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かんな
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sora☁️🌺
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「……へぇ」
大樹は面白そうに目を細めた。
「そこまで必死になるってことは、ただの知り合いって感じじゃなさそうだな」
「兄さんには関係ありません」
「関係あるだろ。……なぁ、コイツ、俺のバイトの事知ってるみたいだぜ?」
大樹が再び柊吾へ手を伸ばす。
指先が頬に触れるより先に、瑞樹がその手首を掴んだ。
「この人に、触らないでください」
抑えた声だった。それなのに、指へ込められた力の強さが伝わってくる。
「触ってねぇだろ。ちょっと顔を見ようとしただけじゃねぇか」
「それ以上、近づかないでください」
「おいおい。せっかく見つけた宝物は、誰にも触らせたくないってか? その執着、キモいって」
大樹がからかうように笑った。
否定しない瑞樹を見て、柊吾の胸が大きく軋む。
朝倉奏を探していた。
瑞樹が、僕を?
その疑問が形になるより早く、大樹が瑞樹の顔を覗き込んだ。
「なぁ、もしかして……こいつと、ヤっちゃった?」
「……っ!」
柊吾の身体が跳ねる。
「あなたには、関係ないですっ!」
反射的に言い返した声は、ひどく裏返っていた。
しまった、と思った時には遅い。
大樹の口元が、ゆっくりと吊り上がった。
「へぇ。その反応、寝たんだな」
「違っ……いや、違わなくて……っ」
何を言っているのか、自分でも分からない。顔が熱い。心臓がうるさい。大樹の視線が、まるで裸にされていくようで耐えられなかった。
「ふぅん? でも、俺の方が上手いぜ? 試してみるか?」
「な……っ!?」
大樹が、瑞樹に掴まれていた手を乱暴に振りほどく。柊吾へ身を乗り出し、肩へ手を伸ばしかけた、その瞬間だった。
瑞樹の手が、今度こそ大樹の手首を凄まじい力で掴み上げた。
「……ふざけた真似をするな」
静まり返った廊下に、地を這うような低い声が落ちる。
眼鏡のない瑞樹の瞳は、これまで見たことがないほど深く沈んでいた。怒鳴っているわけではない。それなのに、指へ込められた力と、微動だにしない視線が、怒りの深さを何より雄弁に伝えている。
「痛っ……おまえ、マジで怒ってんの? 怖ぇな。冗談だっつーの」
「冗談でも、触らないでください」
「んだよ。減るもんでもねぇだろ。ちょっとからかったくらいで、そんな目くじら立てんなって」
「ダメです」
瑞樹は大樹を引き離し、柊吾を背中で隠す。
「僕以外の人に、指一本触れてほしくない」
その言葉に、柊吾の胸が大きく跳ねた。
怖い。そう思ったはずなのに、瑞樹の背中に隠されたことで、胸の奥に安堵が広がってしまった。
その安堵こそが、柊吾には何より恐ろしかった。
コメント
1件
読み終わった…! この緊張感、やばかったわ。大樹の軽薄さと瑞樹の静かな怒りの対比が凄くて、特に「僕以外の人に、指一本触れてほしくない」って台詞には心臓が跳ねた。柊吾が安堵しながらもその感情を怖がるところ、すごく複雑で胸が締め付けられた。かんなさんの描くキャラ同士の距離感、本当に刺さるな。続きが気になりすぎる🔥