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あなたがなおしてね

1話 「おれがなおす」

#ますしき #四季愛され #ドールバース #和平if

今回真澄さん視点です。


01


「真澄隊長って四季くんのこと好きですよね?」

「は?」


今の今まで報告書を読んでいた練馬区偵察部隊副隊長並木度馨がいきなりおかしなことを言い出した。いやまて、俺の聞き間違いか?と思うぐらいには突発すぎてびっくりしてる。


「突然なに言いやがる。ふざけてるのか?」

「いいえ。至って真面目です。真澄隊長、四季くんのこと好きですよね?」


報告。俺の部下がイカれた。なにが至って真面目だ。そんな真剣な目で見てるんじゃねぇ。


「はぁ…何を言い出すかと思ったら恋バナか?勤務中だ。ふざけるんじゃねぇぞ。」

「真澄隊長。僕は真剣です。質問に答えてください。」

「は?」

「これは今後に関わる大事なことなんです。今、答えてください。じゃないと僕は職務放棄します。四季くんのこと好きですよね?」


どうやら答えるまでほんとに職務放棄するそうだ。事実、今にも報告書を投げ捨てている。いつから馨はこうなったのだ。


「…別に好きじゃねぇよ」

「嘘です!絶対好きですよね!?」

「嘘じゃねぇ。」

「いいえ、絶対好きです。あなたは四季くんのことが好きです!」

「勝手に決めつけてんじゃねぇよ」


ほんとにどうしたんだ此奴は。

俺が一ノ瀬のことを好きだと?あんなうるせぇやつのこと好きなわけねぇだろ。


「じゃあ、真澄隊長。僕が四季くんのこと貰ってもいいですよね」

「馨。いくらお前でも殺すぞ」


反射的に手元の書類を握りしめて言い返してしまった。


「何故です?隊長は四季くんのこと好きじゃないんですよね?なら僕が貰ってもいいですよね」

「…ダメだ」

「ほら、好きじゃないですか。」

「誰があんなうるさい奴好きなんだよ」

「でも隊長満更でもないですよね?」

「…別に言い返すのもめんどくさいから放置してるだけだ。そもそもなんで好きに繋がんだよ」

「四季くんに話しかけられてる時の隊長はいつもより口角が3°上がってます」

「は?」


まて。部下から聞きたくないセリフが出てきた気がする。


「あと四季くんが来た後は毎回機嫌がいいです。逆に来なかった日は一日中機嫌が少し悪いです。そして四季くんが他の人に話しかけてる時はもっと機嫌悪いです。最後に先程の通り…」

「まて。それ以上はやめろ。」

「じゃあ四季くんのことどう思ってます?」


馨の口からどんどん出てきた言葉に我慢できなくなり、音をあげた。ここまで見られてるとは思いもしなかった。


「…好きだ」

「よっしゃ!!…失礼しました」

「……」


本音を言った途端に馨が立ち上がりガッツポーズを決めた。その後すぐに真顔になったが。ほんとにいつから馨は壊れた。


02


「そもそもなんで急に聞いてきたんだよ。あとそのきしょい顔面をいい加減しまいやがれ」


俺はニコニコときしょい顔を浮かべる馨に聞いた。


「あ、すみません。つい…えっとなんでかと言われるとですね、昨日四季くんに聞いたんですよ」

「なにをだ 」

「四季くんに真澄隊長のことどう思うかと聞いたらですよ?よーく聞いててください…」

「わかったからさっさと話せ」

「そしたら四季くん、満面の笑みを浮かべて…」

『真澄隊長の為なら壊れてもいいぐらい大大大好き!世界一好き!この世で1番愛してる!』

「ですよ!?あまりにも眩しすぎて顔溶けたかと思いました。そして、もし真澄隊長と両思いだったらと聞いたら…」

『嬉しすぎるけど俺壊れちゃうかも…でもほんとにそれぐらい幸せだなぁ』

「ですよ!?それ聞いたら居ても立っても居られなくて…」

「だとしても勤務中いきなり言い出す奴がいるか。しかも急に。なんであんな急だったんだよ」

「我慢してたんですけどその時の報告書が四季のものでしてつい」

「その報告書は?」

「四季くん成長しましたよね…最初は間違えまくって直されてたのに…今じゃこんな立派な報告書を…」

「誰目線だお前は。」


何度も言うが馨はいつから壊れた。

そして何故一ノ瀬の報告書が練馬にあるのかと言うと答えは簡単。彼奴が練馬区戦闘部隊だからだ。基本、どの部隊の報告書も絶対的に各隊長、副隊長の確認が入る。今回は一ノ瀬が担当した報告書が馨の手元にいったらしい。


