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【夢主の設定】
名前:「〇〇」と表記します。
性別:男
階級:癸
今回は夢主ばかり喋るので地雷の方はお戻りください。というか夢主がでしゃばりすぎます。申し訳ない。解釈違いあるかもです。
↓本編
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最近、俺には気になる人がいる。まだ何度か顔を見ただけだがその人に俺は目を奪われて、心まで奪われてしまった。これが一目惚れというやつだろうか。しかし俺はまだその人のことを何も知らない。もし、 いつか俺が強くなればその人のことを今より知ることができるのだろうか。その為にはやはり憎き鬼共を一体でも多く殲滅しなくては。そう思い、今日も任にあたる。
「よし…やったぞ!倒せた! 」
他の癸の隊士たちと協力し、俺は今日も無事に鬼を倒すことができた。そう思っていた。俺たちが安堵し、その場を去ろうとした瞬間のことだった。なんと、一体の鬼が奥の茂みから出てきた。俺たちが油断するのを待っていたのだろう。なんて狡猾なんだ。けれども俺たちはすっかり油断してしまっており、背後から迫りくる鬼に気づかずにいた。俺が漸く気づいたのは俺の背後を歩いていた仲間が鬼に殺されてしまってからだった。あと一秒俺が早く振り向き、アイツに声をかけることができたいたのならアイツは今日死ぬことはなかっただろう。俺は即座に戦闘体制に入り鬼の首を斬ろうと戦ったが先程の戦いで体力を消耗しきってしまっており、気づいた時には全身傷だらけだった。幸い、命に別状はなかったが全治2〜3ヶ月だろうと言われた。そこで俺は蝶屋敷にお世話になることとなった。
蝶屋敷に来て一週間近く経ったがあれから俺は毎日悪夢を見る。仲間が殺されてしまった時の夢だ。鬼殺隊に入隊してから、このようなことがあると覚悟はしていた。しかしながらいざ亡くなってしまうと寂しいものだ。俺がもっと強ければ良かったら守れたのだろうかと、どうしようもない現実逃避を繰り返す。夢の中で仲間は「殺されたのがお前だったら良かったのに」「お前がもっと早く知らせていれば」なんて罵る。俺の仲間はそんなこと言う人ではないと知っているのに、精神が参っているのかその言葉が現実のように聞こえてきてしまう。ごめん。守れなくてごめん。何度もそう呟く。それでも一向に返事は返ってこない。彼はもうこの世に居ないからだ。虚しさでいっぱいになる。体はまだ動けないので鍛えることすらできない。
こんな生活でなんとか俺が精神を保てているのは蟲柱である胡蝶しのぶ様がいらっしゃるからだ。俺の「気になる人」とは胡蝶しのぶ様だ。柱である胡蝶様にこのような気持ちを抱くのは些か烏滸がましい気もするがそれでも俺は心を奪われてしまった。蝶屋敷に居るとお目にかかることもあるので、その時だけは虚しさから一時的に解放されたような気になる。やはり胡蝶様は偉大だ。
蝶屋敷に来て1ヶ月が経過しようとしていた。思っていたより傷が浅かったのかもう動けるようになった。今日から機能回復訓練にあたる。1日目は苦しかった。兎に角、苦しく逃げ出したくなったが仲間の事を思い出し俺は逃げなかった。それから数日経ったある日、俺は深夜に目が覚めてしまった。あの日からそのようなことが増えてしまった。気晴らしに少し外を歩こうと思い、部屋を出た。すると、屋根のあたりに胡蝶様が座っているではないか。月と胡蝶様はよく似合う。なんだか似ている気さえしてくる。どちらも遠い存在で掴めない、だが綺麗だ。俺はすっかり我を忘れ、胡蝶様に見惚れてしまっていた。
「おやおや、そんなに見つめてどうかなさいましたか?」
胡蝶様?!気づいておられたのか。流石柱だ。話かけられて心臓が激しく鼓動する。恐る恐る、俺は
「今日は本当に月が綺麗でしたので」
と答える。
「そうでしたか、月を見たいのならばこちらの方が綺麗に見えますよ。いらっしゃい」
そう自身のいる場所に手招く。こんな夢のようなことがあるのだろうか。俺は緊張を通り越して夢を見ている感覚で胡蝶様のいらっしゃい場所へ向かう。俺は暫くの間、黙って胡蝶様と月を眺めていた。少しすると胡蝶様は立ち上がり
「それでは 機能回復、頑張ってくださいね」
そう微笑み姿を消した。俺は数分間ただただ胡蝶様のいらっしゃった場所を眺めて呆然としていたが冷えてきてしまったので急いで部屋に戻った。きっと今日のことは夢か幻だ。そう思い布団に入るが心臓が煩く、寝付けない。この心臓の鼓動を聞いているうちはまだ今日の出来事が現実だったのだと思えるかもしれない。
次回へ続く
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