コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️特定の国を賞賛する、政治的な意図は決してございませんのでご了承ください
⚠️史実とは一切関係ありません
⚠️私の妄想です。
⚠ATTENTION⚠
・BL
・ロシドイ
・🔞無し
・なんでも許せる方向け
独→ドイツ
露→ロシア
伊→イタリア
では、どうぞ⬇
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
金曜日の夜。
ドイツが仕事から帰ると、ソファにはいつものように白いしっぽを揺らした男ーーロシアが寝転がっていた。
露「ドイツ、おかえ……うわっ!?なんでスーツのまま固まってんだ?」
独「……ロシア、落ち着いて聞け」
露「なんだ?」
独「明日、俺の友人が来る」
露「ふーん。それで?」
独「それで、じゃない!!」
ドイツは両肩を掴んで揺らした。
独「お前の存在、どうするんだ!!耳も尻尾も人外そのものだろう!!」
露「コソコソすればいいだろ?」
独「無理だよ!お前は静かにできないタイプだ!」
露「そうかな?」
独「”ドイツ!寂しかった!!”って毎日言いながら抱きつくやつが何言ってんだよ!!」
露「……」
露「……それは、否定できない」
独「だろ……!」
ドイツは頭を抱えた。
しかし友人のイタリアとは久々だし、断りづらかった。
露「なぁドイツ」
独「なんだよ」
露「俺、やっぱり隠れるのやめる」
独「はぁ!?無茶だろ!」
露「だって、ドイツの友達だろ?俺も会いたい!」
独「会っちゃダメなんだよ!!」
耳がしゅん、と垂れ、尻尾もしょぼんと下がる。
その姿は反則的にかわいい。
独「ああもう……分かった!“コスプレしてる同居人”ってことにする!!それしかない!!」
露「コス……プレ……?」
独「そうだ。犬耳としっぽのやつ。分かった!? 絶対それで押し通すんだぞ!」
露「よく分からんが、ドイツが言うなら」
翌日、イタリア襲来
伊「ドイツ〜!久しぶり! !」
明るい声が玄関から聞こえる。
ドイツは内心冷や汗を流しながら、イタリアを迎え入れた。
伊「おじゃましまーす。って、あれ?誰かいるの?」
独『来た……!』
ソファには、全く隠れる気のないロシアが正座していた。
耳ぴんっ、しっぽふりふり。笑顔満点。
独「ど、同居人の……ロシアだ」
露「…はじめまして、ドイツのロシアです。」
独「お前、なんで“ドイツの”って所有権主張した!?」
露「だって俺はドイツの……」
独「それ以上言うなぁ!!」
イタリアはぽかんとしてロシアを見つめた。そして、
伊「ねぇドイツ…」
独「……なんだ」
伊「……この人、コスプレ……だよね…?」
独『言え!ここで頷けばセーフなんだ!頼むロシア!!』
露「嗚呼、犬のコスプレしてる…?」
独『ナイスだロシア!』
ドイツは叫びたくなった。
しかしイタリアは逆に感心した顔になる。
伊「へぇー、最近のコスってすごいんだね!耳も動いてるし、しっぽも本物みたいじゃん!」
露「本物だぞ?」
独「喋るな!」
露「…ドイツ、嘘つくの難しいな……」
独「お前が言うな!」
ひやひやしつつも、どうにか会話はコスプレで押し通せた。
イタリアは完全に納得したらしく、しばらく談笑ののち帰っていった。
嵐の後
扉が閉まり、静寂が戻る。
独「はぁ…なんとかなった……」
露「なぁドイツ」
独「なんだよ」
ロシアは珍しく、しゅんとした声を出した。
露「さっきの友達……ドイツとすごく仲良さそうだった」
独「昔の友達だからな…まぁ今も友達だが」
露「笑ってた」
独「うん」
露「名前で呼んでた」
独「そりゃまあ…
ロシアの耳がぴくっと動き、尻尾がぷるぷる震える。
露「……なんか、嫌だ。ムカムカする」
独「は?」
