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🐷🍆で、お別れ…
メンバーは2人の関係を知らない。
ご本人様達とは無関係です。
全てフィクション。
トップの注意詳細は必ず読んでください。
それでは、お楽しみください。
「めん…別れよう」
今日は天気も良くて、午後から外で美味しい物でも食べに行こうかなって、ポカポカうきうきする気持ちで腕の中で身じろぐ恋人の額にキスをした時だ、
おはようって挨拶もなしにいきなりそう告げられ「はぁ?」と間の抜けた声が出てしまったが仕方ないと思う。
だって昨日は初めてのお泊まりで、お互い初めてドロドロに溶け合った中なのにだ、あんなにアンアン喘いで気持ちいいもっと頂戴もっと突いてと鳴き叫んでいた恋人が、朝を迎えた瞬間魔法でも解けたような無表情で言うものだから、そりゃこんな声も出るってもんだ。
「えーーっと?ん??」
「…別れよう」
ぼんさんはそう言うとゆっくりと体を起こし俺から離れていく、真っ白な肌の至る所に昨晩の愛し合った痕が散りばめられていてこんなになるまでお互い求め合ったのに何故?とぼーっとその背中を見つめてしまった。
「……無かった事にしよう…終わり…ごめんな」
「っえ、はぁ!?ちょっと!まて…まてまて!」
初Hの後のこれってありかよ、え?おれ失敗した!?え、でも、めちゃくちゃぼんさんイッてたよな!?え?!
「ごめん」
「ごめんって…まじ分からんですって!」
ベッドから降りて服を着始めたぼんさんの肩を掴み振り向かせる。
何を考えてるのか分からなくて顔を覗き込むが「無」だった…。
「ぼんさんっ!なんで?理由聞かせてくださいよ!」
「……特にないよ、なんか違ったってだけ」
「違った??はぁ?!」
もういい?と真っ黒な瞳で見つめ返され冷や汗が出る。いつものほわんとした表情とかけ離れていてビビって1歩下がってしまった。
お互いの間に隙間ができて、ぼんさんは残りの上着に手を通す。
俺は上半身裸で、慌てて床に落ちていた自分のゆったりとした薄ピンクのTシャツを掴みあげ玄関へと歩みを止めないぼんさんを追いかける。
急いでTシャツに頭を通しながら「おい!待てって!ぼんさん!一旦話そう!」と叫ぶが
「めん、も、俺なんか忘れて…ごめんな…」
「ぼんさんッ!!」
何も読み取れない表情のまま無慈悲に出ていった。
バタンと玄関のドアが閉じて、放心状態で見つめることしか出来なかった…。
数分ぼーっと玄関のドアを見つめてハッとし外に出たが愛しい人の姿はなく、電話をかけるが着信拒否されていた。
ツーツーと機械音がなり、LINEに切り替え、通話やチャットを打つが既読にもならない。
ブロックされた?うそだろ?なぜ!?
ガクりと足の力が抜けてリビングの床にへたり込む、ブワッと顔に熱が溜まり怒りやら悲しさやら疑問やら、色んな感情が渦を巻き視界が波を打った。
「っはぁ?な、何が起きてんだ?意味わかんねぇ」
ボロボロと涙が零れているのに脳みそは意味の分からない現状を受け止めてくれず頬がヘラりと上がる。
乾いた笑いが出て震える拳を床に目掛けて叩きつけた。
「意味わかんねぇーよ!!」
ドッ!と鈍い音が室内に響きじんわりと拳に痛みが走るが、知ったことか…
数発同じことを繰り返し、痛む拳をもう片手で包み上げる。
そして、我慢できなかった気持ちが溢れ、とうとう声を大にして泣き喚いてしまった。
「ぼんさんっ!!ぼんさん!」
始まりは俺の片想い、入社して直ぐにぼんさんの事が気になって、よく何かしらの理由をつけて傍にいた。初めはその気持ちに気付かなくて休憩中やら収録の合間やらに最近のゲームの話や美味しいご飯処の話しなんかを一方的に話しまくってた。ぼんさんは、ふーんと嬉しそうに目を細めて俺のくだらない話を聞いてくれて、その様子がもっと見たくて、休みの日にはネタ探しで外を歩くようにもなった。
