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・半参加型
・異能力持ちのカンヒュ
・名無しの一般ピーポー(皆様)が主人公
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団体の上層部がくれたのは、カントリーヒューマンズ達のことを調べ、メモするためのノートと団体が長らく時間をかけ、生み出した、カントリーヒューマンズ達の能力を”ある程度は”回避出来るというペンダント、カントリーヒューマンズ達が出す特殊な周波をキャッチすると、反応する時計の3つ。渡航費等は自腹で何とかしろ、とのことだ。恐ろしくケチ臭い。
優しさのかけらもない上層部に軽い殺意を覚えつつ、思い切って、国際会議の場所に行くことにした。目指すは、アメリカ、ニューヨークにある国連本部。その渡航費はなけなしの財産から出さねばならない。悲しいものの、之が一番手っ取り早い。
決心を付け、飛行機のチケットを買った。長い時間をかけ、ようやく着くと、もう暗い。
長時間座っていたため、痛む腰と肩を軽く撫で、国際会議場へと向かう。
数多の国旗がずらりと並ぶ正面からの光景は、実に迫力がある。
人が誰もいなくなった瞬間を狙い、戸をくぐる。
音が鳴らないよう、靴に細工を施した為、靴音で気づかれることはないだろう。
会議場、会議場、会議場。
そう、心の中で繰り返しながら本会議場を探す。長らく歩いていると、ようやく見つけた。扉に近づくと、きっと何かしらの議題について話し合っているのであろう。絶えず、声が聞こえてくる。耳を澄ませ、聞いてみる。
怒声に、罵声。それに、金切り声。
子供の喧嘩にしか思えないが、真剣な会議なのだろう。きっと。息を殺し、目をつむり、全神経を耳に集中させる。
それが、仇となった。
胸ポケットに入れていた、ペンが転げ落ちてしまった。カラン。硬い床にペンがぶつかる。しまった、と思ったがもう遅い。先程まで、絶えず響いていた声がしなくなり、いっきに静まり返った。
その後、なりやら話す声がした後、椅子を引いた音がした。カツカツ、と靴を鳴らし誰かが近づいてきている。扉の前で止まると、戸を押し、開くと、
目が合った。
常人の一回り、否、二回りは大きいであろう、カントリーヒューマンズ。2mは確実にある。顔に描かれた国旗はロシア連邦のものだ。
🇷🇺「Кто это?」
言語は多少調べているため、何となくわかる。誰だ?と言っている。
血の気が引いた。何故なら、ヒトの顔程はあるであろう。氷の塊を掌から生み出すと其れを此方へと向けている。
細かい粒子が舞うと、その氷塊が横に回転。
🇷🇺「答えろ、早く。Яを持たせるな。」
此方を力強く睨むと、氷塊が飛ばしてきた。あたる寸前で横へ避ける。直撃は免れたものの、頬を掠ってしまった。その事に気がつくと、今生で、今迄で、感じたことのない、激痛が走った。焼け付くような痛み。手で押さえるが、その程度で止まる痛みではない。しかも、避けた拍子にバランスを崩してしまう。あちらの匙加減で串刺しにも生捕りにも。何だって出来る状況。
かひゅッと喉が鳴る。ごくりとツバを飲み込み、相手を見据える。其れを挑発と受け取ったのか、今度は棒状の氷柱を生み出した。先端が鋭利で、槍のようになっている。其れを此方の喉元にやると、
🇷🇺「殺されたいのか?」
と、問いかけてきた。此の儘黙りを続けるのは難しい。諦め、偽名を名乗った。喉の直ぐ真横にある氷柱からは、恐ろしく冷たい冷気が漂っている。
🇷🇺「だってよ。Америка。」
名乗った偽名を聞き取ると、アメリカ合衆国へ目線をやる。アメリカ合衆国と言えば、言わずとしれた超大国である。国際会議場なのだから、いて当たり前なのだが、あの国が居るとなると自身があちら側である事が直ぐバレてしまいそうで、恐ろしい。
恐る恐る、彼の方を見ると、会議場の奥の奥に居た。しかし、この距離からでもわかる迫力。つい、慄いてしまう。🇺🇸はぱちんッと指を鳴らして、
🇺🇸「Ah, bring that. That’s an order.」
それを持ってこい。命令だ。的な事を言っているのだろう。真っ黒のサングラスで、目元や表情は不明だ。
🇷🇺と🇺🇸は不仲と聞いてのだが、何故か、🇷🇺は大人しく(軽く舌打ちはしたものの)言うことを聞いている。🇷🇺に腕を掴まれると、骨が悲鳴を上げている。彼等、カントリーヒューマンズからしたら、我々ヒトの骨の1つや2つ、いとも簡単に折れるのだろう。
引きずられる様に、🇷🇺に会議場へと連れられると、一気に感じたことのない威圧感が襲ってきた。正直逃げたい。
連れてこられたのは、🇺🇸の真ん前。ぶっちゃけかなり逃げたい。
びくびくしながら、相手を見ると、🇺🇸はサングラス越しに此方を凝視しているようだ。さながら、精査されている家畜の気持ちだ。可能なら今直ぐ逃げたい。
恐ろしくなり目を逸らし、そっと他の場所を見てみると、他のカントリーヒューマンズも此方を見ていた。200近い数の国々の視線が一斉に此方へ降り注いでいた。まじで逃げたい。
🇺🇸「Ah,そう固くなるな。手荒い事はしないサ。」
にこ、と微笑むがそれがかえって恐ろしく感じる。
🇺🇸「____サァて。一体、何をしようとしていたノか。教えてもらおうカ。」
足を組み、此方を見下す。頭の天辺から、爪先までじっくり此方を再度見ると、敵対心を露わにする。
けして言える事ではない。言ったら、…恐らく即殺される。真裏に立つ🇷🇺に、あの鋭利な氷柱で後からザクッといかれる気がする。
どうにか言い訳を。
迷い込んだ?間違えた?
