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傲慢決闘編「最強の一撃」
曖昧と理想空間。
二人とも限界だった。
古流斬は肩で息をする。
全身から血が流れ、足も震えている。
「……やっぱ。」
「耐久力ねぇな、俺。」
一方の傲慢も立っているだけで精一杯だった。
身体中に「曖昧の付与」の傷が刻まれ、疲労も限界に近い。
だが、戦況は僅かに傲慢が有利だった。
古流斬は体力の限界が先に来ていた。
二人は笑う。
古流斬が刀を肩に担ぐ。
「なぁ。」
「最後に。」
「最強技ぶつけようぜ。」
傲慢は笑った。
「ああ。」
「望むところだ。」
傲慢は全身の理想を一つへ集約する。
「攻撃の理想。」
「防御の理想。」
「未来予知の理想。」
さらに残る理想の力まで全て重ねる。
「全理想融合――」
空間が揺れる。
「爆破。」
「磁気。」
「波動。」
「雷。」
「炎。」
「水撃。」
「全てを一撃へ。」
恐ろしいほど巨大なエネルギーが剣へ集まる。
古流斬も静かに目を閉じる。
「じゃあ。」
「俺も全部だ。」
曖昧が刀を包み込む。
空間。
存在。
概念。
その全てが曖昧へ飲み込まれていく。
古流斬は刀を構えた。
「曖昧――」
「フルパワー波動。」
二人が同時に踏み込む。
「うおおおおおおおお!!」
「はああああああああ!!」
二つの最強が激突した。
瞬間。
世界が白く染まる。
曖昧と理想空間そのものが悲鳴を上げる。
轟音。
衝撃。
静寂。
土煙だけが残った。
しばらくして、煙が晴れる。
そこに立っていたのは――
ただ一人だった。
勝者は静かに息を吐く。
そして、ゆっくりと倒れている相手へ歩み寄った。
「……終わらせる。」
その一言だけを残し、決闘は決着を迎えた。
Mist-404
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コメント
1件
第198話、読み終わりました…!二人とも限界まで削り合って、最後に「最強技ぶつけようぜ」って笑い合う感じ、すごく熱かったです。古流斬さんの「耐久力ねぇな、俺」って台詞にクスッときちゃいました。世界が白く染まって、煙が晴れた後に立ってたのは一人だけ…「終わらせる。」の一言が重くて、しばらく余韻が残りました。本当にお疲れ様です、ありがとうございます🤍