ドイツが見上げると、ロシアは真正面から睨んでいた。
露「ドイツが俺以外の誰かと仲良くしてるの……嫌だ」
独「お前なぁ……」
露「だってさっき”日曜日、買い物行こうよ”って言われてたじゃないか」
独「嗚呼、あれか。久々だから一緒に飯でもって……」
露「俺は?」
独「え?」
露「俺は行っちゃダメなのか?」
独「別にダメとは言ってないけど……」
ロシアが一歩、ドイツの方へ近づく。
尻尾をふりふりしながらも、表情はどこか不満げで。
露「ドイツ、俺と行ってくれるんだろ?」
独「いや、あのな……」
露「ドイツが行くなら俺も行く。絶対に」
独「いやでも、イタリアがもしお前のこと人外だって分かったら……」
露「守る」
独「え?」
露「ドイツを守る。だから俺も行く」
耳がぴん、と立ち、瞳が真剣になる。
露「……ひとりでドイツを行かせたくない」
独「……お前、嫉妬してるだけだろ」
露「してる」
独「即答!?胸張って言うな!!」
ロシアはぐっとドイツの手を掴む。
露「ドイツが誰と会おうが自由だけど……俺のこと忘れたりしないでくれ」
独「忘れないが!?」
露「ほんとに?」
独「ほんとだよ!」
ロシアはぱぁっと笑顔になり、しっぽがぶんぶん揺れた。
露「じゃあ、日曜はドイツとデートだな!」
独「デートじゃない!!ただの買い物!!」
露「なんだっていい!一緒に行くんだ!」
独「……分かったよ、もう……」
ドイツは諦めたようにため息をついた。
しかしその耳は少し赤く、
ロシアはそれを見逃さなかった。
露「ドイツ、顔赤いぞ」
独「赤くない!」
露「俺と出かけるの、嬉しいんだろ?」
独「違う!!やめろ!!」
ロシアは嬉しそうにしっぽを揺らす。
露「……ドイツは素直じゃないな」
その夜。
ドイツはずっと布団に潜って悶えていた。
独『……なんで俺、元犬に振り回されてるんだ…っ』
耳としっぽを揺らす獣人は、
隣の部屋で「ドイツとデート〜♪」と鼻歌を歌っていた。
来週の日曜日――波乱しか起きない予感しかしない。
日曜の朝。
ドイツは鏡の前で、ロシアの頭に深めのキャップを被せていた。
独「よし、耳は隠れたな」
露「苦しい」
独「我慢しろ。耳が見えたら大騒ぎになるだろ」
露「じゃあ、しっぽは?」
独「……無理だった」
ドイツはため息をついた。
腰の真後ろから堂々と生えた白いふわふわ、どう頑張っても隠せない。
一応ポンチョで少し誤魔化してはいるが、完全には無理だった。
露「大丈夫、大丈夫。しっぽなんて誰も見てないだろ」
独「めっちゃ見られてるが!?」
実際、マンション前で既に何人かに二度見されていた。
だが今日、イタリアと約束してしまった以上、引き返せない。
ロシアは尻尾を揺らしながら上機嫌で言った。
露「ドイツと一緒に外出だし、なんでもいい!」
独「張り切りすぎだ……」
三人で街へ
駅近くの広場で、イタリアは明るく手を振った。
伊「ドイツ〜!それとロシアさん!今日よろしくー!」
露「よろしく!!」
伊「元気だねぇ…犬耳のコスプレ、今日は控えめなんだ!」
露「はい、帽子で隠してます」
伊「ほんとに動くみたいにリアルだよね〜」
独『いや、動くんだよ本物だから……』
ドイツは心の中で突っ込みながらも笑ってごまかす。
伊「じゃ、とりあえずアクセサリー見たいんだけど、一緒に来てくれる?」
独「嗚呼、別に構わないぞ」
アクセサリーショップ
三人で店内へ入ると、きらきらしたガラスケースが並んでいた。
ロシアはきょろきょろ見回し、やがて一つの棚の前でぴたりと立ち止まる。
露「……」
ネックレスをじーっと見つめている。
独「どうした、ロシア。気に入ったのあるのか?」
露「……なんか、綺麗だなって」
独「欲しいのか?」
露「え?」
独「欲しいなら買ってやるぞ」
ロシアは驚いたように目を見開き、それからふっと笑った。
