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誠一『げっ!』


【広場】

誠一『なんやこれもうほぼ全滅やないかい』

ナット『ははは、まどかが鬼だとこうなるよ』

健三『これで単細……ゲフンゲフン誠一くんが捕まりましたね』

誠一『どういう意味や!』

アンナ『あと生き残っているのは瑠衣1人』

最後はやっぱりまどかと瑠衣の一騎打ち


仁『んで』

瑠衣『また負けたぞ~~っ』

仁『ラスト10分持ちこたえたんだぞ新記録だな』

瑠衣『ぐやじぃーなんでだよ!なんでまどかあんなに強いんだよ!』

瑠衣『俺かけっこじゃ負けたことねぇのに鬼ごっこでは勝てたことねぇよ!』

仁『問題現状恵美まどかにあって瑠衣に無いものはなんだ?』

瑠衣『やばい、いっぱいありすぎで』

仁『戦略だ』

瑠衣『!』

仁『確かにな、単純な身体能力なら瑠衣の方が上だろう、でも恵美まどかは頭がすごい半端ないそしてこれは鬼ごっこ、まさに戦略を競う遊びなんだ』

仁『標的がどう動くか「鬼」がどう攻めてくるか、状況・観察・分析し常に敵の手を読んで利用している思考が必要なんだ体をフルに使ったチェスみたいなもんだ』

瑠衣『鬼ごっこが〜?』

仁『少なくとも恵美まどかがやっているのがそういう遊びだ』

まどか『それが鬼ごっこの面白さじゃないかい?』

仁『な?だから強えんだよ』

まどか『当然司波仁にもある、戦略って言うやつが、あるどころか司波仁は僕よりずっと策士だ』

仁『おい?それは嫌味か?』

瑠衣『敵の手を読む……か、俺にはよくわかんねぇ』

ナット『やっぱ違ぇなあの3人は』

健三『あのレベルが一度に3人ハウス史上初らしいですよ』

ナット『そりゃあパパも喜ぶわ、勉強も運動も異様に飛び抜けてるもんな』

健三『そうですね』


中でも断トツの頭脳をもつ記憶の天才恵美まどか


その天才と唯一互角に渡り合える千里眼の司波仁


抜群の運動神経と驚異的学習能力で常に他2人に追随する物怪瑠衣


ナット『まじで何食ったらああなるんだよ!』

健三『食べている物は同じです、きった私達とは神経系がちがうんですよ』

誠一『要するにバケモンってこっちゃ!ハウスが産んだバケモン!やけど、常人には常人の戦い方があるんや!』

誠一『恵美!もう1回リベンジや!2回戦やろうや!次恵美以外全員鬼ってのはどうや!』

女子『せこっ!』

まどか『いいよ、捕まらないもん』

誠一『言っとったな!後悔すんなや~!最後絶対捕まえよなコニー!』

コニー『うん』

瑠衣『コニーもいよいよ最後か』

まどか『また僕たち先越されちゃった』


ここでの暮らしは永遠ではない12歳になるまでにはみんな里親を手配され巣立っていく

それもまた慣例

瑠衣『コニー準備出来たか?』

コニー『どうかな?服』

瑠衣『ばっちり似合ってるぜ!』

コニー『良かったー、私ハウス出ても頑張る……この子がいるから。あのねリトルバーニーはね世界に一つだけしかないんだよ』


杖道『コニー6歳の誕生日おめでとう……』


コニー『パパが私だけの為に作ってくれた宝物なの、私トロいしみんなみたいにユゥシュウじゃなかったけど大人になったらパパみたいなお母さんになりたいんだ!』

コニー『それでね絶対子供を捨てたりしないの!』

瑠衣『コニー……』


俺たちはみな、おやの顔も生まれた場所も知らない新しい家族ができる旅立ちは嬉しいこと

瑠衣『元気でなコニー』


でもやっぱり別れは寂しい

10年間ずっと見送る側11歳

次は

俺たち3人の誰かかもしれない


瑠衣『は?コニー大事なリトルバーニー忘れとるがな!!!?』

瑠衣(ありえるか?あの会話でこんなうっかりありえるか?!でもコニーちょっとふわっとしてるからいやでもなぁ!?!?)

