何も違う僕ら
目的もカルミアも忘れて第二の人生を進むことにした。
自分の家に行き、イトスギに要らんからやると言われたゲームというものを一人でやってみた。
やってみると1体の敵を倒しただけで目が疲れるほど、ゲームに集中した。
今度テレビとソフトを持ってイトスギとやろうかと、少しワクワクした表情をしながら眠った。
そんなときから数日経った頃。
俺の目に隈ができていた。
目つきが悪い系イケメンも悪くはない。。
と自分に酔いしれたが、そんな場合ではない。体が痛くなってしまった。
ゲームを長時間やっていたからだろう。
気分転換は大事だ。
そう思い、深夜に外に出ていく。
少し寒いのか、息を吐くと白い息が出てくる。
どこも薄暗く人けが無い場所だ。車がたまに通るくらいで、街灯も少ない。
昔を少し思い出した。
寒くて、凍えて死んでしまいそうな夜の冬
暑くて、意識が薄くなって死んでしまいそうな昼の夏。
どれも俺にとっては苦痛だった。
お父さんは俺に死んで欲しかったのか、そんな時に限って家から追い出す。
俺が戻ってきた時にはゴミを見るような目で見てきて、舌打ちをして家の中で殴ってくる。
俺はどうしてそんな事をされても家に戻るかと言うと、確かに痛いが死なないので明らかに家のほうが生存率は上がるからだ。
自分の過去を思い出してると、後ろから誰かが俺の肩を叩いた気がした。
後ろを見ると、黒の短パン、白のシャツのような中性的な見た目のした少年がいた。
いや、少年っぽいが20は超えてるな、と思いながら不思議そうに首を傾げる。
すると少年は俺に向かってこう言った。
「‥‥俺の‥‥れの‥‥だ、、」
『‥‥』
不審者にも絡まれたか?
それとも酔っぱらいか?
どっちにしても少し迷惑だな、、と思いながら少年のように見える人を一瞥した後、目を逸らして歩き出す
『‥俺は暇じゃないんだ、クソすまんな。』
「‥‥の‥」
「俺の憧れの人だ。!!」
胸が刺される。心臓を一突きだ。
状況が理解できない。そんな時に脳も一突きされる。
黒いシャツは赤黒く染まる。
膝から崩れ落ちるバラバラな胴体。
少しの髪の束も切れて、地面に転がる。
赤い液体が地面中に広がって、鬼灯の視界が薄くなる。
最期に見たのは微笑みながら俺の顔を持つ一度も見たことがない悪魔と契約しているクソピエロだった。
『‥‥クソ悪魔‥』
「まだ喋ってる〜?凄い!確か強いと長いんだよね。」
『‥‥おい、クソ人間聞け、、ッ‥‥今すぐ悪魔との契約をやめろ‥、、捨てられるッ‥‥』
口の中にナイフを突っ込まれ、何もしゃべれなくなる。
数分後、そこには一人の人が棒立ちをして、地面を見ていた。
「なんだっけ?~まぁ良いや!」
BADEND『クソピエロの鎮魂曲』
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