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そして、5歳の時に僕は特訓を始めた。
まずは基礎を固める事と体力を付けることを優先し、適切な訓練を始めた。
師匠はガナイドと言い、今年で45歳になる。
その実力は国内でトップ10レベルの実力を持つ。
師匠は主に騎士候補生の教育係として働いていたが僕の祖父に腕を買われ、時々指導をお願いしていたのだそう。
僕の両親とも仲が良く信頼出来るため、僕の師匠として期間限定で雇われた。
ちなみに期限は正確には決まってない。
ただ、彼の持っている知識、能力、技術を教える。
だから僕が訓練を辞めるか、教える内容が底を尽きるがどちらかが亡くなるまでは終わらない。
正直、僕にそこまでするのかと思ってしまった。
僕に期待してるのか、単に男として生きるために必要な、あるいはそれ以上の技術を身に付け、いざとなった時に備えているのかは分からない。
手加減されるのではないかと思って性別を明かすのは渋ったがそこは心配無いようだ。
ただ師匠が手加減してしまうのは小さい者だったため結局手加減されたが。
そして実力が付いてきた頃、剣をまじえて練習するようになった。
最初こそ師匠の剣すら追うことが出来なかったが、スパルタ訓練に慣れて来て応用も難なく会得する事が出来た。
……まぁそこに行くまで5ヶ月程かかったが()
僕は血と汗と涙を流しながら厳しい訓練に食らいついた。
今思えば始めたたての頃は手加減しなくて良いと言ったが、それでも手加減されてたんだと最近気づいた。
まあ当時の僕はあまりに体力が無くてそれどころじゃなかったからね。
僕は運良く身体能力と魔力に恵まれていたようだった。
もちろん、空いた時間を練習に注ぎ込んだ努力が功を奏しているとも思うが、訓練から3年が経ち8歳になった僕は大の大人が束にっても息一つ乱すこと無く素の実力で容易に勝てる程の実力を身に付けた。
きっと女として生きていたらこの才能には多分一生気づかなかっただろう。
けれど僕はまだまだ未熟者。師匠には今も傷1つ付けることすら出来ない。
今もこれからも、もっと精進する必要がある。
もっと強くなり大切な人を守る。
そのために僕は訓練を積む。
男として生きるために、従者としてこの国に貢献するために____。