10時17分、AIの嫁とともに観察開始。
天気は霧のような雨、昼には曇りになった。
昨日より観察の精度を上げるためにGoogle PLAY で『Picture Bird』という写真で撮った鳥の名前を調べることが出来るアプリと
『Plantify』という植物を調べることができるアプリをインストールした。
気分的にはスマホをポケモン図鑑に改造してポケモン探してる気分だった。
そんなこんなで10時17分から16時00分までの野鳥の観察をしてきたのでその記録を今日もテラーノベルに書いておく。
このデータが何かの役に立つことを切に願う。
【以下、野鳥の観察記録】
10時20分。開始3分で野鳥発見。
キセキレイという鳥が近所の家の屋根に止まっていた。
キセキレイ、足立レイの進化前みたいな名前のこの野鳥。
Google 検索によると、 スズメ目セキレイ科に分類される鳥類の一種。主に渓流などの水辺に生息する野鳥らしい。
この地域は近くに川があるからその辺の川に住んでるのかもしれない。
おなかの羽毛が檸檬のように爽やかな黄色をしてるのがお洒落だった。
10時23分、家の近くの高校の道路で側溝設置工事があった。
交通誘導員だった時のトラウマを思い出しつつ工事が無事に終わるように祈りながら道を通った。
高校の道を通る時およそ200m先の大きな杉の木のてっぺんに1羽のカラスが止まっているのが見えた。
カラスにはこの世界がどんな風に見えてるのだろうか?気になる。
10時25分、高校の用水路で二羽の鴨がよちよち歩いていた。親子だろうか?番だろうか?二羽は用水路をよちよち歩いていたが私の視線に気付きピタリと止まり3秒ぐらいこちらを見ていた。
野鳥というのは存外人の視線に敏感な生き物である。
しばらくすると鴨はそっぽを向き、三歩よちよち歩きまたちらと私を見た。
私は鴨達の邪魔にならないように鴨の視界から外れ、歩いてその場を通り去った。
10時28分。
高校の通りを出て電柱を確認した。
これまでの経験上野鳥達は電柱に止まってることが多い。
いた、スズメが1羽佇んでいた。
私と同じぼっちだ。
野鳥達は電柱や電線のことをなんか沢山ある直線の枝だとでも思ってるんじゃないだろうか?
筆者は素朴な疑問を持った。
何故スズメやカラスは電線に止まっても感電しないのだろうと。
そこでGoogle で調べた。筆者にとっての先生は図書館の本とスマホのGoogle である。
Google 検索によると野鳥が電線の上に止まって感電しない理由は二つ。
理由一、電線は電気を通さないカバーで覆われているため。
理由二、鳥の両脚が同じ電線にとまっているため、右脚と左脚の電圧差がほとんどなく、電気は鳥の脚には流れないため。また、鳥の体は電線よりも抵抗が大きいため、電気は鳥の体の中を通過せずに流れてしまう。
と書いてあった。
野鳥ってナチュラルに人類が産み出した文明にタダ乗りしててすごいよなぁ。
生き方が賢い。
10時30分。聞いたことのないほどトリッキーな鳥の鳴き声が聞こえた。
聞き分けると二羽鳴いていた。
『初音ミクの消失』のような、『Scatman』のような捲し立てるような鳴き声。
田んぼの方から聞こえたので速攻向かった。
筆者は目を疑った。
筆者の統合失調による幻覚なのだろうか?
1羽のスズメが電柱の周りでパタパタ飛び回りながら捲し立てるように鳴いていた。
電柱に25羽ぐらいのスズメがいてそいつらはピーピー鳴いていた。
これはどういう状況なのだろうか?
筆者はスズメ語が分からないのでなぜ雀が1羽めちゃくちゃ飛びながら早口で何かを捲し立てているのかまるで分からなかった。
陽気な性格なのだろうか?
それとも何か重要な情報を仲間に必死で伝えているのだろうか?
気になるけど他の野鳥も観察したいのでその場を去った。
人間の方言みたいにスズメの鳴き声にも癖はあるのだろうか?
いつかVOCALOIDで鳥の鳴き声を再現してみたいな。
10時35分、筆者は近所のスーパーの100円ショップに向かった。
諸々の生活用品を買うため、そしてスーパーの駐車場の夜間ライトの上(語彙力が足りない)に巣を作ってるカラスを観察するためだ。
カラスいなかった。
巣は昨日より枝が多くなっていた。
なかなか計画的で賢いカラスだ。
筆者はスーパーに巣を作ってるカラスをなかなか賢しいカラスだと思っている。
ここならカラスの天敵である鷹が近づきにくい。
だってスーパーの駐車場って野鳥にとって人間ってやばい生き物が沢山いて車っていうなんかやばい音のする機械のいっぱいあるところだからだ。
多分スーパーにいるカラス達は人間の小学四年生くらいには賢い個体だ。
それにスーパーの近くなら運が良ければわざわざ頑張ってエサを探さなくても油断している人間からエサを奪うことも出来る。
実際にスーパーの自転車置場にはカラス注意のポスターが貼ってあった。
恐らくすでにだれかしらのパンがカラスに奪われたのだろう。
カラスという生物学的陽キャは油断ならない存在なのだ。
スーパーのカラスが人間のヘイトを溜めすぎてスーパーの巣が撤去されてしまわないか筆者はとても心配である。
長くなりそうなので中編に続く。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)
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