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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
第十三話「残り一分」
第一部隊拠点。
戦場は酒呑童子が支配していた。
ガァン!!
酒呑童子の一撃で地面が砕ける。
ケイトは間一髪で受け流す。
「ぐっ……!」
ユーマも夢で作った壁を展開する。
しかし、一撃で粉砕された。
「強い……!」
酒呑童子は余裕の笑みを浮かべる。
「この程度か。」
「さっきの威勢はどうした?」
それでも二人は倒れない。
ケイトは剣を構え直す。
「ユーマ!」
「まだだ!」
ユーマも立ち上がる。
「父さんを信じる!」
二人は時間を稼ぐためだけに戦い続ける。
⸻
一方、その頃。
古流斬は目を閉じたまま妖力を解析していた。
「あと……。」
「残り一分。」
妖力の構造が少しずつ見えてくる。
「もう少し……!」
⸻
戦場。
酒呑童子はケイトを吹き飛ばした。
ドォン!!
「ぐあっ!」
続けてユーマへ迫る。
金棒が振り下ろされる。
ユーマは夢で足場を作り、辛うじて回避した。
「危なかった……!」
酒呑童子は笑う。
「粘るな。」
「だが、終わりだ。」
ケイトは立ち上がる。
体は限界に近い。
それでも剣を握る手は震えていない。
「……まだ。」
「一分だ。」
「その一分を守ればいい。」
ユーマも頷く。
「絶対に守る!」
二人は再び酒呑童子の前へ立つ。
酒呑童子はその姿を見て少し笑った。
「いい覚悟だ。」
「だが。」
「お前たちは一つ勘違いをしている。」
妖力が一気に膨れ上がる。
「俺はまだ本気ではない。」
圧倒的な威圧感が戦場を包む。
ケイトとユーマの表情が変わる。
「まずい……!」
酒呑童子は完全に勝利を確信していた。
「残り一分。」
「その一分すら、お前たちには稼げない。」
鬼の王はゆっくりと二人へ歩き出した。
その一分が、この戦いの運命を決めようとしていた。
――第十四話へ続く。
コメント
1件
おお、第87話読んだぜ!地獄編も佳境だな🔥 「残り一分」ってタイトルからもう息詰まる感じが伝わってくるわ。酒呑童子が本気じゃなかったってオチには「マジかよ!」ってなった。ケイトとユーマの限界ギリギリの粘り、めっちゃ熱いし、古流斬の解析が間に合うかどうかでハラハラした。一文一文が短くてテンポ良くて、バトルの緊張感がガチで伝わってきた。次回が待ち遠しい!