「……ヒック」
「おい、どうした半蔵、さっきから」
「いや、前の講義からずっと止まんないんだよ……しゃっくり」
「しゃっくり止めるにはコップの向こう側から水を飲むといいらしいぜ?」
「それヒッ……さっきこっそり食堂でやったんだけど。止まらなヒッ……かった。近くの女の子グループが、クスクス笑ってて恥ずかヒッ……しかったわ」
「しゃっくりひでーな!」
田中がゲラゲラ笑う。
人が困ってんのになんて奴だ。
「あとはじゃあ……常套手段として“驚かす”ってのしかないな」
「止まるわけヒッ……ねーじゃん」
「だよなー。あ、そうだ。俺、船橋先生に呼ばれてんだった。ちょい、行ってくるわ」
田中はスマホを片手で弄りつつ去っていった。
しかし、本当にしゃっくりが止まらない。
明日、腹筋が板チョコみたいになってたらどうしよう……。
次の講義まで時間もあるし、中庭でちょっとのんびりしてみ***********************
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