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わたしの両親も、すこし変わっていた。父はわたしの職業をちょっと危ぶんでいる。今回、それで、父はサウスコリアに向かう前に、日本に立ち寄れと言った。父が『プレジデント』と呼ぶ男に会えと。
Gタウンは、一筋縄ではいかない、というウワサを父も、かつての職業柄知っている。
・・・Gタウン。
もはや子供時代の日の記憶しかないのだが・・・。
だが、送信された映像に映るGタウンの古代バイオスフィアは、どう見ても、通常の世界ではない。かつてコナンドイルが描いた失われた世界がそこにあるのだろうか。そこには恐竜が映っているように見える。失われた恐竜を復活させることのできるテクノロジーは、地球人のものではないはず。
生野ポイントへ行け
母とプレゼーペをつくったあと、東アジアに飛んだ。
ジャパン。
『12月22日、AM五時四十五分NAMBA発、南海線空港急行内一両目第三列シートで会おう』という連絡が入った。勿論此れは通称プレジデントからだ。プレジデントは唐突だ。だが、それもよい。其処で私は、TARUMI*IKAWADANI@KOBEゾーンからJRに搭乗した。『神戸』TO『尼崎』TO『京橋』TO『天王寺』TO『難波』・・・・・ジャポンの旧国営鉄道JRでは、此のルートでNAMBAに到着する。九百万人が行交うメガゾーンだ。昨夜はカプセルホテルに居た。こうしたジャポン独特の滞在施設はヴィム・ベンダース監督ニュージャーマンSF映画『夢の果て迄も』で世界に紹介された。ヨーロピアン美女ソルベイグ・ドマルタンがまるで迷路の様なカプセルホテル通路を彷徨った。此の様なモノを思い付くアーキテクトは世界でもジャポンにしか居ないだろう。
プレジデントは予定されたシートに居た。彼の隣に座った。彼は私に、EPSONのゴーグル・ディスプレイを渡した。ゴーグル・ディスプレイに映像が。プレジデントはしゃべらない。それは、いついかなるときでも、プレジデントのヴォイスが録音されないように・・・。
このところ、この地域は不安定だ。独裁国家ニューも、関係している。分かっている。ニューのスパイが居る。付きまとう影。ニューの男。ニューも、あの秘密を知りたがっているのだ。
ゴーグル・ディスプレイに映る人物。サウスコリア・ブサンのイーストアジア・インスティテュート、そこの、宗教学、社会学、哲学の、キヨマラ博士。かれは、私に言った、・・・ニューの男が、暗躍しはじめた。さらに、わたしを指差し、言う、・・・そう、あんたが。そう、あんたが先にコンタクトを取れ。あんたの使命でもある。そしてまた、あんたが社会に返還すべき奉仕。ひとそれぞれに、役割がある。偶然ではない。それによって、あんたは、たてられる。
キヨマラ博士は、『生野ポイントAAA』に行け、という。
ゴーグルを外すと、すでにプレジデントは、そこに居なかった。
2つのモノ
生野ポイントか・・・。
プレジデントの財団支部も、ちかくにある。
この東アジアの辺境にある不思議なところ。
かれらは独裁国家ニューの情報を日本で統括してもいる。
生野ポイントAAA。
独裁国家ニューは、おそらく何か勘違いしている。
かれらのスパイアンドロイドは、Gタウンにもうろついているという。光学迷彩スーツで、視覚的に捉えることは不可能とも言われている。そんなスパイアンドロイドらをまくための策をプレジデントとキヨマラが私に教えたのだ。世界を我が物として支配すべく、うごきつづけている独裁国家ニュー。そのウエポンとして、Gタウンにあるかもしれないハイパーテクノロジーを追っているのだろう。しかし、それが勘違いなのだ。そんなものがあるわけではない。そこにあるのは、おそらく人類の手に負えるモノではない。
AAA。
そこは通称イスラエルポイントとも呼ばれる。そこに居たのは、ザ・ドッグ。犬だ。人間のことばは話さないが、それ以上の知覚・・・。かれの知覚をたよりに、わたしは、あるモノを探す。それは夜分がいいだろう、と・・・。わたしは、ザ・ドッグをベビーカートに乗せた。ザ・ドッグは、いちどヘルニアで、足をケガした。だから、ながい歩きは、用心の為、ベビーカートをつかってくれと言われた。一度あるけなくなったが財団職員のイエスへの祈りで回復。イエスキリストの奇跡だと、職員は言った。そして、ザ・ドッグは、愛すべき存在である。かれをつれて、生野を歩く。あれを探して。深夜。
やつら(独裁国家ニューのスパイアンドロイドら)もまた、あれをさがして、このポイントに潜伏しているか・・・。そんなとき。わたしらの前に。二台のパトカー。警官が四人。職質です、そう彼らは言う。このあたりで銃声があった。とりあえず、あなたが、なぜ、ここにいるか? それを知りたい、と。
愛犬の散歩ですよ、と、私・・・。比較的ながい職質だった。しかし、かれらは、確認がとれました、と去った。まあ、いい。気にしないでおこう。わたしは、そうおもった。そして、あるモノさがしは、次の日とした。あとで、わかった。警官らはニセモノだった。ザ・ドッグの、超能力により事なきを得たと。ザ・ドッグは、人間の行動意志を少し曲げることが出来る。それは、AIに対してもある種の効果がある。あの警官に化けたスパイアンドロイドら・・・。やはり、このポイントに潜伏してた。おそらく私が探偵と知ってのこと。事なきを得たとはいえ、すこしデータ漏洩をした。ちょっとは、まずい。つぎの日、私は財団支部で昼過ぎまで寝た。昨日、ザ・ドッグの超能力によって、モノの位置が解った。パーク・オブ・イクノだ。その地下は、モノを保管するに、好都合。巨大ストレジSPACEになっていた。・・・・・・・モノが在った。それは、かつて、ニューに狙われた機体。エアクラフト。おそらく、彼らも、これをさがしていた。だが、わたしが出し抜いた。この機体には、知られていなかったが、床にかくし部屋・・・。そこに、サイバーグラス(光学迷彩を視覚化できるアイウェア)と、ショック・プレッシャー・ジェネレーター・ライフル(圧力でエネミーを倒すタイプの銃)が隠されていた。これは後に民主指導者となった金大中のもの。彼は、これを秘密裏に作った。開発コード、ハイパーターミネーター。データ漏洩を避け、BUSAN研究所で製造。品川ゾーニ社のレーザー検証の為、その機体の隠し保管金庫に・・・。だが、あの事件、そして、ながい時間。すべては、霧の中へ。だが、ついに、見つけた。うまくニューを出し抜いた。
そしてキヨマラは、この2つを私が携帯するように、と云った。
12月24日
いよいよ、明日からサウスコリアに入る。
サウスコリアへの私自身のフライトは、すでに決まっていた。
テイクオフは、フクオカ・エアポートからだ。
12⁄25
FUK to ICN
10AM
by AIR SEOUL
11:30AMには、ソウル・インチョン空港に到着する。