「お前、本当に楽しそうに話すよね?聞いててこっちも楽しくなるし、そう言う無邪気な所すっごい好きだわ」
と後輩思いなぼんさんが大きな口を開けて笑いながら言ってくれた。ぼんさんにとって、特に深い意味は無いだろうが、ドキッと心臓が高鳴ったのを今でも覚えている。
その日は、眩しい顔で笑うぼんさんの表情が頭から離れなくて寝付くのにかなりの時間を要した、
そして、やっと寝れたと思ったら…官能的な夢を見てしまった…もちろん相手はぼんさんで、、、
朝起きてぐちゃぐちゃに濡れた下半身に頭を抱える程の罪悪感と高揚……それから、ぼんさんへの自分の気持ちを自覚したのだ。
そこからは、恋愛経験皆無の俺がうだうだ悩んでも何にもならないと変にポジティブになって、押して押して押しまくりの日々を送る。鈍感ぼんさんも気付く程の押しまくりに「お前、本当に…アホっ」と顔を真っ赤にして数十回目の告白にやっとOKを貰ったのだ…。
飛び跳ねた、有頂天、我を忘れてぼんさんに抱きついて持ち上げてクルクル回って「絶対幸せにします!絶対離しません!」と「うるさっ!」とぼんさんが笑い出すまで叫び続けた……
それが、3ヶ月前の出来事……。
メンバーにも内緒で、こっそりゆっくりとお互いを知って、口付けをして…昨日俺の家にお泊まりをしてくれて…やっと結ばれて…………
「で、次の日に別れを切り出されましたとさ…」
「……は?」
おんりーが焼き鳥を咥えたままビシりと固まっている、俺は何かおかしな事を言ったか?
グズグズに泣き喚いて、夕方まで動けずにいた所、おんりーから電話でご飯に誘われた。 「あー、行く」と素っ気なく返し指定された店の個室に入れば、既に待っていたおんりーがギョッと俺の泣き腫らした顔を見た。 「え、何事!?」と冷たいおしぼりを当ててくれて、 その優しさにも更に泣けてきて、「酒!酒をくれ!」とアホみたいに飲みまくった。
その後はお察しの通り、強制悩み相談になり聞かれてもいない事を酒を飲みながらグダグダぐちぐち話し込んだ。
「…めん、えーと?」
「なんらょ、おんりぃ、まだ話たりぃねぇんだょ、俺の話をきいてくれよ…………ぼんさん…ッ、グズッ…俺の何がダメらったんだよ…あんなに気持ちよさそうに俺の咥え込んでたじゃねぇかよぉ」
初体験でその後に別れを切り出されりゃ〜そりゃ、「お前とのエッチ気持ちよくなかった下手くそ」と言われてるようなもんだろ。クソへこむ、俺のマグナムはぼんさんには微塵もヒットしなかったんだ…クソッ…
「えーと、まずね?めん?少し落ち着こう…俺、飯誘う時言ったよね??」
「ぁ?」
虚ろな目でおんりーを見て、残ったハイボールを勢いよく飲み込む。ダン!とジョッキをテーブルに叩きつければ、入口を背にした俺の肩に大きな手がポンと置かれた。
あれ?おんりーは目の前でご飯食べてるし…この手は誰のだ?
とヒックとしゃっくりをしながら振り向けば、閻魔もびっくりな怖い顔をしたドズルさんが立っていた。
「ドズルさんも後で合流するって…俺言ったじゃんか…」
「…めん、さっき言ってた事は本当の事?」
「……ッス」
「…ふーん、ぼんさんと付き合ってたんだ…ふーーん」
おんりーの隣に腰を下ろした我等が社長のドズルさん…
向かい合う形で、腕を組んだままニコニコと不気味な笑みのまま俺に質問してくる。
隣のおんりーは俺知りません、関係ありませんと明後日の方向を見てズズズッと飲み物を飲んでいる。
おいおんりー、助けろ、俺の最高な酔いを返せ。
「…まさかと思うけど、優しい優しぃ〜いぼんさんを無理やりってことは?」
「ありましぇん!!ぜったぃ!ありません!」
酒でくらりとする頭と危うい呂律。でも、これだけは言える、絶対ぼんさんはちゃんと向き合ってちゃんと付き合ってくれていた……はず、だよ、な?
え、押しまくりの俺に、本当は、嫌気がさしていたとか??
