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2人きりの部屋。
強く抱きしめられて、聞こえている心臓の音が自分のものなのか、それとも太一くんのものなのか、分からない。
ただひとつ分かるのは、触れ合っているところが燃えるように熱いってこと。
”好き”と言葉にしても伝えたい想いの10分の1も届いていていない気がして、もどかしい。
どうすれば、伝わる?
ゆっくりと温められて大きくなったこの想いを余すところなくあなたに伝えるには、これ以上どうすればいい?
抱きしめられた腕が緩んで、身体が離れていく。
もっとこうしていたい。
素直にねだれない私は、じっと太一くんの目を見つめることしか出来ない。
「唇……」
そう呟いた太一くんの親指がそっと私の唇の端に触れる。
「噛まないで」
ハッとして初めて無意識にきゅっと結んだ唇を噛んでいたことに気付く。
強く噛んでいた自覚はないのに、力を抜いた口元の唇にはジンと鈍い痛みがあって、自*********
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