この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
低温のオイルで煮た鴨肉の外側をカリッと焼いて、
色鮮やかな野菜で飾った鴨肉のコンフィ。
旬野菜やエビ、カニなどのシーフードでとったスープを、
冷やして固めた彩りが美しいジュレ。
目の前には美と食を追求した、
見目麗しく美味しいフレンチの王道料理が並ぶが、
恵里菜はフォークとナイフを手にしたまま、
ジッとかたまっていた。
(あの人が王子の許嫁か……)
「英次から食事に誘ってくれるなんて珍しいね」
「ちょっとね、七瀬と話したいなって思ったんだ。最近、色々あったから」
自分といる時とは、どこか違う雰囲気をまとった英次。
まるで家族といる時のようにリラックスしている彼を見ていると、
なぜか取り残されたような気分になってしまう。
恵里菜は少し離れた席に座る英次を見つめたまま、************************
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