コメント
4件
いぎゃあああああ〜! 尊すぎてタヒぬ…_(┐「ε:)_ 最高〜!
待ってました!!!! ぎゆしの学生パロ最高です💘💒
噂のふたり/ 冨岡義勇・胡蝶しのぶ
東京都立・鬼滅花園学園
都内でも有名な学校である。
そして、ここ数年入学率が格段に上がっていた。何故かって?それは簡単…
この学校のパンフレットの表紙は冨岡義勇・胡蝶しのぶの両名で飾られているからである。
冨岡義勇───
この高校の生徒会長。朴念仁ではあるが容姿は完璧。たまに喋った時の低めの落ち着いたボイスがまたいいと言う声も多い。勉学では必ずTOP3には収まるほどで、部活に関しても剣道部で多くの優勝経歴を持っている実力の持ち主だ。
胡蝶しのぶ───
この高校の生徒会副会長。彼女もまた容姿端麗。聖母の笑みに加え、凛とした声、透き通るほどの白い肌を持ちこれぞまさに天女。顔だけで飯が食って行けるとも言われている彼女だが勿論のこと勉強も部活動も文句一つ無い程に完璧である。まさに文武両道の鏡であろう。
そんな男女共に憧れの存在で、高嶺の花同士の2人がくっつく事を祈って付けられたファンネームが” ぎゆしの ”である。ただ問題な事に、ふたりは大の恋愛音痴で有名でもあった。
そんなわけで、 容姿端麗な2人に惹き付けられ年々入学率は右肩上がりなのであった。
さぁ今年の新入生説明会。勿論前に立つのは冨岡、胡蝶の両名である。なんと説明会に集まった人数は3000人強。この高校の定員は600人である。流石ぎゆしのの力である。
「皆様。おはようございます!鬼滅花園学園・生徒会副会長を務めております胡蝶しのぶです。本日は我が校の説明会にご出席下さり誠に有難うございます!短い間ですがよろしくお願いします!」
そして胡蝶は冨岡にマイクを渡した。
「ほら、冨岡さんも何か喋ってください!会長でしょ?」
「、、、、、おはよう。、、、会長の冨岡義勇だ。宜しく頼む。」
流石、口下手の頂点冨岡義勇。そんな冨岡に対して胡蝶が
「貴方何も考えて来ていなかったのですか?そんなだからみんなに嫌われるんですよ!」
「(心外!!)」
あぁまるで痴話喧嘩である。ほら見ろ、中学生も説明会所では無い。ぎゆしののやり取りに釘付けである。そりゃそうだ、あれはもうカップルだ。否、カップルを超え夫婦だ。
(やばいやばい!生ぎゆしのーー!!)
(いや夫婦じゃん)
(俺、、勉強頑張ろ。絶対この高校がいいわ)
時は過ぎ、文化祭ーーー
「ねぇねぇ、冨岡さん。聞きました?私たちの提案した後夜祭今年から行うそうですよ!良かったですね!」
「あぁ。」
冨岡の心の中ーーー
(あぁ。胡蝶とまわりたい。その為に後夜祭を提案したと言っても過言ではないんだ。なんと言っても後夜祭と言えばムードが凄くいいからなムフフ。俺は絶対胡蝶を誘いたい。そうだ、宇髄に相談しよう。)
胡蝶の心の中ーーー
(冨岡さんは誘ってくれないんでしょうか。やはり私には興味などないですよねー、折角後夜祭を提案しましたが、冨岡さんとまわらないと意味が無いじゃないですか!)
さぁもうお分かりであろう?そうこの2人、両片思いである!!!ただ恋愛音痴の2人にとって、相手から思われているなんて無論気づく筈が無い。
後日ーーー
「という訳で宇髄。どうしたらいいと思う?」
「地味に話が長すぎで頭おかしくなるわ!つまりだな、お前は胡蝶が好き。でも後夜祭に誘えない。って事だな。」
「そうだ。」
「そんなん簡単なこっちゃ!派手に打ち当たるだけだ!!いいか、ごちゃごちゃ考えず取り敢えず誘え。それで派手に告白でもしてこい!最高に派手派手なシチュエーションでな!」
「承知した。」
文化祭当日ーーー
「胡蝶」
「なんです?」
「これ後夜祭のキャンプファイヤーの火が着いたら読んでくれ。 」
「?わかりました。」
さぁ皆様お待ちかね。後夜祭の時間だ。そして次はキャンプファイヤーである。胡蝶の友達は皆彼氏と見ると言っていたため、胡蝶は1人で来ていた。遂にキャンプファイヤーの火がつき胡蝶は冨岡から言われた通り貰った紙を開けるも何も書いていない。不思議に思った胡蝶は学年topの頭脳を使って考えた。
「まぁ簡単!この紙質、恐らく火であぶると文字が出てくる”あぶり出し”ですね。」
皆が彼氏彼女と夢中になって居たため、人目を盗んで火に近づき、紙を炙ってみるとただそこには「上を見ろ」とだけ書いてあった。指示通り上を見た瞬間狙ったと言わんばかりにヘリがやってきて、窓が空いたかと思ったのも束の間人がまるで蝶の如く舞い降りてきた。そう、冨岡だ。
(あいつ、ド派手なご登場だこと)
これには流石の宇髄も負けたと思ったそうだ。
皆の注目を浴びる中徐々に胡蝶目掛け舞い降りてくる男。
(ねぇ、あの人胡蝶さんのとこ目掛けてない?)
(え、ねぇ冨岡くんじゃない?あれ)
(ホントじゃん!冨岡くんだよ!)
(まじで冨岡じゃん!)
一同静まり返り、2人だけに注目が集まる。
「と、冨岡さん?」
義勇は、一輪の花をもって胡蝶の前に降り立った。
「胡蝶しのぶさん。俺の彼女になってください。」
((((キャーーーーー!!))))
((((うぉーーーー!!いいぞー冨岡!! ))))
冨岡の告白で校庭内に黄色い声が響き渡る。
成功か否か。まぁ皆が結果はわかっているだろうが、その場に緊張が走る。
「もう!待ってましたよ。遅すぎるくらいです!」
(((キ゛ャャャャュャャャャャャャー!)))
これまた先程とは比べ物にならない、もはや奇声に近い声が響き渡る。無理もない。あのぎゆしのだぞ!遂にくっついたんだぞ!誰もが待ち望んでいた時だ。
「、、、え?」
「私だけが貴方のこと想っていると思っていました。だから安心しちゃいましたよ。宜しくお願いしますね!”義勇”さん!」
「あぁ、世界で一番幸せにしてみせる。俺だけの”しのぶ”だ。」
(まじ尊い!まじ美男美女すぎ!まじ神感謝!)
(最高!え、、、、最高!うん最高!)
あれから5年ーーー
2人は高校を卒業し、同居を始めた。
5年がたった今でも後夜祭での出来事は『 水蝶伝説 』として語り継がれ、そして” 後夜祭で一輪の花を添えて告白すると成功する “と言う伝統も出来上がったのだった。