03


「そういえば真澄隊長っていつから四季くんのこと好きになったんですか?四季くんは一目惚れらしいですけど」

「あん時に一目惚れって彼奴は脳内花畑か?」


たしか初対面は彼奴らが学生時代にこっちに来て、無陀野の生徒の1人、皇后崎が捕らわれた時だ。


「まぁまぁ…それで?真澄隊長は?」

「そんなもん覚えてねぇよ」

「なるほど真澄隊長も一目惚れと…」

「おい勝手に決めつけるな。お前も脳内花畑か?」


いつから好きなったかなんて実際覚えてない。ほんとにいつの間にかだ。初対面の時はあんな状況だったし気にしてもなかったがいつの間にか…というかなんとなく会う前から好きだったような気がする。って何考えてんだ俺は。会う前から好きってなんだ。


「まぁともかく、真澄隊長はそろそろ四季くんの気持ちに応えてあげてくださいね。では失礼します」

と言い残し馨は報告書を持って出て行った。

気持ちに応えろ…しょうがない。次会った時に応えてやるか。

そんなことを考えながら手元の書類に目を通し始めた。


04


次の日、案の定一ノ瀬が来た。


「真澄隊長ー!!おはよう!好き!」


朝からうるせぇやつだな。だけどそこに惚れた俺も俺だ。


「…一ノ瀬」

「なになに真澄隊長?俺真澄隊長のお願いなら何でも聞く!」

「お前は俺の事好きなのか」

「そりゃもちろん!!大大大好き!もうほんと好き!」


犬みてぇにしっぽを振る幻覚が見えた気がする。

だがそんなことより昨日馨に言われた通り、俺は此奴の気持ちに応える。遅くなったが此奴なら応えてくれるだろ。

俺は覚悟を決め言った。


「そうか。なら俺と付き合え」

「ぇ」


豆鉄砲を食らったような顔をしやがる。

だがそんなところも可愛いとすら思っちまった俺も俺。


「なんだそのアホ面。好意を持ってるのはお前だけだと思ったのか?わかってはいたが随分と鈍感野郎だな」


案外一度口にすれば言えるもんだ。


「もう1回言ってやる。これで最後だからな。四季、俺もお前が好きだ。付き合え 」

「ぁ」


バキッ

そんな音がどこからか聞こえたがヤケになった俺は気にも止めなかった。


「ま、すみ隊長…おれも大好き 」

「知ってる…一ノ瀬?」


どこか様子のおかしい一ノ瀬。どうしたんだ急に。


「ごめん、ね。真澄たいちょ」

「は、」


バキバキッ

一ノ瀬の顔にどんどんヒビが広がっている。どういうことだ。なんだこれは。


「あなたが、なおして ね」

「一ノ瀬!!!」


ガシャン


大きな音を立てて一ノ瀬は崩れ落ちた。決して比喩とかではなく実際に。人形のように崩れ落ちた。


「一ノ瀬…?一ノ瀬!一ノ瀬!!クソッどうなってやがる…一ノ瀬!」


冷や汗が止まらない。何故こうなった。なんでなんで。


「おい!一ノ瀬!!」

「真澄隊長どうかしましたか!?…え」


デカイ声を出していたからか馨が来た。


「真澄隊長…それって」

「理由はわからないがお前に言われた通り一ノ瀬の気持ちに応えたらいきなり一ノ瀬の顔にヒビが入って崩れ落ちた。」

「四季くんがですか!?、まさか 」

「なにか知ってんのか」

「…噂程度ですが…この世にはドールというものがいて…ある人と両思いになると崩れ落ちるという…」

「…死んでねぇんだな。」

「え?」

「崩れ落ちるだけで死んでねぇんだな?」


実際、一ノ瀬はバラバラなのに血は一滴も零れていない。ほんとに人形が壊れたかのようになっている。


「今すぐ京夜を呼べ。とりあえず医務室に運ぶぞ」

「わかりました」


俺たちは一ノ瀬の欠片を広い集めた。


05


「まっすー!!四季くんが崩れ落ちたって何があったの!?」

「どういうことだ真澄」


どれぐらい時間が経ったのか知らないが俺はずっと一ノ瀬の欠片の傍にいた。そしてしばらくして花魁坂だけではなく無陀野も来た。


「無陀野…お前仕事はどうした。」

「仕事より四季だ。何があった」

「…」


俺は意を決して今日の出来事を2人に伝えた。