露「……俺、ドイツとお揃いがいいな」
独「っ……!!?」
喉が鳴った。
耳は帽子の下で動き、尻尾は微妙に嬉しそうに揺れている。
ドイツは瞬間的に固まり、頬が熱くなる。
独『お揃い……って……お揃い!?なんでそんな当たり前みたいに言えるんだこいつは!!!』
隣でイタリアが、
伊「ペアアクセするの?仲良いなぁ〜!」
独「ち、ちが……これは……!」
露「買おう、ドイツ。俺、ドイツと同じのつけたい」
独「だから!!落ち着けロシア!!!」
店内で二人の空気だけが完全に別次元に入っていた。
ロシアはほわっと微笑み、ドイツは真っ赤になりかけ……
独『いや待て、友人がいる、落ち着け俺!!』
ドイツは胸を押さえて深呼吸した。
独「わ、悪い。買うならまた今度な」
露「なんで…?」
独「なんでもだ!!」
イタリアは「相変わらず仲いいなぁ」と笑っていたが、
ドイツは死ぬほど心臓が痛かった。
昼食へ
その後、何とか平静を装いながら店を出て、三人はレストランへ入った。
イタリアはメニューを見ながら「どれにしよ〜」と呑気だが、
ドイツは落ち着かない。
ロシアはロシアで、隣の席でしっぽを揺らし続けている。
独「しっぽ!しっぽ隠せよ!」
露「隠れない…」
独「…だよなぁ……」
料理が運ばれ、ドイツはスープをすくって口に運んだ。
露「ドイツのそれ、美味そう」
独「これ?普通のコーンスープだぞ」
露「一口もらっていいか?」
独「嗚呼、スプーン渡すから自分でやれよ」
そう言ってドイツはスプーンを差し出した。
ロシアは受け取り、スープをすくってパクっと飲む。
露「美味いな!!ドイツの好きな味だ!」
ドイツはつい、嬉しそうに笑った。
独「だろ?これお前も……」
そこで不意に気づく。
独『……あれ?今の……俺がさっき使ったスプーン…… つまり、ロシアと…… 関節キス…した……??』
ごくり、と喉が鳴る。
視界が一瞬揺れて、顔が一気に熱くなる。
露「ドイツ?どうした?」
独「えっ……い、いや……なんでも……」
露「顔赤いぞ」
独「赤くない!!」
露「触ってもいいか?」
独「触るな!!」
ロシアは首をかしげ、イタリアは「ほんと仲いいね〜」と笑っている。
当のドイツは、スプーンを見つめながら脳内で大混乱を起こしていた。
独『なんで俺こんなに……動揺してんだ……相手、元犬だぞ!? 元犬にまたドキドキしてどうするんだ……!////』
買い物、終了
午後になり、ひと通り街を歩いたあと、イタリアは手を振った。
伊「二人とも今日はありがとね!また来週でも遊ぼうよ!」
独「嗚呼、またな」
伊「じゃあね〜!」
イタリアが去ってから、ドイツはふぅっと長いため息をついた。
独「疲れた……」
露「ドイツ」
独「なんだよ」
露「今日、すごく楽しかった」
独「……そうか」
露「今度はドイツと二人で行きたい」
独「……勝手に決めるな…」
ロシアはドイツの横顔を覗き込み、にやっと笑った。
露「でも顔赤かった」
独「気のせいだ!!」
露「スープのとき、ドイツすごく可愛かった」
独「うるさい!!/////」
露「また、スプーン一緒に使おうな」
独「やめろっ!!!/////」
街の夕暮れに、ドイツの悲鳴が溶けていった。
ひそかに尻尾をぶんぶん揺らすロシアは、
自分がドイツを追い詰めていることに、まだ気づいていなかった。
続く…
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
おかえりなさい〜
そろそろ…終わらせたい…
頑張ります。
《リクエストについて》
現在リクエストはお断りしています。今いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
では、閲覧ありがとうございました!