「…ま、そういう事にしときますか…で???なんで別れたの?」
「ッ…ぐすっ、うぅう、お、思い出させんで下さいよぉ!!」
俺は今、めちゃくちゃ面倒臭い事になっているだろう…いやなってるな。
また昨夜と今朝のぼんさんが脳内再生されて涙が流れる、机に突っ伏してわーわー泣けば、目の前のドズルさんがはぁーとため息をついた。
「とりあえずさ、あんまり話したくないだろうけど?昨夜と今朝との、ぼんさんの様子ってどう違ったの?このままメンバーが…ま、ぼんさんだからそこんとこ割り切ってくれるだろうけど、ギクシャクされるのも困るんだけど?」
「俺にも分からんですよッ!!昨日はめちゃくちゃエロくて!!俺の下でアンアン言ってました!!!朝起きて幸せ気分が、どん底まで落とされてッ!?理由聞いても逃げるように出ていかれてぇ!ウワッー!」
おんりーがゴホゴホ咳き込みながら「俺ちょっと御手洗行ってきます…」と席を立った、おい、逃げるな、俺とドズルさんを2人っきりにしないでくれ…
「はいはい、落ち着いて〜、んで?その時のぼんさんの表情は?」
「無ですよ!無!!怖かったです!何考えてるか分かんなくて、話しかけても目線合わなくて…ッくぅ!!」
「……………ん〜」
ドズルさんは顎に手を当てて首を傾げる。なにか思い当たる節が有るみたいに目を強く瞑りゆっくりと眉間を抑えている。
「めん…あのさ、これは、うん、そうだね…」
「なんれすか!言いたいことあるなら言ってくださいよ!」
「…お前ぼんさん怒らせたな?それか悲しませたか…」
「……………は?」
ドズルさんはビギっと額に血管を浮き上がらせてテーブルをトントンと指で叩いている。
泡の消えたビールをグイッと飲みながら、「僕は長いこと一緒に活動してきたからわかるけど、そうなった原因は絶対めんにある、ベッドの中でお前、余計な事言ってない??」と笑みの消えたすっごい怖い顔で見てきて、グッと喉が音を鳴らした。
「え、な、いや?そんな…ことは…」
「ある、絶対だ、…はぁ、」
本日何度目かのため息をついて、ドズルさんは昔話を始めた。
「これは、んー、あんまり話してないけど…てか話したくない事なんだけど………1度だけ、僕…ぼんさんを怒らせた事があるんだ…」
「え」
初耳だ、仲の良さと息の合った阿吽の呼吸で、かたい絆の二人の間にはそういった負の感情は無いとばかり思っていた、それは視聴者から同業者まで有名な話だ。
そんな二人…というか何だかんだ仏の様に優しいぼんさんがドズルさんに怒った?
「…えーっとね、うん、動画には成ってないけど……少し過激なドッキリをしてしまってね…6年ほど前かな?」
「………」
「いま、おんりー居ないし、話すけど、これは内緒ね?」
「はい」
「……ぼんさんにえーっと…..俺が死んだドッキリ?」
「はぁ?」
相棒のドズルが事故死したと聞いたぼんじゅうるは果たしてどういった反応をするのかドッキリ〜!と言うやつ…と少し遠くを見ながら話すドズルさんの目は後悔が滲んでいる。
「結果はバチくそ怒られて1ヶ月近くプライベートで会話して貰えませんでした…その時のぼんさん、仮面かぶったみたいに無なのよ…真っ黒な目と冷たい声…今でも忘れないよ…」
今の状況と全く一緒だね?と枝豆をプチりと口に入れ込む。
「仕事中はケタケタ話してくれるのに、はいカット〜て終わった瞬間、役から抜けるみたいにスッて無になるのよ、あれ、クソ怖いでしょ?」
「…そッスね」
「ずーーっと謝って、もうやらないって誓約書書いて、渡して、数時間配信中のぼんさんの足元に無言で土下座して…やっと許してもらったのよ…」
あのドズルさんがプライドも立場もどうでも良くなる程の怒りと怖さをぼんさんは兼ね備えていたのだ…普段優しい人程、怒ると怖い、という事だ…
ゾッと背中に冷たい汗が伝う。おれ、本当に何した?
