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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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父と慕う彼は親では無い

共に暮らす彼らは兄弟では無い

ここはネストハウス

俺は孤児

【そう思っていた】






ピッタリ6時、ハウスの朝は鐘の音ではじまる


瑠衣『みんな~起きろ〜!朝ごはん遅れるぞ〜!』


この暮らしも10年


トーマ『待て待てーい!』

ラニオン『またーん!!』

健三『こら!遊んでないで支度してください!』

ナイラ『瑠衣くつはけな~~~~い』

千ト『ひもむすべな~い』

瑠衣『今行くから泣くなって〜』


瑠衣『おはよう!誠一コニー!リトルバーニーも!』


気づけば最年長

誠一『おはようさん!瑠衣』

コニー『おはよう瑠衣』

瑠衣『よし間に合ったな!』


今は38人兄弟


瑠衣『うぉ!』

トマラニ『ニヤァ』

トーマ『鬼さんこちら!』

ラニオン『手のなる方へ!』

瑠衣『ふははは、お前達』

瑠衣『食ってやる~~!!!』

トマラニ『きゃはははは』

健三『やってますね』


性格も年齢も肌の色もさまざま俺たちに血の繋がりは無い

でも


瑠衣『ほっはよー!』

瑠衣『まどか!仁!』

まどか『おはよう瑠衣!』

仁『ほっはよー瑠衣』

まどか『元気だねまだ朝ごはん前なのに』

仁『お前歳いくつだよ?5歳?』

瑠衣『2人と同じ11歳だよ!仁の意地悪!』

杖道『瑠衣手伝ってくれるか?』

瑠衣『パパ~もう1回入口からやり直してぇ~~!』

杖道『なんでだ?俺は好きだぞ瑠衣のそういうところ』

瑠衣『中身5歳のところ〜!?』

杖道『いいや、家族みんなをとても大切に思っているところだ』

瑠衣『ありがと!』


でも大好き

大好きなパパ

大好きなみんな

血の繋がりがなくても大切な家族ハウスは俺の家だった

俺の全て俺たちの普通


杖道『時間どうりだな』


10年間疑ったことすら無かった

みんな『いただきます』


当たり前の日常


ふかふかのベッド、美味しいご飯首筋のマイナンバーそして

テスト

毎日の勉強


将来のために、俺たちのためにパパはこのテストを『学校』の代わりだと言った


エイジ11タイプ1各問10秒以内に答えなさいそれでは始めます

第1問立体Aの展開図として、正しくないものを選びなさい

第2問次に書かれた立方体の総数を……

第3問この数列の第50項目に来る数を

第18問次の不等式の表す領域を……

第25問

第32問

第46問

第59問以下の条件を満たす時導き出される関係式を……

第60問

続けてタイプ2



ハー終わったー

終わったぁ

つかれたー


トーマ『半分は行ったろ!!』

マルク『半分も!?すごっ!』

コニー『いいな〜私なんか全然……最近ずっとだよ』

杖道『結果を返すぞ~』

杖道『まどか、仁、瑠衣、すごいな3人ともまた満点フルスコアだ!』


俺はテストが嫌いではじゃなかったパパが褒めてくれるのは嬉しいし、終われば思いっきり遊べたから

誠一『うげっ恵美が鬼やないかい』

瑠衣『仁は?』

仁『パス』

瑠衣『たまにも混ざればいいのに』

まどか『数えるよ』

まどか『いーち、にーい3、4、5、6、7、8、9、10』

まどか『ほぼ森にちったな』


木登りかくれんぼ鬼ごっこ小さな頃からこの森で遊んだ

穴のある木その先に死角になる岩ハウスを囲む四方の森は勝手知ったる子供たちの庭だ

ハウスの敷地は広いけど近ずいてはならない場所が2つある

外へと通じる『門』と

この『柵』の向こう

理由は重要ではなかったハウスにいる限り守るべき規則

俺たちは『外』へ出てはならない……

だから俺もまだ、『外』へ出たことがない

だけど、『門』へは1度だけ内緒でいったことがある

普段は閉じていて誰もいない廃墟みたいだ

【幼少期】

瑠衣『なぁなぁ『外』へ出たら何がしてぇ?』

仁『わかんねぇ瑠衣は?』

瑠衣『キリンに乗りてぇ!』

仁『がんば』

まどか『この門扉内側からはあかないのかな一体何から僕らを守っているのかな?』

杖道『いいか?門と森の奥だけは……』

仁『『危ないから近寄るな』……か』

仁『あんなん、嘘に決まってるだろ』

まどか『そう?』

仁『チッ大して面白くなかったなバレないうちに帰るぞ』


この先は外の世界


……なぜだろう『外』はどこか不気味だ


健三『そうですかね今までハウスを出てった兄弟達誰1人手紙の一通も寄越しもしません』

健三『きっとハウスのことなんか忘れるぐらい毎日楽しいことでいっぱいなんでしょう』

健三『私も早く『外』へ出たいです!そしてああろいろな服を着たいです!』

ナット『『外』はハウスに無いもの沢山あるからな〜』

千ト『僕汽車のりたい!』


外について知る術はあった

絵本、小説、学術書、図書館に並ぶ本の数々

世界はすぐそこに広がっていた手を伸ばせば

すぐそこにな

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