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渡辺side




渡「…今日で1学期終わりかぁ,」




今日は,最終日。



生徒会は一学期の片付けのため,残っている。



佐「みんなさ、寂しいから夏休み遊ぼうよ〜、‼️」




宮「いいね、花火大会とか。笑」




岩「いーじゃん、瑠奈も来れる?」




水「行っても、いいんですか❓」




深「いいに決まってる、来て、?それなら俺もいく、」





めっちゃ、甘い。




照と、ふっかが。




特に、ふっか。




女嫌いじゃ、なかったのかよ……




渡「……瑠奈は今学期で最後なんだから、いんじゃね。」




宮「……そだね、」




向「……暗い雰囲気ならんといてや、?笑 行こうで‼️」




ラ「浴衣がいいなぁ,」




目「いいね、笑」




花火大会に行くことが決定した。




そして、珍しくみんなで一緒に帰ることになった。




渡「……瑠奈。今日は俺と帰ろう。」




ギョッとしたような目で見ている。




当たり前だ、冷たい態度をとっていたから。




今日だって、一学期でやめろ、というつもり。




公園に着くと、ブランコに腰掛ける。




隣をすすめても、座ってこない。




俺はブランコ、瑠奈はその前に立っている。




渡「……隣,そんなに嫌?」




ちょっと傷ついたので聞いてみた。




水「いえッ、そういうわけじゃあ、」




渡「…んじゃ、なんで?」




水「……私、男性恐怖症で……」




渡「え?」




男性恐怖症なのに、男だらけの生徒会に?




渡「なんで生徒会入ったんだよ……?」




水「え、入れって言われたから、」




成績優秀だったもんな。そっか。




渡「じゃあ、今学期辞めるのか、」




じゃあもう話さなくていいや。




そうやってブランコを立ち上がろうとした時。




水「……ごめんなさいッ、やめれな,くて…」




渡「……は、?」




ビクッと震えるのが見えた。




渡「あ、ごめん、なんで、?」




水「聞いたら、もっとやめろってなると思うんですけどッ、」




渡「別に、いーし。」




水「……実は、私、この学校落ちてて。」




渡「……は?」




また震えた。




渡「ごめん,続けて、?」




水「……私、お姉さんがいたんです。その人が受かって、10位で。



でもそのお姉さんは,入学式の一週間前くらいに死んじゃって、」




目に涙が溜まっている。




相当、いいお姉さんだったんだろう。




水「家族に、代わりになれ、って言われたんです。私、できない子だから。



お姉さんみたいになれ、って。それからずっとキツくされてました。



お姉さんになったら、褒めてもらえる。本当の自分って、なんなんだろう。



だから、やめたらッ、自分の、私の価値がっ、なくなっちゃう気がして、」





渡「……そう、だったんだ、」




水「……ごめんなさい、とんだ迷惑ですよねっ、笑 私、もうやめ…」




渡「…待ってっ、!」




裾を掴む。




渡「……居てもいいよ、生徒会。ずっと、」




水「え、?」




渡「瑠奈の価値がそんだけのわけないけど。それをわかってくれない親なんだったら、


そいつらの前だけ、思いっきり良い子演じようよ。俺がっ、助けるから。」





勝手に口から言葉が出ていた。




水「……渡辺ッ、さんっ、“っ、」




うずくまって、泣いていた。




その涙が、とても綺麗に見えた。








目「遅いですよ、翔太くん。」




渡「ごめん、ごめん、笑」




深「瑠奈、浴衣かあいい。」




水「へっ、…///?」




岩「……ふっか。」




深「照も言えばいいじゃん〜、わら」




ラ「もう、!始まっちゃうよ❓」




向「はよ行こうやっ、!」





10人で横一列に並び、空を見上げる。




綺麗だ。




色とりどりの花が、咲いてはしぼんでいく。




大きな音が真上でなる。




真上で打ち上げられているからか、何かが降ってくる。




佐「なんだろ、雪?」




阿「こんなに暑いのにそんなわけないでしょ。笑」




佐「えぇ、笑」




岩「灰だ、」




また花火が打ち上がる。




阿「あはっ、笑 瑠奈、眼鏡に灰がついてる。」




渡「ほんとだっ、笑」




慌てて瑠奈がメガネを外す。




その瞬間、また花火が打ち上がった。




大きな音にびっくりしたのか、瑠奈は空を見上げていた。




また視線を戻し、前を向いた時、俺は目を奪われた。




綺麗な目。




大きくて、でもどこかタレ目で、二重で下がっている、どこか落ち着いた印象を持たせる。




なんだ、これ、かわ……




瑠奈が俺の視線に気付いたのか、こちらを向いた。




目が合う。




吸い込まれそうだ。




瑠奈はすぐ目を逸らし、眼鏡をつけた。




まるでこっちを見て、とでも言っているように花火が打ち上がる。




でもそれを見上げようとした時には,意識を失っていた。












”  渇いた日常で活路を失くしても



 雨上がりを潤すいとしさが街中 七色に染める“



メッセージ  渇いた日常 活路をなくしても 潤す 愛しさ 七色 染める







“ファインダーの向こう 見せるその微笑みが 僕の目論見狂わせてく“



メッセージ  微笑み 狂う 愛 






渡辺 翔太    receptor  —–→    killer



水島 瑠奈    selector ( 3 回 目 )





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151

コメント

15

ユーザー

この作品好きすぎるんだけど?!

ユーザー

ふぅぅぅぅぅう↑!!最高〜! マジなんだよ?!青春しすぎだろ!!次も楽しみ〜☺️

ユーザー

しょっぴー優しい〜‼️✨️

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