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※ これは「9.自宅へ」を選んだ人用の物語です。まだ「第1話 呪いの始まり」を読んでいない人は、これを読まないでください。
さて、これから「石」を探さなければいけないわけだけれど、昨日置いておいたはずの服がなくなっていた。このままだと裸のまま「石」を探すことになってしまう。さすがにそれは恥かしいので、一度自宅に戻って服を着てくることにした。
でも、この神社から家まではけっこう距離がある。大丈夫かな……。ここは人の少ない村だから、上手くすれば誰にも見つからないと思うけれど、ちょっとどきどきする。とりあえず神社の階段を下りて、木々の間を通り抜け、道路に出る。幸い誰もいない。よかった。
道の周りに建物はほとんどないけれど、代りに気が生えているので、それに隠れながら少し歩いたところで振り返ると、もう神社の鳥居が小さく見えるだけになっていた。これなら誰かに見つからずに家に帰れそうだ。私はほっと胸を撫で下ろした。
その後も誰かに見つかることはなかった。……確かにこの村は人が少ないけれど、それにしても誰も居なさすぎのような? まぁいいや。無事に家に着いたしね。
だけど、家にも誰もいなかった。それはいいんだけど、ドアも閉まっていた。私は裸なのだから、当然家の鍵も持っていない。どこか開いたところがないか探してみたけれど、やっぱりなかった。どうしよう……。まさかこんなことになるなんて思わなかったからなぁ。
私は家の周囲をぐるっと回ってみた。でもやっぱりどこも開かない。うーん……。そもそも、家に鍵がかかっていること自体珍しい。ここは田舎だから、普段は開けっ放しのことも多いのだ。これもやっぱり、呪いと関係あるんだろうか……。
いつまでもこうしていてもしかたない。諦めることにしよう。恥かしいけれど、今はそんなこと言っている場合じゃないから、裸のまま「石」を探すことにしよう。時間をだいぶ無駄にしてしまった、急がないと……。どこを探そうか?
※選択肢
10.村の中を探す → 「読者参加型物語 選択肢編」の「10.村を探す」へ。
11.森を探す → 「読者参加型物語 選択肢編」の「11.森を探す」へ。
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