「死人に口なし…よく喋る死体だね…って冷たい目で言われた時はもうドッキリじゃなくて本当に僕死ぬんじゃね?と思ったなぁ〜、あれ以降不謹慎なドッキリはしなくなったかなぁ…」
「…本当に、ぼんさん俺に怒って、るんですかね…でも分からんですよ…俺何したか…」
「……連絡手段ないでしょ?」
「え、な、なんで? 」
「なんで分かるかって?僕の時もそれだったからだよ?あの時はネコおじ伝いで仕事の話してたよ…」
はははっと笑うドズルさん。
そこまで聞いて、完全にぼんさんは何かしらの理由で、俺に怒って?悲しんで?別れを切り出したんだと確信した。
「でも、何が原因か本当にわかんないんッスよ!」
「…必死に思い出すしかない、昨晩の自分の行動を辿ってみなよ」
ドズルさんがそこまで言うとおんりーがちょうど御手洗から戻ってきた。ふたりが追加の飲み物と食べ物を頼んでいる間に俺は昨晩のぼんさんを必死に思い出す、
「確か…昨日は…」
休憩中、煙草を吸いに行くと席を離れたぼんさんを追いかけるように「なら、俺はトイレ行ってきますわ〜」と席を立つ。
喫煙所へ行くがその姿はなくて給湯室かな?とそこへ行くとコップにコーヒーを入れているぼんさんがいた。
「ふふ、来ると思った」
「っ…」
目を細めて微笑まれる。
「…終わったら飯行きません?」
近付いて隣に肩を並べる。
シンクに腰かけ、体重を支えるように添えられているぼんさんの右手の小指に俺の左手の小指を絡ませる。
内緒の関係で、バレない程度の距離感で、お互いの間に甘い空気を流す。
照れながら「いいよ」と絡ませた小指をキュッと握り返してくれて、たまらず抱きついて怒られた。
「バカ!おま、ここ職場!」
「いやいや、可愛い事するぼんさんが悪いっしょ?!」
「かわっ!?どこが!」
コソコソとドアの無い給湯室の影でお互い言い合って、顔を真っ赤にしたぼんさんが可愛すぎて、少し深めのキスをしてしまう。
んっ!と籠った声を鼻から出して震える手が背中に回ってきて俺の服をギュと握って…やばい、今思い出しても勃つ。
付き合い出して、毎回これだ…恋人がエロくて可愛くて興奮してしまうのは男として仕方ないと思う。
「はぁ、ぼんさん…」
「んっ…め、ん、も、ダメだぞ?」
キス終わり…と両手で口元を抑えながら潤む目で見つめられる…クソ可愛い…
半分反応している自分のそこに大人しくしろと理性を働かせて「…何食べたいですか?」と聞くと「ん〜?」とピンクに染まったままの顔で小首を傾げ考え出す、俺の手はぼんさんの腰に回っていて鼻先が触れる程の距離でポソポソと内緒話でもするように会話を続ける。
自分の口に手を添えたままのぼんさんが、ふと俺の目を見て…ゆっくり俺の唇に視線をずらして…「今…食べたいもの…」と物欲しそうに呟く
おいおいおい、クソエロいんだが!?!?
「…ぼんさん?」
「えっと…た、食べたいものね!ん〜肉!」
瞳をのぞき込むと、カァッと赤く染めてそっぽを向かれる。
「肉ッスか…ふんふん、なら最近できた焼肉屋行きます?」
「ん、いいよ…」
チラチラと俺の唇を見てくるぼんさん…この人キス好きなんだなぁと下半身に熱が溜まりそうになる。
「めん…あ、あのさ…今日…」
「はい?」
ぼんさんは、首まで真っ赤に染め出して、俺の肩に顔を押し付けやっと聞き取れるくらいの声量で……
「めんの…家…泊まって…いい?」
と呟いた。100%誘われていることが分かるし、 お互いよくここまでキスのみで我慢できていたなと思う。
「………………いいッスよ…てか、ぼんさん…」
「ッ…聞くなっ…」
「俺が…で、いいんスよね?」
俺は腰に回した手をゆっくりとぼんさんのお尻へ伸ばし弾力のあるそこをぐっと掴む、ここに…俺が挿れる…でいいよな?
