テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は呆れ果ててレイゼン様を見る。
本当に敵を虐殺するような冷酷騎士なのかしら?
「何を考えているんだ?
キャメラ?」
「いえ、あまり甘やかされるのに慣れておりませんので…」
私は本心をもちろん隠す。
「そうか?
じゃあ、これから慣れていけばよい。」
レイゼン様はニッと笑って言った。
その笑顔は妖艶ないつもの物とは少し違い、どちらかというと少年のようないたずらっぽさを残して居た。
「なぜなのですか?」
私は言った。
「なぜ?とは?
なぜ、甘やかすか?という事か?」
レイゼン様は分かっていない。
「いいえ。
なぜ、私なのですか?
私は自分で言いますが、上の下程度だと思います。
レイゼン様ならば、上の上、いえ特上の女性と結婚する事も出来るはずです。」
「またその話か…
好きだな、君も…」
レイゼン様はプイと顔を窓に向けた。
「ですが、疑問のまま結婚は出来ませんわ!」
私は強く言ってみる。
「おいおい、今頃になって婚約破棄か?
俺がその気になれば、君らなど、消し去る事も出来るのだぞ?」
レイゼン様はやっと冷酷騎士たる片鱗を見せた。
「私は…
死ぬのは怖くありませんわ…
怖いのは、この心が死に自分に嘘を重ねるようになった、その時です…」
私は言った。
「ふっ…はっはっはっ!」
レイゼン様はおかしそうに笑った。
「そう言う肝の座った所が気に入った、ではダメなのか?」
「うーん、保留にいたします…」
私は答えた。
そして、やっと素晴らしく大きく豪華な城が見えて来始めた。