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#ご本人様には関係ありません
ゆゆ

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透羽あむ@しゃにすて
1
⚠︎︎キャラ崩壊⚠︎︎
※少し🩷💛要素があります
舜太side
公園のベンチで座って待っていると、しばらくして柔がやってきた。
「いくよ」
「あっ、うん!ごめんわざわざ……」
柔に手を引かれて歩き始める。
道中はずっと無言で、柔はまだ怒っているような表情だった。
柔の家につくと、2人でソファに腰掛けた。
「佐野先輩に何もされてないよね?」
電話の時と同じ声色。
怒ってるみたいな、いつもの柔とは全く違う圧を感じるような声。
「さ、されてないよ!!」
「ちょっと話聞いてもらってただけで……」
「はぁ……ならいいけどさ」
「……怒っとる?」
「……」
何に対してそんなに怒ってるのかわからない。
聞いても目を合わせてくれない。
でもさっきから「佐野先輩」に対して怒ってるような気もするし、もしかしたら、勇斗さんのことで怒っているのかもしれない。
「…柔、勇斗さんのこと嫌いなん?」
「………別に、嫌いではない」
「じゃあなんでそんな…!」
「舜太に手出すからだよ」
「佐野先輩には仁人さんいるんだから、触んないでって言ったのにさ」
「ど、どういうこと……??」
柔は俺の肩を掴んで、勢いよくソファに押し倒した。何が起こったか分からず混乱していると、柔が俺に顔を近づけて口を開いた。
「舜太、なんであんなことしたのって言ってたじゃん?」
「お、おん……」
「…好きだからだよ」
「………へ、??」
「な、なんやろ、うーん……それは…」
「どういう意味で……」
「好きだよ、友達としてじゃなくて」
「ちゃんと恋愛として」
それ以上は何も言わずに、じっと俺の目を見つめる柔。言われたことか衝撃すぎて、頭の中で処理するのに時間がかかってしまった。
柔が、俺を?恋愛的に好き?
考えれば考えるほど余計わからなくなる。
ただ、学年一イケメンで優しくて何でもできちゃう、なんて言われてる柔は俺なんかとは不釣り合いだ。
ちゃんとばっさり言った方が柔の為だ。それに、勇斗さんも「曖昧な関係はやめとけ」って言っていたし。
「あっ……ごめん!!」
「俺そういうんじゃないから…ごめんばいばい!!」
「ちょっ、舜太!!」
後ろから呼び止める声が聞こえたけど、振り返らずに靴を履いて飛び出してしまった。
何も考えられず歩いていた。
ただ、あの場にいることが気まずくて、どうすればいいのか分からなくて。
ぽつ
頬に冷たいものが伝った。
「うそ、雨……?」
もう1滴、さらにもう1滴。
空を見上げた瞬間、まるで待っていたかのように雨が降り始めた。
傘なんて持ってない。
雨宿り出来るところもないし、ここから家はかなり遠い。
「……スマホ」
そう思ってポケットを探す。
しかし、どれだけ探しても見つからない。
さっきまで持っていたはずなのに。
いや、違う、柔の家だ。
さっき何気なくテーブルの上に置いて、そのまま忘れてきてしまったのだった。
「……最悪」
雨はどんどん強くなる一方で、視界も悪くこのまま家に帰るのは危険だ。
かといって柔の家に戻るのも気が引ける。
「好き」と言ってくれたのに情けなく飛び出してしまったくせして、どんな顔で柔に会えばいいのかわからなかった。
しばらくその場に立ち尽くしていたけれど、結局俺は小さく息を吐いた。
「…取りに行くしかないよな」
びしょ濡れになるのを覚悟して、来た道を引き返す。さっきまで逃げるために来た道を、今度は戻るために歩く。
雨音だけが、やけに大きく響いた。
そして、柔の家にたどり着く。
さっきまでなら何も考えずに入れていたものが、今は玄関の前に立つだけで心臓がうるさく鼓動する。
帰りたい、でもスマホがない。
意を決してインターホンを押す。
ピーンポーン
しばらくして、玄関の扉が開いた。
「……え」
柔が出てくる。
俺の姿を見た瞬間、目を丸くした。
「…なんで戻ってきたの?」
「……スマホ」
「スマホ、忘れちゃって」
「あぁ……ちょっと待ってて」
柔は少し黙って、それから家の中に入っていく。やがて俺のスマホを手に戻ってきた。
「はい」
「……ありがとう」