「…聞くなって言ったのに…………いいよ……こっち側はその、は、じめてだからさ、色々分かんないけど…」
それでいいなら…いいよ…と後半はもう声を出していない囁きに、もう今すぐ抱き潰したくなるのを俺はよく耐えたと思う、力強く抱擁しぼんさんの耳に唇を当てて「あざッス…優しくします…」とキスを落とした。
ぼんさんの顔を包んで唇を寄せようとした時、遠くで人の声がして慌ててお互い離れ「ならいつもの場所で!」とぼんさんは逃げるように走っていった。
焼肉と言っていたが…いつもの待ち合わせ場所についた俺はもうヤることしか頭になくて
「ぼんさん…ご飯…また今度にして、家来てください」
と、どストレートに言った。ぼんさんも色気?フェロモンがダダ漏れでお互いの頭の中がセックスする事でいっぱいになってるのがわかった。
「ん…俺も、めんの家行きたい……」
と潤む目で言われて、人目も気にせず腕を引っ張って足早に帰路に着いた。
「っンン! 」
「ぼんさんっ!!!」
玄関のドアを閉めると同時に壁に押しやり、そのぽてりとした唇に食いついた。
いつも以上に色を含んだ声がぼんさんから溢れて、俺のそこはさっきから痛いほど張り詰めていて、ズリズリとぼんさんの身体に擦り付けている
「めんッ!めん!」
唇を離した隙間から、お互いの名前を叫び…求める。
もっとして、もっとと唇を押し付けてきて、熱い舌先が俺の舌先を待ち侘びたみたいに追いかけてきてグチャりと音を立てた。
「んッ!ンンッ」
「ぼんさんッ!…好きです…愛してるッ…俺の全てあんたにあげます…だから、ぼんさんの…全部下さいッ!」
そう叫んだ俺の顔を、ぼんさんは辛そうな、なんとも言えない表情で見つめ返して「…うん」と儚げに頷いた。
互いのズボンのベルトに手をかけて外し合って、服の中に手を入れて脱がせて…玄関から、1つずつ衣類を道標みたいに投げやって……
ベッドに着いた時には下着1枚で、真っ白なぼんさんの肌が色付いて俺の寝床に転がっていた。
いつも寝ているそこに、愛しい人がどうぞ召し上がれと綺麗な体を晒して、欲しそうに俺を見てる。
鼻の奥がツンとして、咄嗟に抑え天井を仰いだ。
「ふふっ、なにさ…」
ぼんさんが同じ男と思えない色と艶美な身体で囁き、熱い息を吐きながら、ツーっと俺の胸板からお臍まで品のある指先で撫でていく。
それにも感じてしまって喉が鳴り「いや、鼻血出そうッス…やばい…」と抑えたままの顔でぼんさんを見た。
「ふはっ…くくっ…」
「なんスか…俺だけッスか?こんなに興奮してんのは…」
少し拗ねて言えば、ぼんさんは少し考えた後に俺の手を掴んで自分の胸元へ添えた。
「……ね?」
そこはドッドッドッと音を出し跳ね上がっていて、ぼんさんも同じくらい緊張して興奮している事が分かる。
「俺…めんの事、ちゃんと好きだよ…怖くなるくらい…愛してる」
「ッ…」
寂しそうに眉を寄せて…そう呟いたぼんさん。
「めん…ッ…好きになってくれてありがとう…」
「ぼんさん…?」
「変わらず…俺を求めてくれてありがとう…ッ」
「え、ぼんさん?」
「……好きになって…ごめんね?」
潤んだ瞳から1つ涙が流れて、ぼんさんがゆっくりと俺の首に手を回して引き寄せて…
そこからは欲に飲まれて…ぼんさんが鳴き叫んで、もっと頂戴と…俺はもっと喰わせろと初めてとは思えない程、互いに貪り喰った。
行為中、新品で開けたゴムの在庫が切れて荒い息と共にもう終わりッスねと囁けば、掠れた声で「そのままでいいよ」とお尻を突き出され、いいんですか?なんて聞く余裕もなしにぶっ挿して…初めからラストまで激しく抜き挿しを繰り返した。シーツを掴み首を振りながら強すぎる快感を逃すぼんさんが最高にえろくて、これでやめよう、いや、次でやめる、と何度も何度も終わりと始まりを繰り返した。
回数が2桁を回って、「俺こんなに出せるのかよ」と自分の身体なのに恐ろしさを覚え、それを受け止めている同じく初めての恋人を覗き込んだ。