途中花魁坂が「ついに告白したの!?」とデカイ声出しやがったからいっぺんシバいたが。



「…なるほどねえ。まさか四季くんがドールでまっすーがプレイだったとは」

「ドール?プレイ?なんだそりゃ」


聞きなれない言葉に首を傾げる。


「ドールっていうのはプレイが昔に遊んでた人形の生まれ変わり。つまりまっすーが幼い頃に遊んでたおもちゃなんだ。その生まれ変わりが四季くん。」

「おもちゃなんてそんなこと記憶にねぇぞ」


昔のことなんてほぼ覚えていない。そんなおもちゃで遊ぶなんて5歳とかの話覚えてるわけがない。


「そりゃあねぇ…プレイが、つまりまっすーが当時の記憶がない時に2人が結ばれるとドールは崩れ落ちる…」

「…ドールは覚えているのか?」


今まで黙っていた無陀野が突然口を挟めた。


「うん。覚えてるんだよね。だからプレイのことが好きになりやすいというか…そもそも生まれ変わる前から好きで、生まれ変わってからもプレイのことが好きなんだよね。だからまっすーのことが好きって言うのはほんとずっと前からなんだろうね」


腑に落ちた気分だった。そんなファンタジーな話、普段は信じないはずなのに。逢う前から好きだった気がする…あながち間違いではなかったのかもしれない。


「…お前の血でも治せないのか?」

「うん。これは怪我ではないからね…でも直す方法はちゃんとあるよ」

「なんだ」


やっぱり生きていた。と安心してしまったがその方法が肝心だ。


「直す方法は1つ。それはまっすーだ」

「…俺だと?」

「うん。まっすーだけが直せる」

「どうやって…」

「まっすーが人形のことを思い出す。そしたら四季くんを直せるようになるよ」

「思い…出す?」

「うん。昔の記憶を、四季くんの記憶を思い出すんだ。」


そんな昔のことを思い出せっていうのは無理があるだろ。


「真澄。お前は四季に告白したんだろ」

「は?なんだ急に」

「なら思い出せ。四季を直せ。壊した責任を持て。おまえが直すんだ。四季を」

「ちょちょ、ダノッチ、気持ちはわかるけどそんな怒らないの。」

「なんでてめぇが怒るんだよ」

「四季は俺の大事な元生徒だ。それを壊されて怒らないやつがどこにいる。」

「だからと言って思い出せ言われてはい思い出しましたっていくわけねぇだろ」

「ふざけるな。なんとしても思い出すんだ。」

「だから…」

「ごめんまっすー。今回はダノッチの言う通りかな…」

「花魁坂…」

「たしかにいきなり思い出せなんて無理だと思う。でもまっすーだけが直せるんだ。だからまっすーが直して。四季くんを」


ふと彼奴が最後に言ったことを思い出した。


『あなたが、なおしてね』


彼奴は俺のことを信じて言ったんだ。俺が最初から無理だと決めつけてどうすんだ。


「…俺が直す。絶対に一ノ瀬を直してやる。思い出してやる」

「…その言葉に嘘はないな?」

「当たり前だ」

「そうか。破ったときは俺がお前を殺す」

「はっ破る?そんなわけねぇだろ。」

「まぁまぁ、まっすー」

「なんだ」


花魁坂に顔を向けるといつものようなふざけた顔じゃなくて真面目な顔をしていた。


「思い出すのはそんな簡単じゃない。でもまっすーはさっき思い出すって言った。俺たちができることは少ない。でも俺はまっすーのこと信じてるから」

「…そうかよ」



06


あん時の返事を俺は貰っていない。その答えを聞くためにも俺は絶対に一ノ瀬四季を思い出す。

どんな方法を使っても



あとがき


ドールバースムズい…

他の作品だとプレイが思い出すほどドールは壊れるとかなんですけど私が見たドールバースの説明では両思いになると崩れて思い出すと直せるって書いてあったんで私はその設定でいかせてもらいます。

真澄さんの口調難しい。そして馨さん半分キャラ崩壊してますがすみません。暴れてもらいました。でもMVPです。

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