スマホを受け取る。
これで帰れる、そう思った。
なのに足が動かない。柔も何も言わない。
ただ、玄関先に雨音だけが響いている。
気まずい。
何か言った方がいいのか、でも何を言えばいいのかわからない。
「……ほな」
「…帰るわ」
やっとの事で捻り出した言葉はそれだった。
柔に背中を向けたその瞬間。
「……まって」
柔の声がして、振り返る。
柔は少し俯いたまま、口を開いた。
「……ごめん」
「え、?」
「困らせるつもりじゃ…なかったんだけど」
「あの…勢いで言っちゃった」
寂しそうな声色に表情。今まで見たことのないような柔の姿にぎゅっと胸が締め付けられる。
「急にあんなこと言われても困るよな、笑」
「忘れて、さっきのこと」
「……違う、!」
自分でも驚くくらいはっきりと声が出た。
柔が顔をあげる。
「…違うの?」
「逃げたのは…その…」
言葉が詰まってしまう。
なんで逃げたのか、自分でもよく分かっていなかった。でも確かに分かることはあった。
「嫌やったからちゃうくて、!」
「じゃあ……なんで、」
「それはわからん」
正直に答える。
「ただ、びっくりして…どうすればええんか分からんくなって……」
「やから、逃げちゃった」
柔はしばらく何も言わなかった。
やがて小さく息を吐いた。
「……そっか」
そして少しだけ笑った。
「じゃあ……まだ諦めなくてもいい?」
その言葉に胸がまた大きく跳ねて、口に出して答えることができなかった。
ただ、雨音を聞きながら小さく頷いた。
さっきまで張り詰めていた空気が、少しだけ緩んだ、気がした。
ぽたっ
髪から落ちた水が、頬に伝う。
「……っていうか」
「びしょ濡れじゃん、笑」
「……あっ」
言われてから思い出した。
俺、大雨の中戻ってきたんや、って。
「何、これで帰んの?」
「うん…そのつもりやけど、」
「無理でしょ、風邪ひくよ?笑」
「とりあえず入って」
俺さ少し迷ったあと、もう一度だけ外を見た。
雨はまだ止む気配がない。
確かに、このまま帰るのは無理かもしれない。
「……お邪魔します」
小さな声でそう言って、玄関に入った。
柔はすぐにタオルを持ってきてくれた。
「これ使って」
「ありがとう」
受け取ったタオルで髪を拭く。
すると、柔が少し考えてから口を開いた。
「シャワー、使う?」
「えっ?」
「このままだと、ほんとに風邪ひくよ」
「着替えなら俺のやつ貸すし」
「いやでも、そこまでしてもらうのは……」
「じゃあどうすんの」
「それは……」
何も言えなかった。
そんな俺を見て柔は困ったように笑った。
「家、遠いんでしょ?」
「……うん」
「この雨の中帰るよりマシだと思うけど」
確かに、その通りだった。
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
「うん」
柔は頷いて、廊下の先を指差した。
「シャワーそこ。着替えは適当に置いとくから」
「……ありがとう」
「気にしないで」
シャワーを浴びて、借りた服に着替える。
鏡を見ると、湿気のせいか髪の毛はぼさぼさ。
思わず「最悪」と呟いてしまう。
でも、不思議とさっきより心は落ち着いてる。
「終わった?」
リビングから柔の声が聞こえた。
返事をしてリビングに向かうと、柔がソファに手招きして、暖かい飲み物を差し出してくれた。
「寒かったでしょ」
「ありがとう」
柔の隣に座ってカップを受け取る。
受け取ったカップから、手のひらにじんわりと温かさが広がった。
さっきまでとは違う静けさだった。
気まずい。
でも、嫌な気まずさではない。
「……雨、すごいね」
「うん」
窓の外を見る。
雨はまだ激しく降っていた。
スマホを見ると、もう帰るには遅い時間になりつつある。
「これ、今日帰るの無理じゃない?」
「雨も止みそうにないし」
「でも……」
「うち泊まってけば?」
「……え」
思わず柔を見る。
柔も気まずそうに視線を逸らした。
「いや、その変な意味じゃなくて」
「わ、わかっとるよ!笑」
家に帰るには、この雨。
しかも迎えに来てくれる人もいない。
「……じゃあ、今日だけ泊まらせてもらってもええかな、?」
「もちろん」
柔は「それでいい」と言うかのように、満足そうに頷いた。
「舜太、ベッド使って」
「俺床で寝る」
「あかんよ!俺が床で寝る……!!」
「だめ、俺が床で寝る!」