うつ伏せでシーツに顔を埋めているその顎を掴み、上を向かせる、
「ッあ..アッ…」
「グッ…くそ…なんちゅー顔してんすか…」
涙でグチャグチャで、だらりと開いた口からは真っ赤な舌が覗きよだれが垂れている。半分しか開いてない瞳は真っ赤に充血していて、真っ白な頬が熱で赤く染まり、汗で前髪が張り付き…「めぇんッ…」とヘラりと笑う…クソエロい…
掴みあげたことで喉仏がヒクヒクと動いていて…いやらしい首筋には俺が付けまくったキスマークやら噛み跡やらが散りばめられてる…
これでやめろってのが無理だろ、えろすぎる…
少し緩やかになっていた腰がまた激しく動き出して、肉のぶつかる音と上を向かされたぼんさんから少し苦しそうな喘ぎ声が漏れ出て、その顔と声を俺は見つめながら何度目かの中出しをした。
熱いそれが広がるのが気持ちいいのかぼんさんの顔がヘラりと歪み「あッ…めんっ、好きぃ」と言えば俺のそこはまた硬さを取り戻す。
「ぼんさんッ…ダメっすよ…これ以上煽らんで下さい…止まらない、本当に抱き殺すかも…」
「めん…ッめん…もっと…」
「ッーーー、本当にっ!あんたって人はッ!!」
既に力が入っていないぼんさんの足はガクガクと痙攣していて、俺を咥え込んだ蕾はずっと開閉を繰り返している。
無意識に搾り取ろうと動くそこに隙間なく打ち付け「赤ちゃん…出来るかもッスね?」と意地悪く言った。それほど中に出したし、ぼんさんの腹部がぽっこり膨れていたから…
「…め、んは、赤ちゃん…欲しいのッ?」
喘ぎの合間に聞かれ、ぼんさんとの赤ちゃんは可愛いだろうなと来るはずもない未来を考えククッと笑いながら
「欲しいですね…赤ちゃん、可愛いでしょうね?」
と呟いた。
「………ッそ…なら、いっぱい中に出さなきゃね?」
「そッスね」
ぼんさんは少し間を置いてシーツに顔を埋めた。
ぼんさんとの子供なら欲しい、来ない未来だけど…この人との子供なら愛せる自信しかない。
そんな事を考えながら、そこからはゴッコ遊びみたいに孕め孕めと腰を振った…。
ぼんさんも「…うん、うん」と頷きながら答えてくれていた。
「んで…ぼんさんが、気絶して、これ以上は無理だってなって…仲良く朝まで寝て…起きて…別れようって…何がいけなかったんッスか!?」
所々声に出ていたのだろう、「お前クソ絶倫かよ、ぼんさん殺す気か」とぼんさん激推しのおんりーからドスの効いた声で注意される。
ドズルさんも「色々言いたい事ありすぎてどこから言えばいいのか…」と睨まれた。
「好きな人抱き潰したくなんのはっ!ヒック…!仕方なく無いッスか!?」
「…それにしても限度があんだろが……」
おんりーがおしぼりを投げてきて「いてッ」と当たった肩を擦りながらテーブルに置き直す。
「フーッ、おんりーが居てよかったよ、じゃなきゃ大事な部下の顔殴ってた」
ドズルさんが握り拳をニコニコで見せてきて「…す、すんません」と酔い醒ましの水をがぶ飲みする。
「めん、とりあえず原因分かったよ」
「え、な、なんすか?」
少し冷めてしまった料理を口に運びながらドズルさんは呆れた顔をする。隣のおんりーも分かっているのか「恋は盲目…近すぎて見えてないとはこの事」とブツブツ呟いてる。なんなんだ?どこがダメだったのかさっぱりだ。
「ぼんさんの性格は?」
「はい?」
「いいから答えな、ぼんさんの性格は??」
ドズルさんが頬杖を付いて言ってくる、ぼんさんの性格?そんなの…
「小心者…奥手…優しすぎる…んで、自分にストイックで他者に甘い?あと歳を気にしてるとこあるし…最年長だからって無理するとことか…人の為に自分を犠牲にする…それを表に出さないように限界まで隠す?…とか?」
ドズルさんはそうだね、と酒を流し込む。
「最近は僕が厳しく言ってるからないけど、昔は無理して体調不良隠して働いてぶっ倒れてっての繰り返してたじゃん?」
「有りましたね」
「あー、確かにあった」
おんりーが腕を組んでうんうん頷き、俺もあったなそんな事もと続いて頷く。だが、それとこれとがどう繋がるのか分からない。