迷い込みました、と言うが嘘八百な事はお見通しなようで。
🇺🇸「是、御前だよナ?」
見せつけてきたのは防犯カメラの映像。気づかなかった。こんな初歩的なミスをやらかすとは。
あ、えぇと。等と短い言葉を漏らすだけで、明確に答えることはしなかった。その状態で数分経つと、痺れを切らしたのか、
🇺🇸「ン、言う気はないんだナ。まァ良いヤ。ずっと其の儘で居られるとは思うなヨ?AHA。」
🇺🇸「ん〜そうだな。……Canada。暫く、此奴の事見ててくれヨ。」
ちら、とカナダの方へと目線をやると、有無を言わせず、此奴を頼んだゼ、と、此方を🇨🇦へ押し付けた。此方が言うのもおかしな話だが、正直🇨🇦が、不憫で仕方ない。
十数分前迄は、皆が各々騒いでいたというのに、こう言う場面では無言なのが是又末恐ろしい。
🇨🇦「,Me…?」
弱々しい、声で言うと、軽く眉を潜める。
🇨🇦は何か言いたげだったが、言ったところで意味がない、と思ったのか、特段文句は言わず、此方を見つめた。
🇨🇦「はは…、ゴメンね。」
申し訳なさそうにそう言う彼に謝る必要は無い、と言うが返ってきたのは苦笑のみ。
此の儘、会議は解散となってしまった。
🇨🇦につれられ、着いたのは公園。
🇨🇦「改めて、今日和、…僕はカナダ…、。、…宜敷ね。」
気弱な性格のようだ。優しくほほ笑みつつ、ぽつぽつと言葉を漏らす。
押しきれば、彼から情報を得られるかもしれない。そんな下心を持って恐る恐る聞いてみることにする。
国って、氷を作れるんですね、…。と先程の経験について触れてみた。
🇨🇦「あ…、さっきのはごめんね…怖かったよね…。嗚呼、国によって能力は違うよ。」
🇨🇦「僕は雪。ほら。」
掌を、天に向けると、其処から粉雪が現れる。くるくる、と廻ると何やら形が変化して。出来上がったのは高さ5センチほどの雪だるま。🇨🇦は雪を生み出せる様だ。
他の国の事も聞けるかもしれない。そんな事を思い、さらに触れてみた。
🇨🇦「他の種類…?う〜ん……本当に色々だからなぁ……そうだな…。例えば、兄彡は相手に命令することができる能力なんだ。1日50回迄しか、使えないらしいけどね…。ちなみに、13回以上…14回目からはかなりの負担らしいから…基本は最大でも13回しか使わないんだってね、…。」
成程。それで不仲であるはずの🇷🇺が大人しく言う事を聞いたのだろう。
ずっと聞きたかったことに触れてみることにした。
🇨🇦「……どうやって、能力を使っているか…?んん、…仕組ってことかな…?」
🇨🇦「…………血液。体内の血液を使って、能力を作ってるんだ。だから、あんまり使い過ぎると倒れちゃうけどね…。それに能力は____」
何か言おうとしたところで、🇨🇦の携帯が鳴った。どうやら、🇺🇸からの電話の様だ。話を終えると、此方に向き直り、申し訳なさそうに言った。
🇨🇦「ゴメンね。用事ができちゃった…。是、使って良いから、この辺りのホテルに泊まるといいよ。財布の中のお金は返さなくていいよ。後…、紙が入ってるよ。僕の連絡先ね。何かあったら連絡していいからね。」
如何にも高そうな財布を取り出すと此方へ差し出した。受け取ると、かなりの量が入っているように感じる。取り敢えず、本日は彼の言う通りにする事にした。彼が去った後、財布を開いてみた。大量のお札と紙切れ。ウチの上層部とは天と地の差のある🇨🇦の優しさを噛み締めつつ、有り難く使うことにした。
所詮、罠だとも知らずに。
MISSION
・カントリーヒューマンズの情報を得よう
「¿次はどうする?」
💬コメント欄で次にする行動を書こう‼️
コメント
2件
文才に溢れている…。カナダのキャラが好きすぎてぶっ倒れそうです😇😇粉雪で雪だるま作ってんの可愛すぎるだろッッ!!!!(吐血)