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バレてる?バレてないよね?
「えー緊張事態でして、必要な物を買いに行ってました。」
※プライバシー保護の為に声を変えております。
ボイスチェンジャー風に声を変えて、バレないように誤魔化してみた。
エコバッグを持って、早急に立ち上がりその場を離れようと思ったのだが手元に、エコバッグがない事に気がついた。
どこにあるのか?
顔を動かさず視線だけで探すと、ちょうど会長の付近へ落ちていた。
「買い物?手には何も持っていないように見えるが?」
(気づかないでくれー)
つい視線を下げた、先を見逃さなかったのだろう
会長も視線を下げ、「ひょい」とエコバッグを拾われてしまった。
「なんだこれは」
「あっそれ中見ちゃダメっ!」
起き上がりエコバッグを取り返そうと手を伸ばす。
「そう言うと逆に怪しいが」
それより先に会長が、エコバッグの中の茶色の紙袋に、封がされているテープを外して中を覗いた。
「これは」
中身を見られた……
恥ずかし過ぎて一瞬で顔が熱くなっていくのを感じた。
何事もなかったかのように、また封をして会長がオレにエコバッグを差し出した。
「これはオレんじゃねえ」と言って、しらばっくれようとしても出来ない。これは必要なもので手放すと、また買い物からスタートしないといけない。
落とし物として、これ以上他人に中を見られるのはもっと嫌だ。
「……」
オレも無言で会長から受け取った。
このまま話をせずに部屋に向かおうと歩き出すと、またしてもセカンドインパクトが襲来!
そうまたしても臓器を握られたような激しい痛みの波が押し寄せ、その場でしゃがみ込んだ。
「いったぁぃ…」
クソッなんでこんなに痛いんだ。
めちゃくちゃ痛すぎる。
中学、高校の女子たちこんな痛みに毎回耐えてんのか?
マジ今頃になって尊敬するし、今のオレだったらもっと一緒になって共感出来たかもしれない。
「大丈夫か?」
急にしゃがみ込み_蹲った@うずくま_からか会長が声を掛けてくる。
その言葉に「大丈夫平気だせこんなの!」と返事が出来る心の余裕すら今はなかった。
この波が落ちつくのを待つしかー
突然視界が急上昇し、驚きで声が上がってしまう。
「うえっ」
「仕方がないから特別に俺が【姫】の部屋まで運んでやる」
会長はオレを_お姫様抱っこ@横抱き_しながら言った。
「だから黙って俺に掴まっていろ」
オレの耳元で囁いた。
なんなんだよ会長
キザったらしい事しやがって!
ってかオレの部屋まで運ぶってやっぱバレてんじゃん
それはそうだよな。他にこれを使う生徒なんている筈がないし
こんなに会長と長く密着する事がなかったから、今まで気づかなかったけど、会長ってなんかいい匂いがするなんか落ち着く
好きぃ💕
ってだあああああ
何思ってるんだよ
思考回路がぐちゃぐちゃになった。
あれこれ思ってたら部屋の前まで到着しており
「鍵は?」と聞かれる。
オレはエコバッグの中の内ポケットから、鍵を取り出して鍵穴へ差して回した。
鍵を開けたら
ドアの前で
降ろして終わりじゃないの?
このまま室内へ入った。
バタンッ
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