瑠衣『ど、どうしようか……』

健三『もうコニー行ってしまいましたよ?』

仁『でもないぞ、さっき風呂場で窓から遠く門に明かりがついてた見送りにいったパパも戻ってねぇしまだコニーが出発してねぇってことだ』

まどか『届けてあげよう』

瑠衣『まどか』

まどか『本当はパパに頼んで送って貰うのが筋だけど‪”‬コニーの気持ちを考えた方がいい‪”‬でしょ?』

瑠衣『あぁ!』

【裏口】

瑠衣『だめだぁー!やっぱ裏口も鍵かかってるぞ!そうだよなパパ留守だもん戸締りはするよな』

まどか『問題ないよ、この形なら開けられるよ仕組みがね知恵の輪レベル』

瑠衣『は?!まどか?!』

まどか『普段は開けないからね、でも今は特別後で一緒に叱られよう』


【門】


瑠衣『コニー?(本物の車だ……)』

まどか『車の中にはいなかった』

瑠衣『荷台に乗せとけばわかるか?……は?』

(リトルバーニーを落とす)

瑠衣『まどか……』

まどか『ん?……え?』

?『だれか居るのか』

まど瑠衣『!』

?『今だれか居なかったか?』

?『気の所為だろ』

?『くそっノラ猫だったら食ってたのによ』

?『げっ……お前猫なんか食うのかよ』

まど瑠衣『!!!!!』

鬼1『美味そうだなぁ、やっぱり人間の肉が1番だ』

瑠衣(な、なんだあれ、こいつらがコニーを?)


まどか(何だ?食べる?人間を?人型の怪物まるで……)

まどか『鬼……』


瑠衣『食ってやる〜!』


鬼!?


杖道『いいか?門と森の奥の柵は危ないから近寄ってはダメだぞ』


瑠衣(パパはこれを……パパは!?パパは無事か!!?)

鬼1『くそっ指先でも、ダメかなぁ』

鬼3『バカ、大事な商品だぞ俺たちごときに手の届く代物じゃない』

鬼3『この農園の人肉は全部金持ち向けの高級品なんだぞ』


農園?人肉?

瑠衣(…………肉?)


コニー『どうかな服?』


コニー『元気でね』


まどか『先越されちゃった』


瑠衣『外へ出たら何がしたい?』



瑠衣(嘘、俺達はずっと食べられるために生きてきたのか?)

鬼の主『グプナは?』

鬼1『大方終わりました』

鬼の主『また、6歳この所並の出荷が続いているが、ようやく上物以上を‪”‬収穫‪”‬できるな。そろそろこのフルスコア3匹も積めるよう仕上げておけ』

??『了解』

杖道『かしこまりました』

鬼の主『餌は倉庫の中だ次も頼むぞ』

杖道『無論おまかせあれ』

鬼の主『車を出せ……ん?いや待て何が臭う』




まど瑠衣『はぁはぁはぁ……』

瑠衣『あっ……!』

まどか『瑠衣!』

瑠衣『はぁはぁ、「鬼」は想像上の生き物で……はぁはぁみんなは里子に(農園?出荷?)』

瑠衣『パパはいつもの優しいパパだよな?荷台にいた子あれはコニーじゃなかったよな?』

まどか『……あれはコニーだったよ』

瑠衣『うっ』

うわぁぁぁぁぁぁ……!!


仁『おかえり、どうだったか?』

まどか『間に合わなかったよ……』

仁『ふーん……(手ぶら?)』


鬼の主『車の下に落ちていた処分しておけ』

杖道『……』


たったひとつの事実が「現実」を覆すことがある。

ここは農園

俺らは食料




まどか『瑠衣逃げようここから出よう、「外」がどうなっているか分からないでも生き延びるには逃げるしかないよ大丈夫きっと逃げられる瑠衣と司波仁と僕3人ならきっと』

瑠衣『無理なのか?ここに残せば確実に殺される置いて行けねぇ、これ以上家族が死ぬのは嫌だ……』

まどか『……無理じゃないよ瑠衣大丈夫みんなで一緒にここから逃げよう』

瑠衣『俺が泣いたからまどかは笑った、もう泣かない、』

頼れる大人はいない、あの化け物からどう逃げる


「戦略だ」

考えろ鬼ごっこと一緒だ!


見つけなければ

俺たちが生き残る方法!



約束のハンドレ開始

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