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秋の冷たい風が私の耳元を凍らしながら私はフィヨルドに向かう獣道を進んでいる。
「寒いし、何より重い…」
そうぶつくさ言いながら小さな洞窟を見つけた。
日当たりもそこそこ良くて、近くに川もあって風も防げそうな所だ!しかもここは、魔獣も少ないらしいし、やったー!
ふふ。ここで独りで何しても怒られないし、思う存分に魔法の練習も、剣道の練習もできる!
「完成だー!」
そう言って私の寝床が完成した。
独り身には大き過ぎるこの洞窟だけど、キッチン代わりの焚き火や荷物置きも…ふふ、これだったら元の家より快適になってる。
でも日本みたいにエアコンもコタツもお風呂とかスマホも無いや…やっぱり不便?
でも、これからは魔法の練習!
こんくらいで大丈夫かな…?結構離れたし…
そう思いながら前買った『物理魔法の基本』を開いた。
えーっと、何々?
まず手の平の上に魔力を集めて下さい。
は?その魔力って何か知りたいの!はぁ〜、とりあえずやってみるだけやってみるか…
30分くらいやってみた。
何か動かせた!
そんな感じで何分かやっていると、ビューと手の上に風が吹いた。
やった!魔法だ!次は大地魔法やってみたいな…何々…『硬い丸い物をイメージして下さい』…?まぁやってみよう…硬くて丸い、硬くて丸い…
ゴロゴロと石が出せた。
すご…私才能あるのかも…?電気も気になる…『閃光のように手の上で何かを走らせるイメージで』…よく分からないや!…閃光ね…閃光、閃光、閃光…
そう思っていると、ビリビリと電気が流れた。
え…?やっぱりできる…ふふ、これで少しは楽になれるかな…?
他のやつもやってみたいな…水は…『サラサラとした冷たいものをイメージして下さい』
サラサラとした冷たいもの…?水を違う言い方しただけな気がするけど…まぁ、水、水、水、水…
プッシャーと勢い良く水が出せた。
やっぱりできた!でもこの季節に冷たい水…寒いよなぁ…
あ、お湯も出せるかな…?魔法のある世界ってロマンがあるなぁ〜ふふ。とりあえず、お湯、お湯、お湯、お湯…
ビジャァーとお湯が手の上から溢れた
温かい…これって調節出来ないの…?『手に流れる魔力を調節しましょう』は?
不器用にそんな事頼むな!とりま…
ビリビリと手の上に電気を流してみたけどずっと一定の大きさにしかならないや…
まぁ、こんなに上手くいったら魔法使いとか冒険者に羨まれるか…ふふ。なんだか楽しい!
調節もしてみようと思ったけど出来なかったなぁ…簡単に出来たら色々と困るけど…ふふでも楽しかったな、地球には無い魔法が使えるなんて…明日は小さくするんじゃなく大きくしてみようかな?魔力を沢山流せばその分答えてくれるはず。
そんな事を考えながら布団の中で静かに寝息をたてた。
一人旅人ホームレスに成ってから2ヶ月が経った。
あれから魔法の使い方も慣れてきて、物理魔法は一ヶ月でマスター出来た。しかも大きさは、木の背より大きくしたり、最初にやったくらいに小さくしたり、その間なら自由自在に出来るまで本だけで取得できた。
それで沢山の魔獣や、獣を倒してみた。
炎魔法だけ出来ない…前世で炎に包まれて一度目の人生を閉じたからしょうがないけどね…
ふふ、だけどなんだか楽しくなってきたな…お兄ちゃんも一緒にいてくれた方が良かったけど…魔獣がうろついているからここには居ないか…
う〜ん〜、と大きく背伸びをして荷物をまとめた。
この国は広大なフィヨルドに囲まれていて、私が家出をしてここに来た道はある程度道が整備されていた為歩きやすかったけど、この獣道は対象的に歩きにくく、魔獣や獣が沢山出る道…
ここって安全じゃないの?まぁ今日でここを離れるつもりだし…?
あれ…?地図が反対?
…ここは…!B級冒険者でも倒すのが苦労するような奴が沢山いるって…よく私生きてたな…ふふ、剣道部の力と魔法のお陰ね。ふふ。
私はヴァルディアという国を目指して一人旅をするつもりで今日この洞窟を出ようと思う。
あそこには騎士が沢山住んでいて、防衛がとても良くてあそこの近くなら安心して住める。
だけど歩いていったら大人の足でも3ヶ月はかかる旅の本には『子供は大人の4倍はかかると見込んで旅をするようにしましょう』と書いてある。
1年…?まぁお兄ちゃんを探すのに半年と見積もったら…結構かかるな…