???)うーん、まだ治りそうにないわね。
???)そりゃあそうだろうな、あんな事を言われたんだ。身体的ダメージより、心のダメージの方が大きいだろうよ
???)でも、まさかこんなに変わるとはねぇ。フラルの手でも直せないとは困ったもんだねぇ。
フラル)申し訳ありません、最善を尽くしているのですが、
???)気にするこたぁねえよ。時間が解決してくれるかもしんねぇしな。後のことはこのピクル様に任せ
ゴツッ
ピクル)イッタァ!?
???)お前さんに一体何ができるってんだい?調子に乗るのはやめなさい。そのお前の悪い癖、ほんっと子供の頃から治んないねぇ、
ピクル)なんだよっ!こいつは今きっと苦しんでるんだ!早く治していつもの調子に戻してあげてぇんだよ!わざわざ殴んなくてもいいだろうがよ!このドブ猫!
ルルア)だァ〜れぇ〜がぁ、”ドブ猫”だとぉん?!
ピクル)ヒッ……ごめんってルルア!俺が悪かったよ!
ルルア)はいはい、それでよし。
私)…ウッ、うーん、
フラル)あっ!目が覚めt
ピクル)おぉっ!やっと起きたか!
私)…こ、ここは…?私は、何を、
ルルア)やっと目が覚めたのね!良かったわ。
私)あの…私の名前は…?
ピクル)はあっ?お前、ふざけてんのか?名前くらいわかんだろ?
私)…
ルルア)記憶…喪失?
ピクル)おいっ、フラル!こいつ、記憶喪失なのか?お前の能力でわかるはずだろ?
フラル)…?はい、さっきから確認していますが。でも、記憶は消えていないはずなんですが、
ルルア)…
ピクル)おい、お前…。自分の名前、わかるか?
私)私の……名前?…思い出せません。
ルルア)…どうしたらいいものかしら、
ピクル)とりま、目も覚めたことだし、外に行くか。フラル~。こいつ外に出しても大丈夫か?
フラル)えぇ、もちろん大丈夫よ。
ルルア)あなた、立てそう?
私)どうやって立ち上がるんですか?
一同)えっ、
ピクル)お前、それマジか?
私)すみません、本当にわからないんです。
ルルア)とりあえず。私の手に掴まって。
私)ありがとうございます。
ルルアが手を差し伸べ、私はそれに掴まった。
ピクル)フラフラだな、大丈夫かよ?
フラル)えっ、えぇ、大丈夫よ。
ピクル)お前に言ってねえぞ?
フラル)あっ、ごめんなさい。
ルルア)彼女は連れて帰るわね。フラルありがとね〜!
フラル)お気をつけて!
ゆっくりと歩く、だがそれはとても新鮮な気持ちだった。見覚えのある道だったが、何かが違った。
私)あっ!ここは、
ピクル)おっ?記憶戻ったか?!
私)少し懐かしい感じがします。この森の香り、大好きでした。
ルルア)記憶が残ってる部分もあるのかしらねぇ…
私)あの、そういえば私の名前って?
ピクル)あぁ!言ってなかったな!お前の名前は…
ゴツッ
ピクル)いってぇぇ!
ルルア)自分で思い出さなきゃ意味が無いでしょう?言っちゃダメよ。
私)そ、そんな、
ピクル)ちぇっ、
ルルア)そういえば、ピクル?この子に昔話を聞かせてあげてくれる?
ピクル)えぇー?なんで俺が、
ルルア)立ち上がり方も分からなかったし、この様子だと、色々なことが新鮮だと思うわ。
ピクル)ルルアがやれよ〜、俺昔話はk
ルルア)また叩かれたいのか・し・ら?
ピクル)ヒッ…わかったわかった!やりゃあいいんだろ!
