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その言い方があまりにも寂しそうで、断れるわけなかった。
ak「……うん」
答えると、彼はほっとしたみたいに笑う。
家の前の街灯が、静かに二人を照らしていた。
夜は少し肌寒いのに、繋いだ手だけはずっと温かい。
pr「今日、めっちゃ長かった気ぃする」
彼が空を見上げながら言う。
ak「いろいろあったしね」
pr「せやけど、全部数時間の出来事やろ?」
pr「なんか、一日で人生変わった感じするわ」
冗談っぽく笑ってるけど、その声は本気だった。
自分も同じ気持ちだった。
朝までは、ただの友達だったのに。
今はこうして、帰るのが惜しくなるくらい大切な存在になっている。
彼は少し黙ったあと、遠慮がちに口を開く。
pr「……なぁ」
ak「ん?」
pr「明日から、名前の呼び方変えたりする?」
ak「え?」
pr「いや、その……付き合ったら下の名前呼びとか、あるやん」
最後の方はかなり小声だった。
思わず笑う。
ak「気にしてたんだ」
pr「そら気になるやろ!」
ak「じゃあ、呼んでみれば?」
そう言うと、彼は一気に固まった。
pr「……今?」
ak「うん」
pr「え、無理かもしれへん」
ak「さっきまであんなに喋ってたのに?」
pr「それとこれとは別や!」
真っ赤になりながら頭を抱える姿がおかしくて、笑いが止まらない。
pr「笑いすぎやって〜……」
彼は観念したように小さく息を吐くと、そっとこちらを見る。
街灯の光に照らされた目が、少しだけ緊張して揺れていた。
pr「……○○」
名前を呼ばれた瞬間、胸がどくんと跳ねる。
たったそれだけなのに、
信じられないくらい破壊力があった。
ak「……っ」
pr「うわ、顔赤」
pr「可愛すぎるやろ」
ak「そっちのせいなんだけど!」
慌てると、彼は嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていたら、
“好き”って気持ちがまた大きくなるのがわかった。