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雪月❄️
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すたーと!!
深夜。
兄たちはほとんど無言のまま病院へ向かった。
車内には重い空気が流れている。
誰も顔を上げられなかった。
亮平はずっと手紙を握っていた。
小さく折れ曲がった紙。
何度も読み返したせいで、
端が少し湿っている。
『おにいちゃんたちがだいすき。』
その文字が、
胸を締め付けた。
病院へ到着すると、
辰哉が真っ先に受付へ走る。
「深澤翔太の家族です!」
受付の看護師がすぐに表情を変えた。
「少々お待ちください」
数分後、
担当医らしき男性が現れる。
兄たちは一斉に立ち上がった。
「翔太は……!」
辰哉の声は震えていた。
医師は静かに口を開く。
「現在も手術中です」
その言葉に、
全員の顔色が変わる。
「手術開始から、4時間が経過しています」
長すぎた。
小学4年生の子供の手術としては、
異例なくらい。
「発見された時、かなり衰弱していました。高熱と脱水もあり、呼吸状態も悪かったため……」
亮平が息を呑む。
喘息。
過呼吸。
熱。
翔太も、自分と同じだった。
でも、
誰も知らなかった。
「現在も非常に危険な状態です」
その言葉が、
待合室に重く落ちた。
康二が顔を覆う。
「俺ら……何してたんやろ……」
照は拳を強く握り締め、
壁を殴りそうになるのを堪えていた。
大介はずっと俯いたまま動かない。
亮平だけは、
呆然と手術室のランプを見つめていた。
翔太はずっと苦しかった。
ずっと寂しかった。
それなのに。
“静かだから大丈夫”
そう決めつけていた。
亮平の目から涙がこぼれる。
「……ごめん」
小さな声だった。
「翔太、ごめんっ……」
その時。
手術室の赤いランプは、
まだ消えなかった。
コメント
9件

『存在という名の』の第6話を読んでいただき、ありがとうございます😭 この作品はご本人様には一切関係ございません!! そして、切なくて、不快な気持ちになられたかたも、いらっしゃると思いますが、ぜひ、暖かい目でみてもらえれば、幸いです。

辛いよー😭💦 💚は学校であったこと言わないのかな。 言わないでと言われたから… 💙助かって元気になってみんなと