テラーノベル
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寮の廊下に、静かに足音が響く。
――Sクラス担当、凄腕の先生コンビ「霧谷(きりたに)」と「深雪(みゆき)」が見回りに来ていた。
霧谷「……今、騒がしかったよな」
深雪「ええ。静まるどころか、狼と鳥の声まで混ざってましたね」
ガチャッと談話室の扉を開けると、そこには――
・ソファで叫び続けた奏太
・冷静な顔をしている遥
・肩でルゥを撫でる梨亜
・呆れ顔の翠珠とルゥ
深雪「さて、誰が騒いでたのかな?」
霧谷「……説明してもらおうか、夜道、赤花」
遥「……奏太です」
梨亜「……全部、奏太君が……」
即答。
奏太「えええええええええええっ!?」
霧谷「お前ら……嘘ついてないよな? お前ら2人が原因じゃないよな?」
遥「はい」
梨亜「はい」
(※Sランクの優等生2人がこんな小さいことで嘘をつくわけない、という先生の信頼)
霧谷「じゃあ奏太、廊下10周」
深雪「静かにね」
奏太「なんでだあああああああああ!!」
翠珠「ワォン(当然)」
ルゥ「ピピッ(当然)」
遥「静かになったな」
梨亜「ふふ、やっとね」
こうして、男子寮の夜は本当に静かになったのだった。
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