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“記憶の欠落”それはけして大きくない問題だった。
はずたった…
-桜舞い散る中に忘れた記憶-
春
それは周りの環境が変わる季節だ
ストレス過多で倒れたり、不登校になったりする人もいるだろう。
過去に僕はストレス過多で倒れたことがある。味わわない方がいい。あれは、むちゃくちゃ辛い。
“死にたい”そう思ったときもあるだろう。
でも、今そう思っている人に伝えたい。
生まれてきた意味を見つけてから死になさい。
これは、記憶が欠落している僕と完璧だけど抜けている先輩との短い青い話
僕は記憶が欠落している。それに気づいたのはごく最近の話だった。
高校受験の時に全く分からない、というか記憶がない。今思えば中学生時代のことなんて一切覚えていない。
覚えているとするのなら高校受験で隣のやつがモールス信号で固まっている僕を助けてくれたことと、うっすら記憶に残っているのはあの先輩。顔も知らない、というか記憶がない。男か女かもわからないでも、優しかったのは覚えている。
こんな状態が1ヶ月間あった、悩みすぎて寝不足な日もあった。
そんな朝、僕は入学式に参列した。
その後、ホームルームが終わりひとりの先輩が僕を呼ぶ。
「あの、一条君いますか?」
「えっ?誰あの超絶美人、一条お前なんかしたか?」
と、周りの野次馬共がザワザワしだす。正直言ってめんどくさい。そう思いつつも僕は先輩の方へ駆け寄る。
「なんですか?」
「私、生徒会の者なんだけど、男子バレーの部長がぶっ倒れちゃって、んで、部長は一条君にしばらく部活を任せたいらしい」
と、先輩は言った。
まてまて、何で僕?バレーボール未経験の僕が?
「一条君、私もこの案は正直に言うとあんまりお勧めしない。彼は”あいつが全中いってる時の試合のタイムアウト中のミーティングは一条がやっていたから大丈夫だと思って”とかなんとか」
僕は目を見開いた!全中?あり得ない
いや、待て。僕には中学時代の記憶がないだから確証はない。だからそれが本当なんだろう。
慌てている僕に対してそんなことを気にせず先輩は続けて言った。
「やめといた方がいいよ。だって一年にこれ任して、おまけに顧問がOK出しているような部活には入らない方が得策だよ?」
しかし、バレーボール。確かになにかしっくり来る。
「先輩。体育館って今日部活使います?」と僕は言った
「ううん、使わないと思う」
「そうですか、なら今日使ってもいいな♪」
「本気で部長の件はやるの?」と先輩は聞いてくる。たが僕はこう断る
「その件は僕がどうにかしとくから先輩は気にしないでください。」
「分かった。じゃあおいとまさせてもらいますね」
そう言って先輩は何処かへ言ってしまった。
「失礼します1年D組の一条司です。体育館の鍵を借りに来ました」
「はいほーい」と適当な返事をする教務主任、僕は鍵を借りて体育館へと向かった
体育館に入るとバレーボールネットが張られたままだった。いやはやバレー部専用体育館があるとは
そんななか僕はmoltenのバレーボールを手にする。確かにしっくり来る、記憶はなくても体は覚えているものらしい。ジャンプサーブ久々にやってみるか。
小学生の時に既にスパイクサーブは会得済みだから多分大丈夫。
そう、思い僕はサーブトスを上げる、勢いよく助走して上へ飛ぶ。手に当たる感触は間違いなく僕の感覚を蘇らせた。