コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
新作しか書かないマン
こちらはpixivのほうで汐汲 様が発案されていた「異世界系カントリーヒューマンズ」となっております。
気になる方は《pixiv 汐汲 ②》で調べてくだされば出てきた作品の最後の方にあると思います。是非確認してみてください!絵柄がめっちゃ可愛いんですよ!!!!!
「はぁ…はぁ…」どのくらい歩いたのだろうか。
何せ歩いているのは大草原だ。
目印もなく、今自分がぐるぐる回っていると言われても信じるだろう。
「あ゙〜…。」
もう体力の限界だ。
倒れるように(というか倒れているが)寝転がる。
「だぁれかぁああっっ」
叫ぼうとするが、声が出ない。
太陽が眩しい。
半回転して、うつ伏せになる。
「回復をぉお…恵んでくださいぃ…」
独り言をつぶやく。
「はいはーいっ」
思いがけない返事が来た。
「ぇ…」
さっき歩いている時には人影は見えなかった。…後ろから着いてきたのだろうか。
「“回復”!!」
体の疲れと傷が癒されていくのがわかる。
同時にお腹も満たされていく。
「あ…ありがとうございます。」
「いえいえ、それほどでも〜!」
顔を上げてみると、歳の頃15程の少女が居た。赤白を基調とした巫女服に、猫のような耳。桃色の眼の中には花が浮かんでおり、鈴の着いた赤いリボンを両耳の傍につけている。
どこかの巫女さんだったのだろうか。
だとしても、見た目年齢通りだとすると、余程才能があるようだ。この年で回復呪文を扱うのは難しいだろうに。
「それでは、私はこれで」
「え?!いやいや!!」
少女と別れようとすると、服を掴んで引き止められた。
「…まだ何かありますか?」
少し嫌味っぽくなってしまった。
「お供しますよ!私はにゃぽんです!よろしくお願いしますね」
「…は?」
ちょっと待ってください。いやだって初対面ですし、あなたの名前も知らな…あぁ、今名乗られていましたね。だとしてももう着いてくることが前提なんですか。まだはいとも言ってないですけどね。いやまぁ着いてきてくれるのは嬉しいですが。
「…本音と建前が逆…いや、まぁ間違っては..ありゃ….?」
失礼ですね。でも、まぁ..
「はい、いいですよ。私は日本です。よろしくお願いします。」
「はーいっ!あ、質問!!です!もしかしてむっつりだったりします?」
「なっ..失礼な」
そうして、私とにゃぽんさんの物語が始まったのでした。
読んでくれてありがとうございました。
更新は遅いでしょうが、付き合ってくださると私は嬉しいです!!