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登場人物
(自分)滝口颯馬(たきぐちそうま)
花崎山中学2年生
勝又光輝(かつまたこうき)
花崎山中学2年生
金曜日の学校での昼休み
「なぁなぁ颯馬、今日塾の帰りさ、一緒に帰んね?」
俺が本を読んでいると、光輝に話しかけられた
どうせ塾の帰りなんて暇なんだし、その提案に乗ることにした
「*いいね、せっかくなら遠回りしね?*」
「どうせ田舎だからなんもないけど」
「俺はいいけど、颯馬の家って親厳しくね?」
「大丈夫大丈夫、今親出張行ってるから」
「逆に光輝は?」
「え、俺の家も笑奇跡やん」
「それは熱い、んじゃ楽しみにしとくわ!」
俺はいつも塾の帰り道は1人なので、誘われた時はすごく嬉しかった
俺はこんな名前だがコミ障であまり人と話せない、そんな中で一緒に帰ろう、と誘ってくれる光輝には感謝しかない
「っしゃー学校終わったあ!」
「じゃあまた塾でな!」
「*おけ!*」
俺は浮かれ気分で家に帰った
親は出張なので誰もいない
俺は急いで課題を終わらせ、自転車の準備をし、塾に向かった
行ってる途中もウキウキしながら漕いで向かった
俺は自信あまり体力もないが、その時は何故かいつもより早く走れる気がした
(……光輝まだ来てないのか)
内心そう思いながら塾の席に座る
塾の部屋のドアが開く度に光輝かと思ってチラチラ見てしまう、変な人に思われてないといいが……
そう思っていると、少し遅れて光輝が入ってきた
「遅いって」
「ごめんごめん、お菓子買ってた」
塾でお菓子はダメでしょ、と思いながらも
「ひと口ちょうだい」
人間は欲に抗えないものなのだから仕方ない
光輝から貰ったグミを静かに食べながら、早く塾が終わるのを待っていた
1時間が経つという時、光輝に消しカスを投げたが、腕の力が無さすぎて気づかない
「おい颯馬、消しカス投げんな」
先生にも注意されてしまう末路、次はバレずにやろ
(あー早く終わんねぇかな)
ずっとそんなことを考えながらボーッとしていると、気づいたら夜8時、そろそろ塾が終わる時間だ
(よっしゃああ)
心の中でガッツポーズをしながら塾から出る
光輝も遅れて出てきた
「どこの道行く?」
「近くに不桜高校あるじゃん、そこの道をうねうねして帰ろぜ」
「いいね、それじゃ行くか 」
俺達は自転車を漕ぎ始めた
「颯馬、俺腹減ったからコンビニで飯買ってきてもいい?」
「あー俺も腹減ったから買うわ、」
俺はコンビニに向かった
コンビニは塾から5分程度のところにある
相変わらず駐車場がでかいなあ、ほんとに
コンビニの中に入り、商品を見渡す
「颯馬何買うん?」
「とりあえずおにぎりとかチキンとか、おにぎり食ってチキンは後に残しとく」
「いいね、俺も後で食べれるようにそうしよっと」
「お菓子も買おっと」
ふたりで合計3000円分ほど買い、外でおにぎりを食べた
「やっぱツナマヨだよな」
「は?梅だろ」
「は??」
そんなくだらないことを言い争いながら、10分後出発した
時刻は午後20時40分
もうこんな時間か、と思いながら出張した
「ふぅぅぅぅ ぅ」
「いえああああ」
「俺はサーティワンは冒険しないけど帰り道は冒険するタイプぅ!」
何言ってんだこいつ
ここの不桜高校の近くは、坂道が多く、うねうねした道が多い
坂道は結構急なため、自転車ならスピードが出てすごく気持ちいい
ひたすら坂道を下って、うねうねして、坂道を下って、うねうねして
それをひたすら繰り返してた
気づいたら周りは木で囲まれていた
「……なあ光輝、ここどこだ?」
「俺が聞きてぇよ 」
「……え?」
「え?」
俺達は自転車から降り、顔を見合せた
「だ、大丈夫、光輝お前スマホあるだろ」
「そうだ、忘れてた、位置情報見れば」
圏外
その文字を見た瞬間、俺は冷や汗が垂れた
「な、なぁどうすんだよ、」
「俺に聞かれても……わかんねぇよ」
調子に乗りすぎた、どうすれば
「そうだ、!帰ってきた道を戻れば」
「無理だ……覚えてない」
絶望、それしか頭の中に浮かばなかった
「と、とりあえず近くになにかないか探索しよう、」
周りを見て見ても
木、木、木
田舎に住んでたことを後悔した
「光輝お前途中で気づかなかったのかよ、」
「颯馬こそ気づけよ!」
……こんな状態だ、2人とも精神が不安定になるのは仕方ない、でも、そんなことより恐怖心が勝つ
来るんじゃ無かった……あの決断が今を苦しめている
「……」
「……」
気まずい時間が流れる
「……光輝ごめん」
「俺もごめん、」
「もう少し周りを探そう、」
「……そうやね」
怖い、怖い、怖い、
その気持ちだけが押し寄せてくる
だがここで恐れていても何も変わらない、
「とりあえず俺たちのバッグに何か使えるものを探そう」
「……俺はスマホ、スマホは後70パーある、筆記用具、グミ、さっき買ったチキンとかお菓子とか色々、」
「俺はスマホ持ってない、持ってんのは筆記用具と食べ物、後コーラとかジュース系、そんくらいかな」
こんなことになるなら懐中電灯の1本くらい入れときゃ良かった、
「スマホはまだ圏外?」
「……そうやね、繋がんない」
時刻は9時45分
……このまま死ぬ?
いや、そんなことを考えちゃいけない、ダメだ、ダメだ、
その時、目が合った、
光輝じゃない、何かと
月の明かりにに照らされる、こちらを鋭く見つめるあの目
「……忘れてた、そりゃ居るよね 」
コメント
4件
すごい続きが気になるとこで終わったぁぁぁ続き出るの待ってます(*^^*)
わあ、第1話からドキドキしました…!昼休みの軽いノリから、塾帰りの遠回り、そしてまさかの迷子。颯馬くんが光輝くんに誘われて内心嬉しそうなところとか、消しカス投げて先生に注意される小学生みたいな無邪気さがすごく愛おしかったです。でも最後の「忘れてた、そりゃ居るよね」で一気に背筋が寒くなりました。何があの2人を待ってるんだろう…続きがすごく気になります!