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「……夢?」
目が覚めると見慣れた天井が広がっていた。
「あ、起きたんだ。おはよう」
声の主の方へと視線を向ける。そこには長い髪を二つ結びにした可愛らしい少女の姿があった。服装はゴスロリ調で、スカート丈は短く、フリルのついた白いブラウスを着ている。年齢は中学生くらいだろうか?
「君の名前はなんというんだい?」
「私は宇津木聡子と申します。お兄様」
「僕の妹になってくれるかい?」
「はい、喜んで」
僕は彼女を抱きしめるとそのまま唇を奪った。彼女は最初こそ驚いた様子だったがすぐに僕の首の後ろに手を回してきて抱き返してきた。舌を入れてくるあたり、やはりこの子もそういう経験が豊富ということだろう。しかし彼女の口の中はとても甘くて気持ち良かった。唾液の交換をしているうちにだんだん頭がぼうっとしてくる。
「ねぇ……早くこっちに来てよ」
ベッドの上で横になっている彼女は僕に向かって手を伸ばした。彼女の瞳からは涙が流れており、頬やシーツは濡れている。僕は彼女に近づき、そして唇を重ねた。
舌を入れ込み、互いの唾液を交換し合うように激しく絡め合い続ける。口の中はとても熱くて気持ちが良い。頭がクラクラしてきた。このままずっとこうしていたい気分になる。
「んっ……ちゅぱ……もう我慢出来ないかも……」
僕の首筋に彼女がキスをした。チクッとした感覚と共に赤い痕が残る。そのまま吸い付かれていくと徐々に痛みが増していった。何度も吸われる度にどんどん意識が遠退いていきそうになる。身体中から力が抜けていってしまい僕は彼女に身を任せてしまう他なかった。そして彼女は僕から離れた。彼女の唇が赤く染まっていることに気付く。まるで血のように紅かった。そんな彼女を見ていると何故だかとても愛しく思えてきてしまったんだ。どうしてだろうね?こんなにも憎くて仕方がなかったはずなのに
「ああ神さま、私を助けてください。あなたはこの世で最も偉い人なのにどうして私をお見捨てになるのですか」