「ぼんさんの性別は?」
「ん?いや男でしょ」
「…そうだね…男同士の恋ってさ色々壁が高いでしょ?僕達メンバーはとやかく言う人絶対いないけどさ、世間的にさ…」
確かにそうだけど、だから内緒のお付き合いをしていたし…ん、ドズルさんとおんりー、なんで知ってんだ?あ、やばっ、俺が言ったのか、やばっ…ぼんさんに怒られる…
「ふはっ、いや、今更やばいって顔しても遅いし」
おんりーが焦って百面相している俺を見て爆笑して、それにドズルさんが「てか隠してた事に僕達は怒ってるわ」と不満そうに眉を寄せている。
「僕達メンバーにだけは教えて欲しかったけどな〜信頼されてないみたいで悲しいよ社長は」
えーんと泣き真似をして隣のおんりーも便乗してドズルさんの背中を擦りながらグズグズと声を出す。
「やー、すんません….ま、もう、別れたんですけどね…ぐすッ」
また思い出して俺は本気で泣けてきた。
「まぁまぁ、めん、でさ?そのぼんさんの性格を考えてさっきの赤ちゃん発言ヤバくない?」
「え?」
少し酔いも冷めてきて、恋人との床事情を上司の口から指摘されるこの状況にやばいなと感じる、があれのどこにヤバさがあるのか…盛り上がって言った言葉、興奮材料の1つに過ぎないそれのどこが……と考えて、あの時のぼんさんの悲しそうな顔と、「好きになってくれてありがとう、好きになってごめん」の意味がジワジワと胸を痛めだした。
「わかった?」
ドズルさんが、困ったように言う。
「…そッスね…くだらねぇと思う反面…ぼんさんだからの悩みですね…」
あの人は男で、俺より遥かに年上で…
「若者の未来を奪ってるみたいで…苦しんでるのさ、あの人…優しすぎるでしょ?俺の相棒は…」
長年連れ添った相棒の事は俺が1番わかってるみたいにニヤリと笑われて、ついドズルさんを睨むと「若い若い」と笑われた。
ぼんさんは、俺の未来を潰したくないと常に思っていたのだ。
俺が愛を囁きアプローチする度に好きになってはいけない、と悩み…でも気持ちに嘘は付けずに恋人になって…
たまに遠くを見て寂しそうにするのはそんな事を考えていたからか…俺の為に……
そこまで考えて頬が緩む
それって俺の事大好きだって言ってるもんスよ…ぼんさん
そんな悩みの中、初めての交わりで、恋人が愛しそうにお腹を撫でて「赤ちゃんが欲しい」と呟けば…
俺はそれを残せない、と顔に元俳優としての仮面を被って別れを切り出すしか無かった…という事か…。
「くっそ愛されてんじゃん…めん、良かったね?」
おんりーがクククッと笑いながら出口を指さして、「俺たちに感謝しろよ?」と呟いた。
え?と後ろを向くと顔を真っ赤にしたぼんさんが立っていて、「おんりーの嘘つき」と逃げ出した。
「え!?ぼんさん!?」
「ほら、めん、走った走った、ここは払っとくから追いかけな〜」
きっと、ドズルさんから目配せされトイレに席をたったおんりーがぼんさんをご飯にでも誘ったのだろう。
まさか俺が居ると思っていなかったぼんさんは、いつから聞いていたのか分からないが、俺達の関係が2人にバレた事は知っただろう。
酔いで足が絡まるが知った事か、背後から「ちゃんと話し合いなさーい」とドズルさんの声を受けながら俺は走った。
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🐷🍆推しのハピエン厨の私が見れるものなのか凄くドキドキしながら見てました。メンの焦る気持ちと一体化したようにがむしゃらな手探りに自分も息を切らして読んでましたっっ😭もっ……捕まえてあげてぇぇッッッッッッ😭😭😭メン、走れ…!!スワイプしながらずっと拳に力入ってました。がんばえ…!!!!!
コメント失礼します。いつも応援しています。大好きです。頑張ってください。いいね誰よりも推します!私もお粥。様と同じ🍆右推しなので嬉しいです。本当にいい作品をありがとうございます。絵も応援しています。