」
「おっと、劣等種はお前だろ?」
ゴゴゴゴゴゴ….
「…な」
オサムは驚愕した
「ここまで質の高い伝能…本当に俺は
こいつのコピーなのか?」
すると、異空間からポイントが発生し。
オサムの眉に標準を定める
カッッッ!!!!
すると、異空間から膨大な量の炎が
超高速で噴出される
ボゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
「これで終わると思うか?」
ドッッッッ!!!!
雲が退くほどの大剣がオサムを襲う
バォッッッ!!
「かはぅっ!?」
グチャ….
オサムの体が真っ二つに断裂された
「安心しろ、跡形もなく消し去る」
パッ!!!
「…ははは….終わったか?」
オサムはあまりの絶望を前に笑った
日本を覆い尽くすのではないかと疑うほど
の巨大な紋章が治の背後に浮き出る
「この伝能、浅南華式が最強と呼ばれる
理由がわかるか?コピーであるお前には
絶対に分からないと思うが」
「…」
図星か、オサムは黙り込む
トッ…
目の前にいたはず治はオサムの肩に
手を置いた
「っ!?!?」
「絶望を脳ミソに詰め込む精神攻撃
伝能だからだ、お前は『絶望』の強さを
まだわかってないようだな。まぁこれが
授業料だ」
バゴォンッ!!
治はオサムの顔面を地上に向けて
蹴り抜いた
「ぐぁっ…」
ドォオォォオォオォ…
オサムが地面に突き落とされる音が
上空にも聞こえた
「紋章が見えるのは日本中でお前だけだ」
パッッッッ!!!
地面に叩き潰したはずのオサムが
地上から伝能を撃った
地上から、鮮やかな赤色の十字の形の
光が見えた
「随分とマニアックなものを使うな。
クソコピー野郎」
バゴンッ!!
空中にいた治は地上へ凄まじい速度で
降下する
ガシャッッ!!
治はトラックの上に着地した
トラックの部品が周囲へ撒き散る
「…なんだ?」
オサムはとあるひとつの気配を
感じ取った、それは治よりも恐ろしい
なにか、だが、同時に安堵した
「俺の救済を….!!」
オサムは不気味な笑みをうっすらと浮かべた
「オサム、大丈夫でしょうか」
シグマが独り、研究室で呟いた
「今頃本物の時織治と激戦を繰り広げて
いる最中でしょうか、まぁ、絶対に勝てませんよね、ということで」
「…オサムの護衛、か?」
「そうです、あなたならまぁ、相打ち
までは行けますかね」
「お前は前の私と違うことを分かって
いない、あの頃の私は中学2年だ、一緒に
するな」
「さ、速く行ってください、オサムが
死んでしまいますよ」
ズバッッッッッ!!!!
「….?」
治は自分が宙に舞っていることに気づいた
「….お前か、噂の時織治..」
ドチャ…
生々しい音が鳴り響く
「まじか」
体が一刀両断されているのだ
小田切は刀を鞘に収めた
ガチャ…
「オサム、武神が助けに来てやったぞ」
「…うん?」
小田切は知らないうちに、真っ暗な空間
に立たされていた
「ほう、精神に直接影響を及ぼす伝能。
これが時織家の一部というわけか、ならば
私もお披露目せねば」
ザバッ!!!
「はぁー、」
治はため息をついた
「だから脳筋は嫌いなんだよ、だいたい、
小田切家の伝能は攻撃重視すぎんだよ」
「…私は日本で1番正義、平和が好きだ
だからどんなに歪んだことも好んでやる。
お前のような愚者がいると、私の中の平和
が崩れる」
「へー、歪んだ性癖だな」
「…なるほど」
「お前が武神ならさ、男として俺も
武で面と向かおう」
「ならば好都合、やり合おうか」
「因縁の相手、ここで消す」
カチッ…
小田切荘斗は居合切りの姿勢に入る
一方治は
大剣を生成し、ただ上段に構えて
突っ立っていた
小田切が叫ぶ
治が叫ぶ
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