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#普通
野々さくら
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ありあ
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茜は申し訳なさそうに苦笑した。
「ごめんね〜信愛
騒がしいヤツだったでしょ?」
信愛は小さく肩をすくめる。
「まあ、確かに騒がしかったけど」
少し間を置いて、茜とさくらへ視線を向けた。
「これは二人が私の事を
無闇に話したからでしょ?」
茜は観念したように苦笑いを浮かべる。
「はい・・・確かにそうです」
さくらも申し訳なさそうに頭を下げた。
「すいません・・・」
信愛はふっと笑みを浮かべた。
「嘘嘘、もう怒ってないよ」
そして、先ほどの会話を思い返すように呟く。
「でも八乙女くんは、何であの事故が
霊の仕業だなんて思ったんだろ?
それにさっき、『色々調べていく過程で』
とか何とか言ってたよね?」
茜は鼻で笑い飛ばす。
「そんなのアイツの中の厨二臭い設定だよ
ああいうヤツなの、昔っから!」
「そうなの?」
信愛が首を傾げると、さくらも思い出したように笑った。
「昔は『俺は霊が視えるんだ』とか言ってたしね」
「え?霊が?そうなの?」
信愛は思わず聞き返す。
すると茜は即座に断言した。
「嘘に決まってんじゃん」
さくらも頷く。
「そーゆー設定!」
「なるほどね・・・」
納得したように頷いた信愛だったが、その表情はどこか複雑だった。
しばらく黙り込む信愛を見て、さくらが不思議そうに尋ねる。
「ん?なんか怒ってる?」
信愛はすぐに笑顔を作る。
「ううん、別に?」
「そう? ならいいけど」
二人との会話が終わると、信愛は誰にも聞こえないほど小さな声で呟いた。
(霊視が出来る嘘ね・・・)
その一言は、どこか引っ掛かりを覚えたような響きを帯びていた。
それから昼休み。
教室が昼食を広げる生徒たちで賑わう中、信愛は茜の席へ歩み寄る。
「ねぇ? 茜?」
「なに?」
「八乙女君がやってる
怪異探求倶楽部の場所知ってる?」
茜は少し驚いたように目を丸くした。
「え?焔垂の?」
さくらも会話に加わる。
「もしかして協力する気になったとか?」
信愛は首を横に振った。
「違うんだけど、ちょっと
話しとかしなきゃいけなくなったから」
「いけなくなったって、どうしたの? 急に」
信愛は少し言いづらそうに視線を逸らした。
「八乙女くんの設定に、ちょっとね」
「は?設定?」
茜はますます意味が分からないという顔をする。
信愛は真っ直ぐ茜を見つめた。
「いいから教えて。」
「まあ、いいけど。」
茜はそう答えながらも、心の中では首を傾げていた。
(どうしたんだろ?)
◇ ◇ ◇
詳しい理由も告げず、ただ連れていけと言う信愛に首を傾げながらも、茜は焔垂が在籍している怪異探求倶楽部へ案内する。
「ここだよ」
佳苗が指差した先には『怪異探求倶楽部』と書かれたプレートが取り付けられていた。
「ここか・・・」
「なんかここ、一昨年廃部になった
新聞部が使ってた場所だったらしいよ?
無理言って使わせてもらってんだってさ」
「ふーん、そうなんだ、案内ありがとう」
信愛は軽く会釈をすると、部室に入って行く。
茜はそんな信愛の背中を見つめる。
「なんか様子変じゃない?」
「確かにね、焔垂の設定聞いてから
明らかに顔色変わったよね」
「気になるし、ウチらも入ろっか」
茜とさくらは、信愛の跡を追うように部室に入る。
コメント
1件
ちょっとやばい、信愛ちゃんの「霊視が出来る嘘ね…」の呟き、めっちゃ気になるんだけど!!😳✨ 友達が「設定だよ」って笑い飛ばす中で、本人だけが引っ掛かり感じてる感じがもうエモすぎる…。八乙女くんの過去に何か秘密があるのかな?って伏線が張られてて、次の話が待ちきれない〜!⋆♡