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稽古場の隅で水を飲みながらスマホの画面を眺めていた。


翔太とのトーク履歴は、ここ数日ほとんど動いていない。


(……翔太、何か言いたいことあるなら言えばいいのに)


そう思いながらも、自分から送ることはしなかった。


仕事が忙しいのは本当だ。

でも、それだけじゃない。


最近、翔太の態度がどこか冷たく感じることが増えた。


楽屋でも前みたいに隣に座ることはなくなったし、話しかけても素っ気ない。

もしかして、何か気に障ることをしただろうか。


考えても、思い当たることがない。


(……それが、余計に困るんだよな)


ふと、メンバーの言葉を思い出す。


「最近、2人とも変じゃない?」


言われなくても、分かっていた。でも、どうすればいいのか分からなかった。


「宮舘さんー! そろそろ稽古再開しますー!」


スタッフの声に呼ばれ、スマホの画面を閉じた。


その夜、稽古を終えた俺は事務所に向かった。


(翔太、まだいるかな)


久しぶりに、ゆっくり話がしたかった。

メンバーと一緒でもいいから、少しでも顔を見たかった。


『今日のリハ終わったらそっち行けるけど、まだいる?』


グループLINEにそう送ると、すぐに佐久間から「もう帰る予定だけど」と返信が来た。


(……翔太は?)


そう聞こうとして、やめた。

それくらい、自分で察するべきだと思ったから。


そして、その夜も、翔太からの連絡はなかった。

ずっと隣にいるはずだった

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