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8 - 「世界一の幸せ者」

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2021年12月16日

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紫side

俺は、どうしたらいいんだろう。橙くんが告白している所を見てしまって、気づきたくなかった自分の気持ちに気づいてしまって。はぁ、俺はこれから橙くんとどう接したらいいんだろ。「橙くん、」

橙「呼んだ?」

え?

「なんでここにいるの!?」

鍵、かけてたはずなのに、ていうか、

「なんで家知ってんの!?俺、橙くんに教えたっけ。」

橙「ううん。聞いてないで。」

そんな当然みたいに言われてもね。反応に困るの!!ここは一旦落ち着け、俺、なんで来たのか理由だけ聞いて帰ってもらおう。うん。それがいい。明日ゆっくり事情聞けばいいんだから。よし、落ち着け。

「橙くん、俺に何か用なの?」

逆に用がなかったら俺んちに来ねぇしな。しかも聞いてまで。

橙「おん。紫くん、告白ってどうしたらええと思う?」

「は?」

なになに、どういうこと?こく、はく、?え?

「橙くん?告白って言った?」

橙「おん///俺、好きな人おってその人に告白したいんやけどさ、告白したことないからどうやってしたらええんか分からんくて。紫くんに教えてもらおうと思って桃に聞いてここまで来たんよ。」

うん。事情は分かった。でもさ、

「なんで俺!?自分で言いたくないけどさ俺全然モテないよ?恋愛なんてしたことないよ!?」

しかも俺、橙くんのこと好きだし///橙くんが初恋の相手なのに///

橙「そんなん関係ないやろ。」

「え?」

橙「紫くんは紫くんのままで十分モテてんで。俺なんか桃たち以外まともに目、みて喋れへんもん。」

橙くん、             ちょっと待って、俺今さ、1番会いたくない人と2人っきりだよね!?橙くんが告白されてるのを目撃しちゃって、自分の自覚したくなかった気持ちに気づいてしまって。そういや橙くんは告白受けたんだろうな。俺に聞きたいのは

「橙くんさ、嘘つかなくていいよ。」

橙「え?」

「”告白”じゃなくて”プロポーズ”のしかた聞きに来たんでしょ?」

橙「は?」

「ごめんね。見ちゃったの、橙くんが後輩に告白されてるところを。めちゃくちゃ美人さんだったよね。・・・お幸せにね。」

俺はこれ以上橙くんに顔を見ていていらねなくて部屋の奥に行こうと思った。だが、行けなかった。

「なに。橙くん、俺嘘言ってないじゃん。早く彼女さんに会いに行ってきたら?きっと待ってるよ。」

橙「・・・ざけんな。」

「なんか言った?」

橙「ふざけんなよ。なんで紫くんに俺の恋人を決められなあかんの。俺の人生や。勝手に首突っ込んでこやんとって。俺の恋人は俺自身で決める。」

「そーですか。すいませんね。俺なんかが橙くんの人生に首突っ込んでしまって。」

あ〜あ、やっちゃった、俺、嫌われたよね、橙くんってこんな怒り方なんだ、静かに怒ってるね、正直怖い、

橙「はぁ、なんで俺はこんなどうしようもない馬鹿を好きになってしまったんやろな。」

「はぁ!?誰が馬鹿だよ。それに今、橙くん、」

好きって言った?

橙「あぁ、そうだよ。こんなタイミングで言うつもり無かったんに。もう一度ちゃんと言わせて。・・・紫くんのことが好きです。俺と、付き合ってください。」

そんなの返事はひとつに決まってる。

「はい、!!俺でよければ喜んで!!」

橙「泣かんとって?可愛い顔が台無しやで。」

「んへへ〜」

それから俺たちは家に帰る気にもなれず、その辺をブラブラしていた。

「ねぇ、橙くん。俺たちってもの凄い馬鹿者同士だよね。素直に気持ち言えないくらいのさ、」

橙くんは一瞬目を見開いたが、その後に優しく笑って、

橙「たしかにな〜。まぁその分愛情はたっぷり伝えたるから覚悟しときや。」

「うん。楽しみにしとく。」

橙「じゃあ、さっそく。紫くん、大好きです。俺と結婚してください。」

「え?橙くん?///いきなり吹っ飛びすぎじゃない?」

橙「んふふ。まぁ、いきなりプロポーズするぐらい紫くんのことが好きってことやけど伝わった?」

「そんなの嬉しすぎてもう十分だよ///」

橙「まだまだやで!!俺の愛情表現はこんなもんちゃうからな!!覚悟しといてや?いつでも俺の一番は紫くんやから。」

「俺もだよ///」

橙「紫くんこれからもよろしくな。愛してるで。」

「俺、も///」

橙「ふふ。知ってる♡」

「ずるいよ(๑˘・з・˘)」

橙くんはずっと俺の手を握ってくれてた。こんなに優しい彼氏は後にも過去にも橙くんしかいない。俺の恋人枠も。

橙「紫くん、重大な問題見つけてしもうた。」

「え?なに?」

橙「桃達にどう伝えよう。馬鹿にされんのは回避しようがないけど、伝え方やんな、いちばん重要なんは。」

「橙くん、自慢しちゃおうよ。桃くんたち、絶対に驚くよ!!」

橙「紫くんが言うならそうするわ。」

「後ね、橙くん。下校は行けるけど登校は一緒に無理そうかな。」

橙「えぇ〜、なんで〜?」

「俺一応生徒会長だからさ、早く行かないとダメなんだよね。一緒に行ける日は連絡するから。ごめんね。」

橙「紫くんが言うならそうする。でもたまには俺にも構ってよ?」

「もちろん。いつだって橙くんが最優先だから。拗ねないでよ。」

橙「(-H-´ )プィッ 拗ねてへんもん。」

「橙くん可愛い。」

橙「うるさい!俺はかっこいいの!!」

俺は今、絶対に世界一の幸せ者です。

「橙くん大好き。」

橙「俺は紫くんのこと好きちゃうで。」

「え、?」

橙「だって俺は紫くんのこと、世界一愛してるから。」

「〜〜〜〜っ///ずるいよ!!///」

橙「紫くん可愛ええな〜ほんま可愛ええ(*´ω`*)」

「うるしゃい!!」

橙「紫くんは世界一可愛いから。自信持ちや。」

「なんの自信なの、それは。」

橙「俺の恋人なら当然のことやで。」

「なにそれ///」

神様、ありがとうございます。俺は今、世界一の幸せ者です。

橙「紫くん、愛してるで。」

「えへへ。俺も///」

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