今から300年以上前の事。あるところにたくさんの木が生えている街がありました。そこはたくさんの人々が自分の能力を使って遊んだり戦ったりし、平和に暮らしていました。
だが、そんな日々も終わりを迎える日がやってきました。街のいたる所から青い炎がもうもうと上がり始め、町中はパニックになっていました。
そんな中、1人の少女が立ち上がりました。
少女は治癒の能力を持っており人々の傷を次々と癒していきました。
治癒を受けたことで正気を取り戻した水の能力を持った人々が青い炎を消し、その事件は解決しました。街の人々は大喜び。
みなを支えた治癒の能力を持った少女にお礼を言おうと町中を探し回りました。
ですが、その少女は人々を癒すことに力を使いすぎてしまい、その場で息を引き取りました。
街の人々は悲しみ、泣き、苦しんでいました。
すると1人の少年が少女の近くに行き、自分の命と引き換えに少女を生き返らせることに成功しました。彼女はその事実を知り、少年を強く抱き締めました。
そしてその少女は謎の少年の力により、永遠の命を手に入れたのです。
少年は今も”神の子”として、語り継がれ今もこの街の中で眠っているのでした。
ピクル)おしまいおしまい。
私)とても、いいお話だね。
ルルア)そして、その治癒の能力を持った女の子ってのは、さっきあんたを治してくれたフラルさんのことだよ。
私)そうなんだ!…だからなんだか懐かしく思ったんだなぁ、
ピクル)えっ?懐かしい?
ルルア)そして、私たちはねある疑問を持ったのよ。
私)…どんな事を?
ルルア)昔話には、青い炎が町中を燃やし始めたって言っていたでしょう?
私)うん。
ルルア)青い炎を灯した人物は一体誰なのか、探っているのよ!
私)えっ、でも、300年以上前のお話でしょう?もうその人は死んでるんじゃ、
ルルア)それがね、死んでない可能性があるのよ!今まで私たちが見たことあるのは、赤と紫の炎の能力者たちで、青い炎は見た事がないの!
私)(青い…炎…)
ルルア)それと、この街では青い炎は不吉を表しているわ。きっと、本人は呪いを受けているのよ。だから、死にたくても死ねないんだと推測したわ!
ピクル)まぁ、、これがあってるかなんてわかんないんだけどな。
ルルア)いいやっ!きっと合っているわ!確信してるわ!
カツッ
私)ひゃっ…何か飛んできた…?
ピクル)おっと、、いつまでも話している時間はないみたいだよ?ルルア
ルルア)えぇ、そうねピクル。もう少しお話をしたかったんだけど、攻撃されたら仕方ないわね。あなたは隠れていてね
私)えっ、一体なにが、、
ルルア)ほらっ!早く!
私)コクッ_
ゴロゴロ…
上の方で黒い雲が浮いている。
ルルア)おっとっと、雷の能力かしら、私と相性悪すぎるわ、ピクルお願いね
ピクル)もうやってる。
ピクルの手が液体へと変わっていく。まるで水のようだ。
ピクル)俺は純水を作り出すことができる。純水は電気を通しずらいんでな!
溺れてしまえっ!!
ピクルの手から、凄まじい量の水が出始め、やがて海のようになった。
ルルア)さすがねピクル
ピクル)へっ!どんなもんよ!こんなの俺にとって朝飯まえ…
ガシッ
ピクル)う”ッ、
ルルア)ピクルッ!?
謎の男がいきなりピクルの首を片手で閉める。
???)ふーん、純水なぁ。よくこんな大量に作り出せたもんだ。褒めてあげたいが、残念。まだまだだな
ピクルの作り出した水が少なくなっているのが目に見える。地面が水を大量に吸っているようだ。
ピクル)なッ、なぜ立てるッ。ウグッ
???)甘い甘い。相手が1人だと思うなよ?
??)土は水を吸うんだぜぇ?俺にとってお前の属性は相性抜群だな?
ルルア)クッ!!
ルルアが攻撃をしようと構える
??)おおっと、嬢ちゃん。大人しくしてもらおうかこいつがどうなってもいいのかなぁ?
謎の男はピクルの首を強く締める
ピクル)ぐあ”ッ
ルルア)チッ、なにがのぞみで?
??)いいや、なんにもない。ただ殺したくなっただけさ
ルルア)クソどもね
??)あ”ぁ”ん?もういいわ、もったいぶらず殺すか。じゃあな
謎の男たちはそれぞれに手を向け、攻撃をしようとする
私)ッッ、ダメっ!!
ブウォン
咄嗟に私は飛び出した。それと同時に私の手からとても深くドス黒いが鮮やかな色の青い炎が出た。
ルルア)わっ!?青い炎?!
ピクル)ウグッ、あれはっ、
??)なっ、なんだこれ!?熱いっ、あつすぎる!
青い炎は2人の男のからだにまとわりつく。男二人が燃え尽きるまで炎は燃え続けた___
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