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コメント
1件
読み終わりました……! 「一つの動作に二十個のフェイント」って、それもう呪いみたいな技術だなって思いました。ユーマはまだ六個だけど、父を超えたいって気持ちがひしひし伝わってきて、剣戟の一音一音が研ぎ澄まされてる感じがすごく良かったです。親子そろって化け物って言われるのも納得。次の読み合いが楽しみです🌙
#作者干渉型コメディ
澪彩の引き出し【サブ垢】
10,730
#ご本人様とは一切関係ありません
yozakura🌸
349
ゆきまる
MaruM
117
第二十八話「化け物の技術」
戦場。
ガキィィン!!
ユーマの剣がゼノを追い詰める。
「はぁぁぁ!!」
ゼノは受け流す。
だが。
一撃。
二撃。
三撃。
どれも軌道が違う。
「……。」
ゼノは距離を取った。
「なるほど。」
「そういうことか。」
ユーマは剣を構える。
「何だ。」
ゼノは苦笑した。
「思い出した。」
「古流斬だ。」
⸻
数年前。
ゼノは古流斬と戦ったことがあった。
古流斬は一歩踏み込む。
ただ、それだけだった。
しかし。
その一歩の中に。
踏み込み。
視線。
呼吸。
肩。
剣先。
重心。
全部が違っていた。
ゼノは攻撃を読もうとした。
だが。
全部外れる。
「どこから来る!?」
古流斬は笑う。
「全部。」
「フェイントだ。」
その一撃でゼノは吹き飛ばされた。
⸻
現在。
ゼノは静かに笑った。
「恐ろしいな。」
「古流斬。」
ユーマは首を傾げる。
「?」
ゼノは剣を構えながら言う。
「古流斬は。」
「一つの行動に。」
「フェイントと技術を。」
「二十個入れてくる。」
神城怜も驚く。
「二十個……。」
ゼノは頷く。
「あいつの踏み込み一つ。」
「そこに二十通り以上の選択肢がある。」
「だから読めない。」
「だから強い。」
ユーマは静かに笑う。
「さすが父さん。」
ゼノは続ける。
「そして。」
「お前は。」
「そこまでじゃない。」
「だが。」
「一つの動作に。」
「六つ。」
「フェイントと技術を入れてきている。」
「普通の人間なら一つ。」
「良くて二つ。」
「六つでも十分異常だ。」
神城怜は小さく笑う。
「化け物ですね。」
ゼノは苦笑した。
「ああ。」
「親子そろって。」
「化け物だ。」
ユーマは剣を握り直す。
「まだ。」
「父さんには届かない。」
「でも。」
「いつか超える。」
ゼノは笑う。
「その覚悟。」
「認めよう。」
「だからこそ。」
「ここで潰す!」
ゼノが地面を蹴る。
ユーマも駆け出す。
フェイント。
読み合い。
技術。
能力ではなく。
純粋な剣技と駆け引きの勝負が始まった。
⸻
第二十八話 完