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#狂愛
柏木さくら
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臣桜
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90
「他者の手柄を自分の名誉に仕立て上げたり、不備を隠蔽したり…君がずる賢い真似をしたことは既に明白になっとるのに、この期に及んでまだ言い逃れをするつもりか! わたしのクリニックの後継を引き受けたのも、ゆくゆくは院長の座に居座りたかっただけじゃないのかね?」
「それは違います。瀬里香さんとお付き合いをして 好きになって、一緒になりたいと思ったからです。卑いやしい気持ちで 愛してもいない人と結婚する様な…僕は、そんな人間ではありません」
「なら、なぜ愛する人を悲しませるようなことをしたんだ。わたしの大切な娘を、君はただ出世のための道具に使った。 …そうじゃないのかね?」
美愛子はキッチンの床に、ワァッと泣き崩れた。
「僕の軽率な行動で、お義父さんやお義母さんにもご不快な思いをさせてしまったことは謝ります。本当に、申し訳ありませんでした」
陸斗は、勇次郎に深く頭を下げた。
「ですが 瀬里香のことは、本当に大切に思っています。それは信じていただけないでしょうか」
「ここへきて、何をどう信じろと言うんだ。そんな言葉で ああそうですかと納得するような単純な話ではないぞ。とにかく、もういい。君はもう、ここから出て行ってくれ!非常に不愉快だ」
「これからは襟を正して、精進するとお約束します」
流石の陸斗も窮地に追い詰められ、狼狽たえた。
(何とか、巻き返す方法はないのか…何とか…)
「もう、いい加減にしてくんない!?」
ダイニングテーブルの椅子に座っていた瀬里香が、すくっと立ち上がった。
コメント
1件
ああー、ここで瀬里香が立ち上がるんだ! 勇次郎の追及もキツいけど、美愛子が泣き崩れるシーンでグッときたわ…。陸斗の「愛してない人と結婚するような人間じゃない」って言葉、本心だと思うけど、過去の行動が重すぎて信じてもらえないもどかしさが伝わってくる。次どうなるんだろう、気になる🔥