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雪菜は塾が終わりいつものルートで歩いていた。
するとカツカツと足音が聞こえ口を抑えられた。
「大人しく着いて来い。」と
低音で色っぽい声で囁いて
雪菜を車に乗せた。
「あ…あなたは誰?」
恐る恐る質問した。
「おいお前スマホ貸せ!」
男は雪菜の鞄から強引にスマホを出して発信ボタンを押した。
「もしもし梅宮です。」
「お宅の娘を誘拐した1億用意しろ。」
母親は電話越しで驚愕し言葉を失った。
「1億ですか…。」
「ああ1億だまた連絡するよ俺はファントムだ。」男はドヤ顔で電話を切った。
雪菜の心臓がドキドキと高鳴る。
車を降りると古びた倉庫に入れた。
「な、何をするんですか?」
「何もしないよ」男が優しい口調でファントムマスクを取る
その素顔は爽やかなハンサムだった。雪菜は思わず頬赤らめた。
「私…実は両親と上手くいってなくて…。」ファントムは艶やかな手つきで雪菜の頬撫でて
「あんたの親父に恨みがあるんだ不正解雇されてね。」憎しみを込めた声で言った。
「そうなんですか。」雪菜はその手つきの心地良さに目を閉じた。
「刑事さん娘が…!」
「犯人は何か言っていませんか?」隣に居た父親が唇を震わせながら「ファントムと名乗ったんです。」と涙を浮かべながら刑事に伝えた。
「犯人はオペラ座の怪人に影響されたのか…?」刑事は顎に手を当てながら考え込んだ。
「ファントムさんはパパの部下だったのですね。」
「あんたの父親はひでぇ奴だ。」ファントムに触れらる度にじんわりと気持ちいいのか
吐息が出そうになった。
「父親は私が高校に上がると見向きもしなかったんです。」
雪菜が涙を流すとファントムの目は怒りに燃えていた。