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翌日ー練習室
いつも通り練習が始まった。
大きな鏡、流れる音楽、カウントする声_
いつもとなにも変わらない
目黒の視線の行方以外は…
目黒の瞳には渡辺がいた。
瞳の中で踊る彼はいつもとはまるで違っていた。
目ー(昨日、しょっぴーが練習してたとこだ…)
派手になったわけではない。
キレが増したとか、目立つようになったとかでもない。
でも
ダンスが音にぴたりとのっている。
力の抜きどころ
余裕感
昨日の練習より遥かに質が違った。
そっか
あのあとも頑張ったんだね
昨日の夜
弱音を吐いていた彼
それでも止まることなく練習を続けていた。
彼の姿を見ているから。
周りを引っ張ってはいけない
そんな呟きを思い出す。
彼のとなりでしなやかに踊る舘さまにも
センターで踊るラウールにも
彼は引けを取らなかった。
休憩中
向井や深澤と楽しそうに話す渡辺
そんな彼をまたしても見つめている目黒がいた
目ー(こっちに来てくれないかな)
そう思いながら彼を見つめていた目黒の視線と渡辺の視線がぶつかった。
目ー(あ、…)
目黒ははっとして目線をずらした。
目ー(見てること、バレちゃったかな…?)
胸がうるさく鳴る
誤魔化そうと水を飲もうとした時
渡ーめめ!
目ービクッ
目ー(やっぱバレてたか…)
渡ーさっきのとこ…
彼へ再度視線を向けるとなにやら照れている様子の彼が目にはいった。
渡ー昨日よりよくなってた…?//
…
目ーうん、すごく
渡ー!
渡ーマジ?
目ー音とれてたし…凄いよかったよ
渡ー見てくれてたんだ
目ーあ、ごめん…
渡ーいやいや全然?
渡ーむしろ…
目ーむしろ?
渡ー見てくれてる奴がいた方がやる気出るし…///
そういって恥ずかしくなったのか彼はすぐに目黒のもとを離れた。
目ーずるいって…///
そう言って目黒は顔をタオルで覆った
顔が熱くなる
胸がうるさく鳴った
これはもう…名前のない感情などではない
目黒はその日明確に想った。
彼の瞳に映りたい、と_
変化には、だいたい理由がある。
ただ、今回はそれが見えなかった。
それでも、彼の表情だけで十分だった。
❓️ーいや~翔太やるなぁ!
そう言いながら、背後から弾んだ足音が近づいてくる。
横から覗き込んできた❓️の目はこれでもかというほど輝いていた。
❔ー楽しそうだね
❓️ーそう?w
❔ー顔に出すぎ
❓️ーえー、隠してるつもりなんだけど
❔ー全然隠せてないよ、レベル0
❓️ー厳しっw
❓️ーだけどさー、❔だって楽しんでるよね~?
❔ーわかる?
❓️ーいや~?勘!
❔ーなんだよそれ笑
本来なら、こういう変化には慎重になるべきだ。
分かっているが、どこか楽しんでいる自分もいる。
❓️ーこれから大変だぁ!楽しみだね!
❔ーあんまはしゃぎすぎないでね
“佐久間”
佐ーわかってるよ~
“阿部ちゃん”