テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#さとみくん
みく
12
璃音
50
はるあ
4,013
……美味しいはずの料理が、ちっとも味がしない。
あんなにべったりと仲良くして、もしかして前に彼女と付き合いがあったりしたんじゃないのかなと思えてくる。
まさか、今もたまにしか会えないだけで続いているなんてことは……だなんて、妄想は悪い方にばかり膨らんでいく。
だってどう見たって、エマさんは彼に会いたがってた気がする……。
それに今だって、私のことなんかそっちのけで彼女とばかり話していて……。そこまで考えて、さっきちょっと思っていたことが、再び頭に浮かんだ。
──彼の方は私のことをどれくらい好きなのかな。
食事を終えての帰り道でも、気持ちはもやもやとしてずっと黙りこくったままでいた……。
「おい、舞」
少し先を歩いていた颯がふいに立ち止まって、私の方を振り向いた。
「……な、なに?」
動揺を悟られないよう、なるべく平静を装って返すも、つい口ごもった。
「……何じゃない。機嫌悪いだろう、おまえさっきから」
見透かされていたんだと思いながら、「そんなことない……」と、下唇を噛んだ。
「……嫉妬でもしてるのかよ」
彼の一言がズキリと胸に突き刺さる。彼女との仲を勘ぐってジェラシーを感じているだなんて、あんまり彼には言いたくはなかった……。
コメント
1件
あらら…舞ちゃんの嫉妬心、すごく伝わってきた😢 料理が味しないって表現、胸がギュッとなるね。颯くんに「嫉妬してるのかよ」ってズバリ言われちゃうところ、読んでてこっちまでドキッとしたわ。彼の方はどれだけ好きなのか…って考えるの、わかるなあ。続きがすごく気になる!