柔は一人暮らしだから、シングルベッド1つしかなく、どちらがそのベッドを使うのかを話し合っている。
俺は止めてもらってる立場だから出来ることなら床で寝たかった。
「あーーー!!じゃあもう2人でベッド使お!」
「えっ、舜太それでいいの?」
「ええよ別に……」
「じゃあ、そうしよっか」
そう言って柔がベッドに入る。「おいで」と手招きをされるも、保健室での情景と重なり、気恥ずかしく感じてしまう。
いつまでもそうしてる訳にはいかないから、ゆっくりベッドに入る。
「ん、電気消すよ?」
「おん、ありがとう」
「じゃあ…おやすみ」
「おやすみ」
お互いに違う方を向いて、背中同士が向かい合うような体制で寝る。
でも心臓がうるさくて、目を閉じてもなかなか眠りにつけなかった。
しばらくすると、柔の寝息が聞こえてきた。
出来心でチラッと除くと、綺麗な寝顔が目に飛び込んできた。
気持ちよさそうに寝ている柔を起こしたくないので、そっと横に戻った。
柔太朗side
今日は色んなことがあった。
舜太からのメールの二人称が「柔」じゃなかったからすぐ気がついたけど、佐野先輩といるってわかったとき少し、いやかなり腹が立った。
自分でも思う。怖かっただろうな、あの時俺。
で、帰って勢い任せに「好き」って言って舜太のこと困らせてしまって。
でも、舜太が「嫌じゃない」って言ってくれた時安心した。 まだ好きでいていいんだ、って。そう思えたから。
そんな疲れもあってすぐに眠りについた。
午後2時頃だと思う。
ぱっと目が覚めてしまった。
舜太寝てるかな、そう思って舜太の方を向こうとすると、後ろから声が聞こえてきた。
「なあなあ柔?」
「……柔が寝てるから言えることやけどさ」
「今日、柔が好きって言ってくれて、嬉しくなかったわけじゃないねん」
「でも……柔はめちゃめちゃかっこよくて、みんなの人気者やん?」
「俺みたいなん、不釣り合いやと思って…笑」
舜太の独り言。
俺が寝てると思って言ってるんだと思うけど。
やっと聞けた、舜太の本音。
不釣り合いだなんてそんなことないのに。
俺は、舜太がいいから好きになったのに、そんなこと思ってるなんて知らなかった。
「……昨日から柔、いっぱい気持ちええことしてくれるけど…」
「俺、ただ柔の玩具にされてるんちゃうかって……正直ちょっと不安やったんさ、笑」
「でも、今日柔の気持ち知れてよかった」
「安心したで、ありがとう柔」
「俺も柔のこと好きになれるように頑張ってみるから、俺のこと嫌いにならんといてな?」
舜太の言葉を、脳で処理するより体が先に動いて、気づけば俺は舜太のことを抱きしめていた。
「ちょっ、柔……!?」
「大好き、そういうところ」
「お、起きてたん!?恥ずかし……」
「俺は舜太が良いから好きになったんだよ」
「代わりなんて居ないし、不釣り合いだとも思ってない」
「柔、!ちょっと強い…かも、!!」
なんとなくこのまま手を離したら消えていってしまいそうで、怖くて。
ぎゅっと強く抱きしめて、舜太の額にキスを落とした。
「んっ、びっくりした、笑」
「あっ…ごめん、また勝手に……」
「んーん!ええよ、笑」
優しく俺に微笑みかける舜太。
あー、やっぱり俺、この人大好きだわ。
はい!
暇なので前更新遅かった分を取り返しです!笑
がっつりRはここくっつけてから……
後は別の話も同時進行で書いてますので!!
めちゃんこやってるのはまたそっちで!!
それではまたー!!
コメント
5件
さ、最高すぎます……!!💓✨ 甘々なywsyn尊すぎますし、ywの告白たまらなく好きで何回も読んでます〜😭 続き楽しみにお待ちしてます🫶
初コメ失礼します♩4話まで読ませて頂きました🥲♡今回のお話も最高に胸がぎゅんぎゅんしました🤦♀️💘ほんとに永絆さんのやわしゅんが1番大好きです🫶🏻💕更新いつでも楽しみにしております│ ̂⩊፟ ̂𐅀♡
ああ、読んでて胸がきゅうってなりました……!柔くんの「好きだからだよ」って告白、すごくストレートで、あの場面の空気が伝わってきました。でもそれ以上に、舜太くんが逃げちゃって、雨の中戻ってきて、それでもちゃんと向き合おうとする姿がじんわり沁みました。最後の独り言を聞いてる柔くんが「大好き、そういうところ」って抱きしめるシーン、最高でした。この距離感、とても丁寧で好きです。次も楽しみにしてますね🌷